おきたまラジオNPOセンター・ひとりごとダイアリー

 

2022年12月30日(金曜日)未明は時々 朝一時晴れ のち曇り晴れ間ありも時々

【ひとりごとダイアリーこの1年】
 今年(2022年)はドキュメンタリー映画に関する動きが多かった1年でした。
 まず、ドキュメンタリー映画監督の原村政樹さんとの関わりがいろいろあった年でした。原村監督のドキュメンタリー映画“若者は山里をめざす”では、私も微力ながらクラウドファウンディングに協力しました。
 原村監督とは直に2回お会いすることができました。1回目は3月12日です。この日は原村監督のドキュメンタリー映画“食の安全を守る人々”の上映がフォーラム山形(山形市)で開催されました。原村監督とはトークイベントのあと、昼食をご一緒しました。そこに同席されたのが、佐藤広一監督です。佐藤広一監督は、原村監督の作品でカメラマンを務めたという縁があります。
 その佐藤広一監督のドキュメンタリー映画“紅花の守人 いのちを染める”の米沢上映会が4月16日、伝国の杜で行われました。今年の米沢市は、紅花にも力を入れました。私も7月に山上地区(関根地区)の紅花畑やイベントを取材しました。上映会では、佐藤広一監督や山形国際ドキュメンタリー映画祭の高橋卓也さんとお会いすることができました。私のカメラには短い時間ですが、高橋卓也さんの肉声が記録されました。
 5月21日、ドキュメンタリー映画『発酵する民』をフォーラム山形で鑑賞。そのあと監督の平野隆章さんと、初対面ながらしばらくの間、交流することができました。映画は東日本大震災を新たな視点で考えるきっかけになりましたが、ここでも新たな交流が生まれました。平野監督は原村監督をご存じだったことも好感を持ちました。
 10月14日には、ドキュメンタリー映画“東北の力 文化の力”の岡崎孝監督の奥様としばらくの間、懇談・交流しました。ここでは、ドキュメンタリー映画に関するいろんな話をしました。そして、高橋卓也さんの話もしました・・・

 私が高橋卓也さんの訃報を知ったのは、10月17日でした。高橋卓也さんは10月15日に亡くなりました。訃報を知り、私は動揺しました。怖さも感じました。身震いしました。見えないものに押しつぶされているのではないか、と思いました。軽々しく高橋さんのことを口にしたことで・・・などとも悩みました。
 11月20日、山形市で執り行われたお別れの会に出席しました。ここで原村監督と再会しました。原村監督とは翌日の午前1時すぎまで付き合いました。原村監督は最後に泣きました。これが本当の気持ちであり、私も泣きたい思いでした。
 山形の映画文化を支えた高橋さん。荒井幸博さんは「映画の種をまき続けた高橋さん」と言います。高橋さんの死は、映画界だけではなく、山形県にとっても失ったものは大きいです。
 一方で、自分の身体を大事にしなかったことに対する悔しさを多くの人から聞きました。原村監督の涙は、悔しさでもありました。

 高橋卓也さんのほかにも今年は、60代で体調を崩される知り合いの方が複数いました。脳梗塞です。命に別状ありませんが、動作や発言に支障が出ています。なんとも言えないです。

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 健康と言えば、今年も新型コロナウィルス(COVID-19)に振り回されました。
 今年はオミクロン株によって、昨年までとはケタ違いの感染者です。一方で、年の後半には制限が解除され、「3年ぶり」という言葉を何度も聴いた1年でした。でも、これって、見方を変えれば、人間の無力さ・無能さをさらけ出した感じであります。
 昨年(2021年)末は、山形県では感染者0人が続きました。ところが、年明け早々、オミクロン株により、第6波が襲来です。山形県でも連日3ケタの感染者です。3ケタは昨年までは無かったことです。これでひとりごとダイアリーでの伝え方が変わりました。さらに8月をピークに第7波です。第7波では山形県でも4ケタの日が出てしまいました。
 世界保健機関(WHO)は7月、「現在世界中で最も感染者が多いのは日本」と発表しました。
 第7波によって、9月には感染者の全数把握が見直されました。これに伴い、市町村ごとの感染者数の発表も無くなりました。また、一部は事実上の自己申告になったことで、感染者数の信憑性に疑問を持ちました。これでひとりごとダイアリーでの伝え方が、また変わりました。というか、一時は伝えるのを事実上取りやめたりもしました。元々は感染拡大防止が目的だったからです。
 現在は山形県の発表に沿った伝え方をしています。また、出掛ける機会が多い福島市についてはクラスターの状況を適宜、伝えています。
 全数把握の見直しで、人口10万人あたりの感染者数について、山形県がトップになりました。これも、発表数字の信憑性に疑問を持つことになりました。一時は東北地方が上位を占めたこともありました。そして、現在は第8波です。年末には、九州地方など西日本で感染が拡大です。
 私の身近な人でも感染した人が相次ぎました。ある機関では複数の人が感染しました。また、後後遺症に悩む人の話も聞きました。
 年末、米沢市内の事業所でクラスターが発生しました。しかし、全数把握見直しのあと、県などから発表されるクラスターは、高齢者施設、介護施設、障がい者施設、医療機関などだけになりました。

 こういう状況に対し、専門家・有識者からのコメントはワンパターンでした。耳にタコができそうです。私たちにはワンパターンの感染防止対策を求めます。専門家・有識者と言われる人たちには「それでは自分たちは何をやってきたのでしょうか」と言いたいです。

 マスクについても考えた1年でした。それは「いつまでマスクをさせるんだ」ということです。今年は「マスクの利点」が伝えられ、私などはかなり気になりました。利点とは「顔を隠せる」です。少なくても自転車に乗っている時は「マスクは外しましょう」と言いたいです。私は基本的にマスクは大嫌いです。
 自宅療養についても一時、疑問に持ちました。報道では「自宅療養が解除されたのは○人」という発表がありました。まるで拘束から解放されたという感じです。

 そんなこんなで、私自身、コロナに関しては、あまり気にしなくなりました。
 先にもご紹介したとおり、今年は「3年ぶり」という言葉をよく聞きました。「3年ぶり」のイベントや行事が相次いで行われたのです。
 5月5日には3年ぶりに“大森林祭”が開催されました。
 7月16日、山形市で“はじめやこどもまつり”が開かれました。3年ぶりではありませんが、スタートが待ちきれない子どもたちは、準備する芸工大の学生さんをお手伝いする光景がみられたほどでした。
 9月11日の“のまどなマルシェ”では、メロメの演奏を3年ぶりに生で聴きました。メロメの演奏も気合いが入っていた印象です。
 9月25日には3年ぶりに“環境フェアつるおか”を取材し、実行委員長の小谷さん(鶴岡高専名誉教授)らと再会することができました。
 10月1日の“置賜子どもアートイベント”は、雨天による中止もあって、4年ぶりに取材することができ、甘木さんや吉田さんらを再会しました。甘木さんとは11月26日の古民家コンサートでもお会いできました。古民家コンサートは、米沢市の移住大使でもあるピアニストの福田直樹さんの自宅(古民家)で開催された、福田さんと甘木さんとのコラボでした。
 10月16日には、えき・まちネットこまつが主催する“羽前小松駅前秋まつり”が開催です。これも事実上3年ぶりで、久々に迫力あるプロレスを楽しみました。

 4月末から5月初めに開催された上杉まつり。当時は開催に疑問をもった私ですが、結果的には開催してよかったと思っております。開催によっての感染拡大は伝えられておらず、コロナ禍でのイベント開催について、ひとつの指針を示しました。
 とにかく今の私は、あまり気にしなくなりました。だから、11月20日の高橋卓也さんのお別れの会では、そのあとの食事会などにも参加したのです。

 11月16日には、米沢市フルート音楽研究会の設立40周年記念パーティにも出席しました。パーティでは司会を担い、その前に開かれた演奏会については、記録(ビデオ撮影)も担いました。これも、気にしなくなった証しです。
 勝俣敬二さんとは、コロナ禍でも交流が続いていましたが、今年は設立40周年ということで、いろいろな場面でご一緒しました。特に10月16日に米沢市内の吉亭で開かれたモーツァルトフルート四重奏曲全曲演奏会は圧巻でした。

 ワクチンですが、今年は2月と9月に接種を受けました。これで4回接種を受けたことになります。4回目で初めて副反応が出ました。5回目の接種券が届いています。2023年になってから申し込む予定です。

 第6波により、3月11日の東日本大震災復興祈念事業〈米沢会場〉は中止になりました。2月3日、米沢市や高畠町が「まん延防止等重点措置」の対象になったからです。
 中止は残念と思った一方で、逆に良かったという思いもありました。中止になったことで、米沢市では、米沢市役所にて東日本大震災写真展示とSさん(この春、東北芸術工科大学を卒業)の作品展示を行ったのですが、米沢市の取り組みになったことで、スッキリしたのです。

 3月16日の夜遅く、福島県沖を震源とする大きな地震が発生しました。
 23時34分に揺れたあと、23時36分には宮城県や福島県で震度6強を観測しました。我が家でも大きな揺れが長く続きました。東北・山形新幹線が長期間、運転できない状態になりました。3月22日には冬に逆戻りの天気で、東京電力管内と東北電力管内に「電力需給ひっ迫警報」が発表になりました。

 東日本大震災関連では、4月と7月に福島県浜通りを視察しました。4月の視察では、これまでは通り過ぎるだけだった広野町をじっくり見て回りました。1年前に供用開始したばかりの東北中央自動車道は、3月16日の地震で、特に桑折町から伊達市では道路が凹凸していました。
 ただ、今年は宮城県亘理町や岩手県陸前高田市を訪ねることができませんでした。

 東日本大震災による避難者数は、これまでは毎月1回、復興庁から発表されていましたが、4月からは3か月に1回程度の発表になりました。 

 米沢市社会福祉協議会が今年の4月から毎月1回開いている“カフェなじょしったあ”に毎回参加しました。“きっさ万世・お茶会”の再会が見通せない中、支援者や避難者の人たちとお会いできる貴重な場になっています。
 10月29日、長井市で開かれた芋煮会に参加しました。長井市に避難した人たちが中心になって結成されている“きびたき長井甦るの会”が主催したもので、久しぶりに長井の人たちと交流できました。ほかにも、山形市、南陽市、米沢市から、支援者やNPO関係者の参加もありました。
 12月3日には、避難者支援センターおいで主催のクリスマス会が開かれました。これも3年ぶりです。リアルな交流の素晴らしさを実感しました。とにかく良かったです。

 この1年を振り返って、あらためて思うのは、避難者の状況は「複雑化・多様化してきている」と言いますが、それは当たり前である・・ということです。なぜなら「人それぞれ」だからです。すなわち、東日本大震災という未曾有の大災害は、被災者・避難者の思いを一括りにしてしまったのです。
 それにしても、11年目だった今年は、特に民間における支援活動の衰退を痛感しました。支援においても、ますます多様な主体が求められているように感じているのですが・・・。

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 8月の大雨は私の記憶にも深く刻まれました。
 8月3日から4日、米沢を含む山形県置賜地方に大雨特別警報が発表になりました。大雨は飯豊町や川西町を中心に甚大な被害をもたらしました。飯豊町では大巻橋が崩落し、1人が行方不明になりました。飯豊町ではJR米坂線の鉄橋も崩落しました。今泉駅から坂町駅間は現在も運転見合わせが続いています。復旧の見通しは立ちません。飯豊町では中心市街地の椿地区で多くの住宅・建物が浸水しました。内水氾濫です。複数の避難所も浸水しました。水田など農業関係の被害も甚大です。
 川西町ではダリヤ園脇にある鏡池(ため池)の堤が崩壊し、堤の土砂などを含んだ大量の水が上小松地区に流れ込み、多くの住宅・建物が浸水しました。鏡池周囲の道路も崩落です。ダリヤ園も大きな被害があり、8月1日にオープンしたばかりなのに、休園となりました。その後、関係者や地域の人たちの努力で9月21日にオープンしました。川西町でも広範囲にわたり田畑で深刻な被害が出るなど、大変な状況です。
 大江町左沢では、最上川沿いの地域で、2年前の大雨に次いで、再び多くの住宅・建物が浸水しました。なんとも言葉がありません。
 私は川西町と飯豊町で現地取材を試みましたが、現場をみて、言葉を失いました。
 10月31日、大巻橋の仮橋が設置され、供用が開始されました。

 喜多方市と結ぶ国道121号:通称“大峠道路”は大変な1年でした。6月27日の大雨で道路下ののり面が崩落し、7月5日から通行止めになりました。7月7日には片側交互通行になりました。ところが、この大雨で再び通行止めです。10月24日に片側交互通行になりましたが、影響は大きかったです。喜多方市から米沢市内の高校に通う高校生は特に気の毒でした。救済方法は無かったのかという疑問もありました。通学時間は往復で4時間です。自宅には数時間しかいることができません。それこそ、基準を超える時間外労働のようなものでした。

 山形県では初めての大雨特別警報。経験が無かったこともあったのでしょうか、あるラジオ局では「大雨特別警報が解除され、大雨警報に切り替わりました」と伝えました。

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 というわけで、ここでコミュニティ放送(コミュニティFM)を中心に、今年のラジオ界を振り返ります。
 今年は次の3つのコミュニティFMが開局しました。
*おおさきFM 鹿児島県大崎町 3月21日開局
*gotoFM 長崎県五島市 5月18日開局
*金沢シーサイドFM 横浜市金沢区 10月1日開局
 このうち、私が特に注目したのが金沢シーサイドFMです。きらら方式のコミュニティFMで、午前7時から夜10時までのすべてが生放送です。関東学院大学の学生さんが運営していることでも注目です。

 エフエムひらかた(大阪府枚方市)が2月28日で閉局しました。
 エフエムひらかたは、2022年には東日本大震災関連の特番が第58回ギャラクシー賞ラジオ部門選奨を受賞するなど、優れた番組を放送していました。ところが、枚方市が2022年度より放送委託料の廃止(市からの補助の廃止)を打ち出したことで、あっさり閉局したのです。これは、収入の大半が市からの補助だったことが要因とみられます。あるコミュニティFM関係者は、この閉局について憤慨していました。それは、地域に根付いた、そして地域に密着したコミュニティFMだったのか、ということです。1997年1月開局でしたので、25年も続いたコミュニティFMでした。

 地元米沢市のコミュニティFM“エフエムNCV・おきたまGO!”は、この12月24日で開局10周年を迎えました。
 この春には2人の人気パーソナリティが相次いで同局を卒業(退社)され、また4月の番組改編ではテレビとの関係を深め、私などは心配にはなりましたが、無事に10周年を迎えました。12月には3年ぶりにイベントも開催され、多くの人が集いました。

 私は今年も、東日本大震災関連の特別番組や丹波恵子さんの番組などで、エフエムNCVには大変お世話いただいた1年でした。3月11日放送の東日本大震災関連の特別番組では、東日本大震災復興祈念事業〈米沢会場〉実行委員会とエフエムNCVとのコーディネーター役を務め、番組放送につなげました。また、先にご紹介したSさん本人とSさんのお母さんにも番組に出演してもらいました。丹波恵子さんの番組には12月の放送分に出演しました。

 そう言えば、今年は新庄市のコミュニティFM“あすラジ”と山形市のコミュニティFM“ラジオモンスター”の番組にも出演しました。

 南陽市出身で山形市在住のシンガー・ソングライター、丹波恵子さんとは常に連絡を取り合っていますが、大きな取り組みは10月9日の山形市西公園音楽祭での演奏を記録(ビデオ収録)し、YouTubu で配信したくらいでした。丹波さんは、年末の12月24日に開催された骨髄バンクを支援するやまがたの会25周年記念事業でミニコンサートを行うなど、精力的に活動していました。

 エンターテイメントで言えば、この春、よねざわ市民ミュージカル“伝国座”が解散しました。最後の年度末成果発表会が4月2日に伝国の杜置賜文化ホールにて開催されました。私の場合、メンバーの世話役を務めていたAさんとは以前から交流がありましたが、さらに福島からの避難者のお子さんたちがメンバーになったことや、東日本大震災復興祈念事業〈米沢会場〉に出演していたことで、より一層身近な存在となっていましたので、非常に寂しい思いがしました。特にコロナ禍になってからは、成果発表会がメンバーや関係者をお会いできる貴重な機会でしたので、本当につらいです。最後の成果発表会では、記録関係でお手伝いできたことが、救いになりました。

 3月27日発表の第94回アカデミー賞では、国際長編映画賞(International Feature Film)で“Drive My Car”が授賞。濱口監督については、東日本大震災関連のドキュメンタリー映画で、原村監督と意見を交わしたことが思い出されます。このドキュメンタリー映画については、別の映画関係者との談義でも、いろんな意見があった話がありました。
 ゴダール監督が9月に亡くなりました。

 5月15日に高畠町で開かれたA.B.C.ライブに感動しました。見事な演奏、音響の素晴らしさ、選曲の良さ等々、本当に素晴らしいライブです。久々にライブを堪能しました。アンコールは、反戦のメッセージがこめられていました。

 11月8日は、皆既月食と天王星食でした。皆既月食と惑星食が同時なのは442年ぶりです。私の手持ちのデジカメでも天王星食をとらえることができました。 「スマホの限界」が話題になりました。

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 今年も子どもたちにとって、悲しい出来事がありました。
 昨年に続いて、幼稚園の通園バスに園児が取り残され、亡くなる事件がありました。9月に静岡県牧之原市の幼稚園で起こったことです。同じ静岡県裾野市の保育園では保育士3人が園児に虐待や暴行をしていたことが明らかになりました。3人は逮捕されました。
 山形県では、山形市や天童市で保育施設を運営している学校法人清風学園では、副理事長がエリック・クラプトンのギターなど園には必要もない高額のギターを複数購入していたことが明らかになりました。購入では、山形市や天童市からの給付金を含む運営費を充てていたとのことで、2つの市は、行政処分と指導を行いました。副理事長は辞任しました。

 長野市は、子どもの遊び場である公園の閉鎖を発表しました。公園の近くに住む住民から「子どもの声がうるさい」という苦情があったためです。
 これについては、さまざまな報道があります。特に報じられたのが長野市の対応です。公園設置での対応から苦情を申し出た住民との向き合い方などです。確かにその部分はあると思いますが、私は基本的に「子どもの声がうるさい」が不愉快です。私たちはみんな、子どもの時代がありました。そのことを忘れ、大人の論理、自分だけの論理で、物事を考えている人があまりにも多いと感じます。
 いずれにしても、大きな反響があったニュースでした。

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 NPOこの1年です。

 新庄市のNPO法人で不祥事が発覚しました。特定非営利活動法人たんぽぽ作業所(新庄市宮内町3番73号)の60代の女性元理事長は、法人から多額の金を横領したとして、業務上横領の罪で2月22日に在宅起訴されていたことが、3月に入ってわかりました。たんぽぽ作業所のここ数年の決算書をみますと、会費収益が0円です。
 NPO法人長井まちづくりNPOセンターが今年(2022年)1月9日に開いた総会で解散しました。山形県の中間支援において、中核的な役割を担ったこともあり、私も非常にお世話になっていただけに、感慨深いです。
 おきたまネットワークサポートセンター(おきさぽ)では、代表者と事務局長が退いた、という情報を聞きました。
 山形県における中間支援は、ますます脆弱になっています。 

 米沢市のNPO法人から・ころセンターが、第三セクターのテクノプラザ米沢から土地・建物を取得する意向である・・という情報が報じられました。その後、手続き上の問題で議会から指摘されたため、最終決定までいたっていないようです。
 8月15日、新庄市にある特定非営利活動法人(NPO法人)が運営する障がい者施設において、代表理事や職員が、利用者とその家族に対し、精神的苦痛を与える言葉による虐待などを繰り返し行っていたことがわかりました。その後、第三者による組織を設置するという報道がありました。しかし、メンバーや人数は非公表です。これって、NPO法人の本質がまったくわかっていないと言えます。
 特定非営利活動法人 With優 は設立15周年となり、記念講演会が10月1日、米沢市内(伝国の杜 置賜文化ホール)にて開かれました。素晴らしいことです。

 障がい者関連です。
 山形県の就労継続支援B型事業所での工賃の安さが問題になった年でした。新聞でも報じられました。
 山形県ではA型事業所の事業休止もみられます。最低賃金が上がり、それに対応できないためのようです。

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 ロシアのウクライナ侵攻(侵略)は、今年のニュースの中で、私の心を最も暗くさせました。
 私が最も好きな音楽のひとつ、エマーソン・レイク・アンド・パーマー(Emerson, Lake & Palmer)の“展覧会の絵:Pictures at an Exhibition”への向き合い方にも悩みました。
 6月19日、カテリーナ・グジーさんのコンサートが米沢市(伝国の杜)で開かれました。これほどまでに会場の全員が演奏に集中したステージは、私にとっては初めてかもしれません。チェルノービリ(チェルノブイリ)、東日本大震災、そして今の戦争・・・。カテリーナさんの心境を推し量ることは、私にはできません。
 ウクライナについては、一部の報道も気になりました。このためではないでしょうが、不安をあおることで、十分な議論もないまま、日本の安産保障政策は大転換されようとしています。日本は戦争(武力)を永久に放棄したはずです。プロパガンダは「日本には無い」とは言えません。
 東日本大震災の復興予算を防衛費増額に転用する話は、被災者・避難者からの反発を招くことは必至です。そもそも防衛費増額の議論も、与党内からも反発があったと伝えられているとおりで、十分な議論あったとはとても言えないという報道が多いです。

 ロシアのウクライナ侵攻(侵略)は、円安・ドル高の影響も加わり、インフレを招きました。値上げラッシュの1年でした。我が家では、電気代の高騰が特に影響ありです。円安・ドル高は、経済に対する不信感を助長させました。お金優先の考え方は、人間をダメにしているように感じて、仕方ありません。
 そのほか、中国、北朝鮮、ミャンマー、アフガニスタン、イランなどの動向が気になった年でした。中国では年末になって、新型コロナウィルスの爆発的感染です。
 いずれもしても、将来(未来)に対する不安がますます大きくなったように感じます。

 4月23日、北海道知床沖で観光船が沈没しました。
 7月8日、安倍元首相が銃撃され、死亡するという衝撃のニュースが伝わりました。この出来事は、国葬問題や旧統一教会の問題など、さまざまなことに波及しました。

 今年は「情報」について考えさせられた1年でもありました。
 若者を中心に、テレビやラジオ、新聞などから伝えられる情報に「触れない」「信用しない」人が増えているというのです。そういう人たちが頼りにしている情報はSNSだそうです。これは、ある若者から直に聞いたことです。
 今年はこんな話も聞きました。それは「コロナを心配しているのは山形県だけ。首都圏あたりでは、心配している人はほとんどいない」です。その一方で、「首都圏の感染確認はケタ違いで、活動再開は難しい」という話もあります。情報とはこんなものです。
 大事なのは、情報をどのように扱うかです。日本人はとかく情報を鵜呑みにしてしまいます。日本人は情報への対応力を高める必要があります。

 仙台育英高校の高校野球優勝は嬉しかったですが、スポーツに対しては、全般的にますます冷めている感じで、ひとりごとダイアリーでは、ほとんど取り上げませんでした。生中継で観たものもありましたが、大半はニュースで確認した程度です。北京冬期オリンピック・パラリンピックは開会式も見ていないほどです。昨年(2021年)の東京オリンピックを舞台にした不祥事が大きなニュースになりました。

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 天気この1年です。 

 1月と2月は大雪でした。雪かきや雪下ろしに追われました。1月6日は4年ぶりに東京で大雪警報が発表になりました。1月12日には北海道で記録的な大雪・暴風雪になりました。
 米沢市から出される大雪に関する一方的な注意喚起情報にも疑問をもちました。結局は自己責任です。自助・共助・公助のバランスが崩れているように感じました。
 2月は、滋賀県東部から岐阜県西部は記録的大雪でした。山形市は2012年以来10年ぶりに80cmを超えました。2月10日は、関東甲信地方と静岡県で大雪でした。
 3月は、暖かい日もありましたが、3月6日〜7日の大雪、3月17日の岩手県などでの大雪、3月22日を中心にした寒さなど、冬に逆戻りすることが多かった印象です。
 4月は寒暖の差が大きかったです。雪融けも遅かったです。しかし、中旬以降は例年より暖かいというか暑いと感じる日が多かったです。月末には雪が降るほどの寒さでした。米沢アメダスで4月11日に最も早く夏日を観測したかと思ったら、4月30日には最も遅い積雪です。 
 全国で今年初めて真夏日は4月11日の岩手県でした。
 5月は暑かったり寒かったりでした。梅雨入りした南西諸島は愚図ついた天気が続き、雨の量が多くなり、気温も低めになることが多かったです。関東地方なども愚図ついて気温が低めになった時期がありました。 
 6月、前半は肌寒い日があり、暖房をつけたほどです。6月の暖房、記憶にありません。それが一変し、6月下旬は連日の暑さです。米沢では真夏日が計6日もありました。東京都心では6月25日以降、6日連続猛暑日です。観測史上初です。この暑さは、太平洋高気圧の勢力が強まり、夏型の気圧配置になったからです。気象庁はあわてて梅雨明けを発表しましたが、私などはこの時点から疑問に思いました。案の定、特に梅雨明けについて、異例の大幅な修正が行われました。

 7月の初めは、6月末からの猛暑が続きました。しかし、その後は梅雨前線(ニュース等では当時、梅雨前線とは言いませんでした)が復活し、梅雨のような天気になりました。下旬は暑さと大雨が同居しました。宮城県では中旬、大雨でした。福島県は下旬、連日のように大雨でした。
 7月1日は、40℃超えが6地点(群馬県2地点・埼玉県2地点・山梨県1地点・岐阜県1地点)でした。これは気象庁の観測史上、1日としては最も多いです。
 8月は山形県だけでなく、青森県や新潟県でも大雨でした。
 9月は暑さが続いた1か月でした。米沢で真夏日は6日もありました。台風14号が通過したあとは、一気に気温が下がりました。しかし、それは一時的で、月末にかけて暑さが戻りました。9月は台風にも振り回されました。台風11号・台風14号とも一時、猛烈な台風になりました。台風12号もありました。台風15号は静岡県に大雨をもたらしました。 
 10月は、10月とは思えない暑さで始まりました。夏が引きずっている感じでした。しかし、この暑さは長続きせず、このあとは寒さと暖かさを繰り返しました。寒さでは、東京で10月7日に記録的低温になりました。東京の最高気温は13.3℃(24時00分:-10.2℃)です。これは88年ぶりの低さでした。米沢では10月27日の最低気温が氷点下になりましたが、これは昨年より1か月近く早いです。この日は強い霜が降り、川西町ではダリヤ園の花に被害があり、11月3日に予定していた切り花収穫デーが中止になりました。 
 11月は全般に暖かい日が多かったです。米沢では11月中の初雪はありませんでした。前線通過で全国では荒れた天気の日がありましたが、米沢ではそんなに荒れることがありませんでした。前線通過後は冬型の気圧配置となり、北海道では雪や吹雪になった日もありましたが、冬型の気圧配置は続かなかったです。関東地方では愚図つき、気温も上がらない日がありました。南西諸島では先島諸島を中心に雨の日が多かったです。 
 12月、前半は暖かめでしたが、中旬以降は各地で大雪です。12月18日には福島県会津に顕著な大雪に関する気象情報が発表。柏崎市を通る国道8号や長岡市を通る国道17号で車の立ち往生が発生し、多くの車が動けない事態になりました。12月23日、山形県に顕著な大雪に関する情報が発表です。長井市や小国町などの西置賜を中心に、朝日連峰周辺でドカ雪です。長井は一時1メートル近くの雪が降りました。変則冬型によるものでした。

 気象庁は12月22日、2022年(令和4年 )の日本の天候(速報)を発表しました。これは主要アメダス153地点の12月20日までの観測データを基にした速報版です。

《特徴》
○年平均気温は全国的に高く、特に北・西日本でかなり高かった
 春から秋にかけて全国的に気温の高い状態が続き、低温は一時的だったため、年平均気温は全国的に高く、特に北・西日本でかなり高かった。夏の平均気温は、東・西日本と沖縄・奄美で暖かい空気に覆われやすかったためかなり高く、西日本では平年差+0.9℃と、1946年の統計開始以降1位タイの高温を記録した。盛夏期と比べても強い太平洋高気圧に覆われた6月下旬から7月上旬の高温が顕著で、6月下旬には東・西日本、7月上旬には北日本で、1946年の統計開始以降、当該旬として1位の記録的な高温となった。また、秋の平均気温は全国的にかなり高く、特に11月は寒気の影響が弱かったため、東日本の11月の月平均気温平年差は+1.7℃と、1946 年の統計開始以降最も高かった。
○前年12月~2月は東・西日本では低温となり、日本海側を中心に大雪となった
 前年12月下旬以降、日本付近に強い寒気が流れ込むことが多かったため、北日本から西日本の日本海側を中心にしばしば大雪となった。冬の降雪量は日本海側を中心に平年値を上回り、特に西日本では平年値の2倍を超えた所があった。冬の最深積雪は新潟県津南で419cmを記録するなど、全国331地点中12地点で記録を更新した。気温は12月下旬以降、東・西日本を中心に平年を下回る傾向が続き、東・西日本では寒冬となった。
○8月は北・東日本で不順な天候となった
 8月上旬から中旬を中心に梅雨前線や湿った空気の影響を受け、北・東日本では曇りや雨の日が続く不順な天候となり、多雨寡照となった。東北北部・南部と北陸地方では梅雨明けが特定できなかった。8月上旬に梅雨前線の活動が活発となったため、北日本と東日本日本海側を中心に線状降水帯が発生するなど記録的な大雨となり、山形県と新潟県を対象に大雨特別警報を発表した。

1 概況
 2022年は、春から秋にかけて気温の高い状態が続き、低温は一時的だったため、年平均気温は全国的に高く、特に北・西日本でかなり高かった。春の平均気温は北・西日本で、夏は東・西日本と沖縄・奄美で、秋は全国的にかなり高かった。特に西日本では夏の平均気温が1946年の統計開始以降、1位タイの高温となった。
 北日本から西日本にかけては、春と秋を中心に高気圧に覆われやすく、晴れの日が多かった。このため、年間日照時間は北・東・西日本日本海側でかなり多く、北・東・西日本太平洋側で多かった。また、年降水量は西日本日本海側でかなり少なかった。
 冬は、前年12月下旬以降に強い寒気の影響を受けたため、東・西日本では冬の平均気温は低く、低気圧の影響も受けやすかった北日本日本海側の冬の降水量はかなり多かった。
 夏から秋にかけては、前線や台風第14号、台風第15号などの影響で北日本から西日本で記録的な大雨となった所があった。北日本では、8月を中心に低気圧や梅雨前線などの影響を繰り返し受けたため、夏の降水量は日本海側・太平洋側ともかなり多かった。東北北部・南部と北陸地方では、8 月の上・中旬に梅雨前線や湿った空気の影響を受けやすく、曇りや雨の日が多かったため、梅雨明けが特定できなかった。
 沖縄・奄美では、5月から6月にかけてと秋に台風、前線や湿った空気の影響を受けやすく曇りや雨の日が多かったため、年降水量はかなり多く、年間日照時間はかなり少なかった。

2 気温、降水量、日照時間の気候統計値

(1)平均気温
 年平均気温は、北・西日本でかなり高く、東日本と沖縄・奄美で高かった。釧路(北海道)、帯広(北海道)等の4地点で年平均気温の高い方からの1位の値を更新し、米子(鳥取県)、飯塚(福岡県)等の6地点で1位タイの値を記録している。

(2)降水量
 年降水量は、沖縄・奄美でかなり多く、北日本日本海側と北日本太平洋側で多かった。深浦(青森県)、宮古島(沖縄県)等の3地点で年降水量の多い方からの1位の値を更新している。一方、西日本日本海側でかなり少なく、西日本太平洋側で少なかった。高松(香川県)で年降水量の少ない方からの1位の値を更新し ている。東日本日本海側と東日本太平洋側では平年並だった。

(3)日照時間
 年間日照時間は、北・東・西日本日本海側でかなり多く、北・東・西日本太平洋側で多かった。大阪(大阪府)、神戸(兵庫県)の2地点で年間日照時間の多い方からの1位の値を更新し、金沢(石川県)、福岡(福岡県)等の4地点で1位タイの値を記録している。一方、沖縄・奄美でかなり少なかった。

 

 世界でも異常な天気が伝えられています。この12月はアメリカで大寒波です。

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 音楽この1年です。

 Billboard Hot 100 の年間チャートです。

1位 Heat Waves / Glass Animals
2位 As It Was / Harry Styles
3位 Stay / The Kid LAROI & Justin Bieber
4位 Easy On Me / Adele
5位 Shivers / Ed Sheeran
6位 First Class / Jack Harlow
7位 Big Energy / Latto
8位 Ghost / Justin Bieber
9位 Super Gremlin / Kodak Black
10位 Cold Heart (PNAU Remix) / Elton John & Dua Lipa
11位 Wait For U / Future Featuring Drake & Tems
12位 About Damn Time / Lizzo
13位 Bad Habits / Ed Sheeran
14位 Thats What I Want / Lil Nas X
15位 Enemy / Imagine Dragons X JID
16位 Industry Baby / Lil Nas X & Jack Harlow
17位 abcdefu / GAYLE
18位 Need To Know / Doja Cat
19位 Wasted On You / Morgan Wallen
20位 Me Porto Bonito / Bad Bunny & Chencho Corleone

 グラス・アニマルズは今年を象徴する1曲です。名曲です。イギリス勢が上位にランクされています。活動休止を発表したジャスティン・ビーバーはトップ10に2曲です。
 11月5日付けの Billboard Hot 100 では、テイラー・スウィフトがトップ10を独占しました。史上初めてのことです。“Midnights / Taylor Swift”も凄いアルバムでした。

 Billboard 200 の年間チャートです。

1位 Un Verano Sin Ti / Bad Bunny
2位 30 / Adele
3位 Dangerous: The Double Album / Morgan Wallen
4位 Midnights / Taylor Swift
5位 Red (Taylor's Version) / Taylor Swift
6位 Encanto / Soundtrack
7位 Harry's House / Harry Styles
8位 Sour / Olivia Rodrigo
9位 Certified Lover Boy / Drake
10位 he Highlights / The Weeknd
11位 Planet Her / Doja Cat
12位 I Never Liked You / Future
13位 7220 / Lil Durk
14位 DS4EVER / Gunna
15位 = / Ed Sheeran
16位 My Turn / Lil Baby
17位 Mr. Morale & The Big Steppers / Kendrick Lamar
18位 Dawn FM / The Weeknd
19位 Still Over It / Summer Walker
20位 Hollywood's Bleeding / Post Malone
21位 Renaissance / Beyonce

 チャートの上位にランクし続けたバッド・バニーが1位です。今年もラテンは強かったです。グラミー賞で注目されるであろうアデルは2位、ビヨンセは21位です。
 海外で大ヒットのディズニー映画“Encanto:ミラベルと魔法だらけの家”は6位です。 

 2月13日、アメリカではスーパーボウルが開催。ハーフタイムショー(Super Bowl halftime shows)ではDr. Dreを中心にしたハーフタイムショー史上初めてヒップホップ・アーティストによるショーでした。

 イギリスからは、ブラック・カントリー、ニュー・ロードなど優れた作品が次々に発表されました。年末には傑作“SOS / SZA”が発表されました。

 グラミー賞に対する評価がますます厳しくきた感じです。

 7月29日〜31日開催のフジロックは予定通り開催です。1年前はあれだけマスコミに取り上げられたのに、今年は一般のニュースではほとんど取り上げられておりません。第7波で感染が急拡大している中、不思議とも言えます。各アーティストのステージは「とても良かった」と伝えられています。私が You Tube で観た2組のアーティストのステージも素晴らしかったです。
 このほか、サマーソニックなども盛り上がったようです。マドンナなどのコンサートも相次いで開催されました。

 “Running Up That Hill / Kate Bush”がリバイバル・ヒットしました。

 BTSのメンバー、ジンが12月に入隊しました。大きなニュースになりました。グループでの活動は2026年以降だそうです。

 日本人アーティストのリナ・サワヤマ(Rina Sawayama)、ミツキ(Mitski)、ジョジ(Joji)が活躍した年でした。

 ロニー・スペクター、ミートローフ、イアン・マクドナルド、ティミー・トーマス、C・W・マッコール、ヴァンゲリス、ジェームズ・ラド、ラモント・ドジャー、オリビア・ニュートン=ジョン、ラムゼイ・ルイス、クーリオ、ロレッタ・リン、テイクオフ、ウィルコ・ジョンソン、アイリーン・キャラ、クリスティン・マクヴィー、トム・ベルが亡くなりました。

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 12月31日の大晦日、鶴岡市西目で突然の土砂災害です。2人が行方不明になり、2023年1月2日に救助されるも、死亡が確認されました。

 

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