おきたまラジオNPOセンター・ひとりごとダイアリー

 

2020年10月25日(日曜日晴れ浮かぶ 朝6時台 昼前曇りで一時小雨 強まる 昼頃から晴れ浮かぶ 一時多めに浮かび 午後2時頃一時小雨 午後3時すぎから晴れ 夜時々多めに浮かぶ

【早坂山ハイキング】
 事の始まりは去る9月13日です。それは、米沢市内(麦わらぼうし)で開催された“のまどなマルシェ”で、早坂山あるき隊・隊長のHさんとお会いしたことです。
 Hさんは私に早坂山の話をされました。早坂山と言えば、米沢市街地から福島方面へ向かうと真っ先に目に入る山です。松川河川敷など米沢市街地からもよく見える山です。こんな話を私がしますと、Hさんは「早坂山の話でこんなに反応された人は、米沢でもほとんどいないです」と話されました。これには私も驚きました。
 米沢の地元の山と言えば、斜平山(なでらやま)、愛宕山、兜山などが知られた存在ですが、そう言われれば、早坂山の話は聞いたことがありません。
 そんな話をしている内に、Hさんから「早坂山ハイキングを行います。一緒に登りましょう」と誘われました。私は「一度は早坂山からの景色を眺めてみたい」という思いがありましたので、軽いノリで「登りましょう」と返事してしまいました。
 正直、あとで「軽いノリで返事してよかったかな」と少し不安になりましたが・・・。

 早坂山は、米沢市街地の中心部から見て、東南東方向に位置します。早坂山・山頂(二等三角点設置場所)の標高は502.7メートルです。愛宕山の555メートルより低いです。
 早坂山には山城もありました。

 下の写真が早坂山です。午前8時05分撮影です。中央が早坂山・山頂です。右の山は清水山(標高409メートル)、左端が稲荷山(標高432メートル)です。写真は早坂山の北側、万世町桑山地内からの撮影です。右側が米沢市街地方向、左側が福島方面方向です。
 とにかく天気が心配でした。幸いにも、朝方降っていた雨はやみ、ご覧の天気です。

 早坂山ハイキングは米沢市・万世コミュニティセンターの事業です。春と秋に行っているようですが、今年は今回が初めての開催です。ガイド(講師)はHさん。サポートは早坂山あるき隊のメンバー。それに米沢市の地域おこし協力隊の2人も加わりました。Hさんや地域おこし協力隊は昨日、コースのチェックを行っています。参加者は20人。コースは初級と中級の2つです。私は初級を選んだのですが・・・。

 きょう(10月25日)の私が歩いたコースを示した地図はこちらです。国土地理院地図です。赤い点が私が歩いたコースです。

 集合場所は、萬歳の松公園です。東北中央自動車道・米沢八幡原インターチェンジの中にあります。下の写真左は、午前8時30分から始まった萬歳の松公園での開会セレモニーです。Hさんが、きょう(10月25日)のハイキングについて説明です。バックが早坂山・山頂です。

  

 いよいよ出発(上の写真右・午前8時48分)です。入山してしばらくは緩い登りです(下の写真左・午前8時58分)。

  

 やがて杉林に入ります。(上の写真右・午前9時14分)ここで勾配が急になります。しかも、意外に長い距離です。私も一気にゼーゼーになりました。(下の写真左・午前9時16分)ここで休憩です。

  

 少し登りますと牛首頭という場所です。尾根に着きました。牛首頭から北北西へ少し行ったところが上の写真右(午前9時20分)です。皆さんが眺めているのは、下の写真左です。兜山です。

  

 牛首頭に戻って、いよいろ早坂山の山頂を目指します。ところが、ここが急勾配の連続です。上の写真右(午前9時26分)、下の写真左(午前9時30分)、下の写真右(午前9時35分)が急勾配を登る様子です。写真を撮影している私ですが、実は完全に息が上がっています。「足を前に」というか「足を持ち上げる」にもひと苦労です。「もはや限界か」と思ったほどです。

  

 悪戦苦闘の末、ようやくたどり着いたのが下の写真左(午前9時54分)です。ここまでの長かったこと! ここは山頂手前の西入展望所です。ここで米沢市街地を眺めることができます。下の写真右(午前9時55分)です。米沢市役所から松が岬公園など、市街地を一望できます。ついに長年の夢がかなった瞬間です。ただ、一望できる範囲は狭いです。南米沢駅付近から南側は望めませんでした。

  

 ここから少し東へ歩いて、山頂です。山頂には二等三角点(下の写真左・午前9時58分)が設置されています。(下の写真右・午前10時02分)ここからは、万世地区から奥は高畠町・南陽市を望むことができます。万世コミュニティセンターも見えます。

  

 ここで集合写真(下の写真左)です。下の写真右はHさんが私を撮影したものです。2つの写真はHさん提供です。平然と写っている私ですが、すでに疲労困憊です。

  

 ここで初級コースと中級コースに別れます。確か初級コースを選んだ私でしたが、いつの間にか中級コースに加わっていました。この時Hさんは「ここまでかなり苦労していたので、中級コースで大丈夫でしょうか」と思ったそうです。心配させてしまいました。
 参加者のひとりから甘いお菓子をいただき、水分補給をして、少しは元気回復です。
 中級コース組、出発です。さらに東へ向かいますが、いきなり急勾配の下り坂(下の写真左・午前10時20分)です。下って、登って、着いたのが下の写真右(午前10時37分)です。早坂山・山頂より僅かに標高が高いです。標識の一部が欠けています。熊によるものです。

  

 でもここは、下の写真左(午前10時37分)のとおり、木立に囲まれて展望はできません。ひと息ついたあと、再び進みますが、またまた急勾配の下り坂(下の写真右・午前11時03分)です。しかも長い距離の急勾配の下り坂です。細心の注意を払います。

  

 この頃になりますと、足がパンパンです。足がつってしまい、いつ強烈な痛みに襲われても、おかしくない状況です。それでも足はギリギリ辛抱しています。また、天気も急変です。上空は雲に覆われ、風も強くなります。短い時間ですが、小雨も降りました。
 東から北北東へ向きを変えますと、栗子山系を望める地点(下の写真左・午前11時06分)です。写真撮影は地域おこし協力隊の方が協力してくださいました。

  

 ここからも下り坂(上の写真右・午前11時32分)が続きます。そして着いたのが(下の写真左・午前11時37分)稲荷山(標高432メートル)です。ここは山城跡だそうです。

  

 ここから少し北西へ移動し、(上の写真右・午前11時42分)参加者は万世地区の眺望を楽しみます。これが最後の眺望です。この時、麓から「芋煮ができました。風が強いので、場所は萬歳の松公園から普門寺に変更です。初級コースは下山しました」という連絡が入りました。
 眺望場所から少し逆戻りし、あとは下山(下の写真左・午前11時49分)です。特に急勾配はありません。倒木の太い幹をまたぐ時に気を付けるだけです。

  

 そして(上の写真右・昼12時06分)ついに普門寺が見えてきました。ホッとしました。
 普門寺で芋煮をいただきました。豆腐入りの米沢風芋煮です。最高です。住職さんがコーヒーまで準備してくださいました。ありがたいです。
 足はパンパンですが、これで疲れは吹き飛びました。

 さて、きょう(10月25日)の早坂山ハイキングを振り返って、ハイキング中は私が皆さんの足を引っ張ったのではないか、と思っています。ちょっと早坂山を甘くみていたのではないか、と反省しています。でも、なんとか皆さんの助けをいただき、中級を走破することができました。
 初めての早坂山は、私が毎年登っている愛宕山とは、まったく違う印象です。愛宕山は、車でも山頂まで行けます。それだけでも違います。
 早坂山は、兜山の兜の部分が山全体になった、という感じがしました。兜山では、兜の部分はかなりの急勾配でしたが、それ以外はそんなに急勾配ではありませんでした。
 早坂山は、急勾配があちこちに存在しているというか、長かったと感じました。それで、恥ずかしながら、息があがってしまいました。でも、早坂山の形を考えれば、それは事前にわかることです。ここでも私は反省です。
 こうしたコースを整備されているHさんたち早坂山あるき隊の活動には、ただただ敬服するばかりです。また、地域おこし協力隊の人たちが活動に加わっていることも、とても良いことに感じました。Hさんや地域おこし協力隊の人たちは、私たち米沢の人間が気付かない、あるいは違った視点で、米沢での地域活動を展開しているからです。
 そういう意味でも、感謝の思いです。

 というわけで、かなり苦労はしましたが、貴重な1日を過ごすことができました。

 

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