おきたまラジオNPOセンター・ひとりごとダイアリー

 

2017年5月21日(日曜日晴れ

【うたうべねット山形:災害被災地〜応援チャリティーLIVE】
 第6回“うたうべねット山形 災害被災地応援チャリティーLIVE!”(主催:うたうべねット山形実行委員会)が山形市の霞城セントラル1階アトリウムにて開かれました。
 東日本大震災が発生した直後の2011年4月に第1回のチャリティーコンサートを開いたのが、山形市のシンガー・ソングライター・丹波恵子さんを中心にした山形の音楽仲間たちです。当時は“チャリティーコンサート&だがしや楽校”として開催しました。
 その後、音楽仲間たちを中心に“うたうべねット山形”が設立され、毎年のようにチャリティーコンサートを開いてきました。昨年(2016年)は、熊本地震のためのチャリティーコンサートとして開催しました。
 というわけで、多少の変遷はありましたが、回を重ねて、今回は第6回目の開催です。
 今年は、宮城県南三陸町の若手の漁師さんたちが立ち上げた“海しょくにん”の人たちが会場でおみせを出すことになりました。そこで、義援金は南三陸町での復興に充てられることになりました。

 それでは、出演アーティストを出演順にご紹介します。初参加の方もおります。

  
丹波恵子&Itanee              七色楽団

  
Asumi            とまお

  
   塗貴旭           オカリーナかづき&さくら

 塗さんは昨年に続いての出演です。今回は、ゆき彦さんとともに音響を担当しました。また、エフエムNCV・おきたまGO!の番組“丹波恵子の扉を開いてハイタッチ”のディレクターを担当していることから、合間には番組収録も行っていました。大忙しです。
 オカリーナかづき&さくらは飛び入り出演です。オカリーナかづきさんはこれまでも出演しています。オカリーナかづきさんの紹介で出演することになった“さくら”さんは、先日放送された山形県河北町でのNHKのど自慢でチャンピオンになった方です。

  
皆で歌うべ!!

 ここまでが前半です。
 ここで、おみせをご紹介します。

 

▼南三陸町“海しょくにん”のおみせ

  

 宮城県南三陸町でも歌津地区から来られた人たちです。今回は、山形県鶴岡市を拠点にボランティア活動を展開している佐藤さんの紹介で、おみせを出すことになりました。佐藤さんには私もかなりお世話になっていました。きょうは佐藤さんも同行しており、久々の再会です。
 きょうは3人で来られました。その中の代表である高(「高」は省略表示です)橋さんにインタビューしました。高橋さんは“高(「高」は省略表示です)芳丸”という船舶を所有しています。以下、高橋さんの話です。

 南三陸町と言いますと、知られているのは志津地区です。私たちの歌津地区でも「がんばっているんだよ」を伝えたいために活動しています。活動は、操業しながら、観光協会といっしょに行っています。
 鶴岡の佐藤さんが、その観光協会に来られ「何かできることはありませんか」と相談しました。観光協会は私たちの団体“海しょくにん”を紹介します。そこから話がトントン拍子に進んで、昨年(2016年)5月には、山王ナイトバザール(鶴岡市)に初出店しました。このような話・きっかけがないと、山形にはなかなか来られませんので、ありがたいです。
 自分たちは養殖漁業がメインです。
 山王ナイトバザールではホタテの姿焼きを200枚ほど準備して提供しています。おかげさまで毎回完売です。昨夜(5月20日)も販売しました。きょうは屋内なので、ホタテの姿焼きは販売できませんが、ほかにワカメや加工品(海産物が入ったおせんべい)などを販売しています。
 商品の価格はギリギリまで下ろしています。それは、震災当時、現地でお手伝い下さったり、ボランティアして下さったりした皆さんたちに「がんばっているよ」という報告と、感謝の気持ちを込めているからです。
 それから、少しでも良いものを良い状態で提供できれば、と思ってやっていますので、山王ナイトバザールの時も、その日の朝あげたものを持ってきています。美味しさを伝えたいという思いがあります。
 お客さんが普段スーパーなどで買っているホタテは一度蒸しています。しかし、私たちは生のものをそのまま焼いていますので、ブリブリっとしており、反響は大きく、少しずつ注文数は増えています。お客さんには、生きているホタテを見せて、こういうのを焼きます、と紹介するよう心掛けています。
 私たちは、発送中心で販売しています。そして、きょう(5月21日)のようなイベントでの出店で販売しています。
 この3月にオープンした“南三陸さんさん商店街”には出店していません。それは、それぞれの持ち場を尊重し合い、みんなで進んでいこう、と考えているからです。自分たちは、発送、イベント出店が中心です。イベントでは、横浜など全国を飛び回っています。
 こういう活動は3年目です。“海しょくにん”のメンバーは、30歳前後の人たちの20人くらいです。休みとれる人が順番に、きょう(5月21日)のように出向いています。
 時期によって繁忙期があります。自分にも繁忙期はありますが、きょうはオフなので来ました。ウニとアワビ以外は養殖です。養殖自体の歴史は浅いです。自分の親父たちが始めて、それを少しずつ改善し、よりリスクがないようなやり方にしています。
 震災後、自分たちもビックリするような良いものがとれるようになったので、お客さんにも喜んでもらっています。昔(震災前)は密植でした。それで、狭いところで養殖していたので、ものが悪かったです。それが震災で、リセットされて、良い意味で海が良くなったのです。
 震災後初めて水揚げしたホタテは、今でも忘れられないくらい、ビックリするような大きさでした。
 自分たちのような後継者がいる漁師は震災後も続けていますが、震災でやめた漁師もいました。資金の関係などで、新たな船舶を用意できないからです。その分、海が空き、間隔を置いて養殖できるようになったのです。
 これからも、むちゃはしない程度でやっていきます。自分にも子どもがいます。子どもには「後を継げ」ではなく、「漁師という選択肢もある」という思いでやっています。

 私も昨年(2016年)10月の山王ナイトバザールでホタテをいただきました。食べ応えありでした。

 

▼上山いずみの家(下の写真左・中)
 知的障がい者の就労支援施設です。昨年に続いての参加です。
 きょう(5月21日)は、コッペパンや食パンのラスク、クッキー、アーモンドを使ったお菓子、亀のストラップ、アクリルタワシ、金魚のストラップ、手作りビーズなどを販売しています。

    

▼だがしや楽校(上の写真右)
 きょう(5月21日)は“ちいさなぼうしをつくろう”というおみせです。おみせ番はKさんとYさんです。Yさんの「まったりできて良かったです」という感想が印象に残りました。

 

▼さとう式リンパケア チーム山形ゆるリンパ(下の写真左)
 身体を整える施術をしているおみせです。初参加ということでインタビューしました。

 フェイスアップしたり、身体が軽くなったり、むくみが取れたりを体験できます。私たちは、山形と米沢でやっています。きょうは2人で対応していますが、1人は米沢からです。ほかに、天童や東根でもやっている人がいます。
 丹波さんとは古い知り合いです。子ども同士が同じ習い事をしていたことで知り合いました。その後しばらく会っていなかったのですが、フェイスブックで再会したあとは、いろんなところでお付き合いしています。
 「疲れたな〜」「肩凝ったな〜」「腰痛いな〜」だけでなく、「きれいになりたいな〜」「若くなりたいな〜」と思ったら、受けてみてください。さらに、続けると髪の毛がフサフサになる施術もしています。
 インストラクターとして活動始めて1年半です。「おもしろい」と思い始めました。セミナーも開いています。
 整形外科に行く人が多いです。でも、そこで良くならなかった人が、施術を受けて良くなったことももあります。

    

▼上恒さんの速筆会(上の写真中・右)
 初参加ということでインタビューしました。

 丹波さんとの1年ごしの約束で、出させてもらいました。丹波さんとは長い付き合いです。
 お客さんが考えている言葉(心の言葉)を、この場で筆にて書いて、木枠(額縁)に入れておあげしています。後で・・ではなく、お客さんの目の前で書いています。
 個展を開いていましたが、最近はその時間がないので、速筆をしています。

 

  

 上の写真は、ステージ周囲の様子です。

 後半の出演アーティストです。

  
ひー・ふみ              米谷智和と美郷会 

  
BABプラスR               YUU

    
丹波恵子             Itanee             Itanee&ゆき彦

 
フィナーレ

 「復興が進んでいる」とはとても言えない中、丹波さんたちは「これからも活動を続けたい」と語っていました。

 

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