おきたまラジオNPOセンター・ひとりごとダイアリー

 

2018年9月23日(日曜日春分の日晴れ 朝一部で 夕方から晴れ浮かぶ のち曇り

【ぶどう畑でBEN−TSUKAI】
 “ぶどう畑でBEN−TSUKAI”(主催:おいしい山形の食と文化を考える会)が米沢市長手地内の島軒果樹園(ぶどう畑)にて開かれました。チラシはこちらです。

 まず、主催者をご紹介します。
 おいしい山形の食と文化を考える会は、2005年に活動をはじめ、2006年4月に会として正式に設立しました。会の目的は、日本の食の多様化の中で、安心と安全、調和のとれた食のあり方を研鑽し、山形の食と文化を継承伝達することです。会は、生産者(農林水産)、事業者(料理店・旅館等)、学校(教育委員会)/行政、流通(卸売等)と言った関係する機関の中心となって、コーディネートしながら、「食の甲子園」「旬の食材産地めぐり」「やまがた食の案内人」という3つの事業を中心に活動を展開しています。さらに、Webサイト“食のサンクチュアリ@山形”を開設しました。詳しくは、おいしい山形の食と文化を考える会のフェイスブックや“食のサンクチュアリ@山形”のWebサイトをご覧ください。
 このように様々な活動を展開しているおいしい山形の食と文化を考える会ですが、その活動に携わったり参加してきたのは、食に関わる人たちだったり、「食の甲子園」に参加する高校生など、いわゆる関係者が中心でした。
 きょうの“ぶどう畑でBEN−TSUKAI”は、会にとって初めての試みとなる、一般の人たちを対象にした事業(イベント)です。
 あらためて、おいしい山形の食と文化を考える会の資料を拝見しますと、関係領域相関図に“消費者”がありません。会としての考えがあって、そうなったのでしょうが、会のさらなる展開のためには、一般・消費者との関わりを築く必要はありそうです。そういう意味では、きょうの取り組みは、とても大切に感じます。今後の展開に期待します。

 次にタイトルにある“BEN−TSUKAI”についてご紹介します。
 主催者は、「べんとつかい」を、置賜地方の方言で、意味は「ピクニック」と紹介しています。
 まず、私の記憶では「べんとうつかい」とか「べんとうづかい」と言っていました。言い方が微妙に違います。
 そして、「ピクニック」という大げさなものではない、という印象です。
 ピクニックとは、ネット上では「野外に出かけ、飲食したり遊んだりすること」とか「屋外に出て野山や海岸などの自然豊かな場所に出かけていき、食事をすること」と説明されています。
 これに対して、私の「べんとうつかい」は、近くの公園や広場に、お弁当やおにぎりなどを持って集まり、一緒に食べることです。それは、近所の家でも良いです。ポイントは、気軽に、なんとなく、友だち同士・知り合い同士が集まって、一緒に食べることです。すなわち、「ピクニック」という言葉に限定されると、「べんとうつかい」の本当の意味とはちょっと違ってきます。
 ただし、これはあくまで私の個人的思いであって、「べんとつかい」が間違っている、ということではありません。米沢弁でも、地域がちょっとでも異なるだけで、言い方は違ってきます。「方言」とは、そういうものです。

 と、ここまで硬い話をしましたが、みんなで美味しいものを食べて、楽しいひとときを過ごすのが、きょうの“ぶどう畑でBEN−TSUKAI”です。

 とは言え、開催までにはいろいろあったようです。
 主催者の一部に島軒果樹園の場所がわからない人がいて、私に問い合わせがありました。私は主催者関係者ではないのですが、事前に場所を確認(下見)しました。ここは私も、今回初めて訪れる場所だったこともあります。
 こうした経緯の中、主催者からは記録(ビデオ撮影)まで依頼されました。先にご紹介しましたが、会としては初めての試みということで、記録を重視しました。というわけで、参加者のひとりでありながら、ゆっくり楽しんでいられる状況ではなくなりました。

 このあとご紹介する写真は、オフィシャル撮影の中から選んだ画像です。
 心配された天気にも恵まれ、絶好の「べんとつかい」日和です。

  

 上の写真左は、栽培しているぶどうについて紹介する島軒さんです。当初の予定には無かったシーンです。
 上の写真右は、オリエンテーションで参加者にトークする左はコーディネートを務めた黒田三佳さん(里山ソムリエ)と、右は古山裕喜さん(味どころ ふる山、おいしい山形の食と文化を考える会・会長)です。古山さんは、地元食材をたっぷり使ったチョー美味しいお弁当を作りました。竹の皮製の松花堂弁当箱は美味しさをさらに引き立てます。

  

 そして、みんなで会食です。お弁当に、ぶどうジュース、芋煮と、すべてが美味しいです。参加者のみなさん、ほとんどが初対面なはずですが、話がはずんでいました。食によるコミュニケーション・交流とは、このことです。
 参加者は、お子さんを含め、20人を遥かに超えました。山形市や川西町など遠距離の参加者もありました。

  

 上の写真右は、主催者・スタッフのテーブルです。笑顔で乾杯!です。黒田さんの「私たちも楽しみましょう」という言葉が印象的です。やる方が楽しまなければ、参加者も楽しくありません。

 記録業務と参加者を兼ねたことで、ちょっと大変でしたが、美味しいものをタップリいただき、皆さんと交流できたことで、私も大満足です。これからも、このような機会があれば、また参加したいです。
 小さなお子さんが、初対面の私に何度も「タッチ」を求めてきました。これまた最高に嬉しかったです。

 

※おまけ
 右の写真は、芋煮に豆腐を入れる古山さんです。そうです。米沢の芋煮には豆腐は欠かせません。プロの料理人が入れるから、間違いなしです。ここは、絶対にゆずれません・・・と言って、芋煮論争に火種を付ける私(山口)です。

 

※動画はこちらをご覧ください。

 

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