おきたまラジオNPOセンター・ひとりごとダイアリー

 

2023年12月30日(土曜日晴れ浮かぶ

【ひとりごとダイアリーこの1年】
 今年(2023年)は、昨年12月31日に鶴岡市で発生した土砂崩れのニュースに衝撃を受けながら迎えました。私は、人為的要因によって引き起こされたのではないか、と今でも思っています。
 今年(2023年)は、春から秋にかけて、個人的な事案に追われて、思うような活動ができなかった時期がありました。一方で、新型コロナウィルス(COVID-19)が5類に移行されたこともあり、秋には東京や横浜へ出張するなど、久々に積極的な行動を展開した年でもありました。
 9月4日、南陽市の寺院で執り行われた先代住職の法要について、記録ビデオの撮影を行いました。初めてのことで、精神的プレッシャーが大きかったです。学びも大きく、貴重な体験でした。
 物価高にも悩まされた1年でした。
 そんな2023年について、天気から振り返ります。

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 今年(2023年)の天気は、何と言っても、夏の『猛暑』です。春も異常に暖かく、秋も暑さがいつまでも続きました。「春と秋が短くなっている」とも言われました。『四季』という言葉が形骸化してしまうのでしょうか。月ごとに振り返ります。

 1月は、24日から25日にかけて、10年に一度という強烈寒波・最強寒波に見舞われました。気象庁は、顕著な大雪に関する岡山県気象情報を発表しました。25日は特に最高気温で記録的低温になった地点が大量に出ました。25日は三宅島でも雪が降りました。米沢も極寒となり、水道管の凍結などが相次ぎ、業者はその対応に追われました。我が家も数日間、洗濯機のホースが凍結しました。
 2月は、寒波で雪降りの日もありましたが、暖かな日もありました。いわゆる三寒四温でした。この冬も雪に悩まされましたが、昨シーズンに比べますと、かなり少ないです。米沢アメダスでは積雪が1メートルを超えることはありませんでした。特に月後半は暖かくなりました。ただ、2月7日には上杉伯爵邸の塀が倒壊しました。倒壊の原因は老朽化と雪の重みとされましたが、私には管理不十分に感じました。
 3月はとにかく暖かかったです。それは異常なほどの暖かさとも言えます。米沢でも22日に、1976年の統計開始以来3月の観測史上高い方から1位となる最高気温22.8℃を観測しました。このため、桜の開花・満開も記録的に早いです。東北地方も記録的に早い開花です。福島市・仙台市・山形市では1953年の統計開始以来以来最も早い開花でした。また、福島市・仙台市は1953年の統計開始以来以来最も早い満開(タイ記録を含む)です。
 4月は、満開の桜に雪が降るなど、寒さに見舞われることはありましたが、全般には暖かい日が多く、夏のような暑さになった日もありました。米沢でも桜が記録的に早く開花・満開になりました。特に18日から21日は真夏日が出るなど季節外れの暑さになりました。しかし、22日から26日は寒くなった地域が多く、体調を崩す人が多く出ました。4月は、寒暖の差が大きくなりました。4月は黄砂が2回襲来しました。
 5月は肌寒い日もあれば、17日と18日には米沢でも真夏日になるなど記録的に暑い日もありました。月の前半は毎週末、天気に恵まれませんでした。7日から8日は大雨で被害が出たところもありました。22日には黄砂が襲来しました。その22日は関東地方で非常に激しい雨が降り、影響や被害が出ました。
 6月は何度も大雨に見舞われました。2日と3日は東海地方から四国地方を中心に、10日は九州地方南部からトカラ列島で、14日は沖縄本島で、16日は宮城県から岩手県南部で、19日は沖永良部島、20日から21日は奄美地方で、28日は米沢など山形県の置賜・村山地方で、30日は九州や山口県をはじめ全国各地で、それぞれ大雨でした。
 7月の前半は各地で大雨でした。特に10日は福岡県と大分県に大雨特別警報を発表され、佐賀県を含めて大きな被害が出ました。15日〜16日は、秋田県で記録的大雨です。秋田市で大規模な浸水や冠水です。こちらも大きな被害が出ました。一方で、後半は猛暑です。米沢も猛暑です。米沢では部活を終えた中学生が熱中症で亡くなりました。
 8月は記録的な暑さです。米沢アメダスでは8月31日までの今年の猛暑日が22日となり、これまでの最多記録11日を大幅に更新しました。全国的にも北日本を中心に記録的高温になりました。最高気温だけではありません。最低気温も北日本を中心に記録的高温です。8月10日、糸魚川の最低気温31.4℃は気象庁の観測史上最も高い最低気温です。8月は台風にも悩まされました。台風6号は月初めから8月10日までの長期間、影響を及ぼし続けました。台風7号は15日に潮岬付近に上陸し、鳥取に大雨特別警報が発表されたほか京都府北部など各地に大雨をもたらし、大きな被害が出ました。
 9月も暑かったです。ようやく秋らしくなったのは、私が鶴岡へ遠征した9月24日頃からです。8日には伊豆諸島から千葉県・茨城県・福島県でチョー強烈な雨雲がかかり、猛烈な雨が降り続きました。

 山形県の主要アメダス3地点と米沢アメダスの真夏日と猛暑日は次のようになりました。

 山形県の主要アメダス3地点では真夏日の日数が過去最多になりました。
*山形の真夏日:今年72日(1889年の統計開始以来、観測史上最多、最多は2010年の67日)
*酒田の真夏日:今年55日(1937年の統計開始以来、観測史上最多)
*新庄の真夏日:今年61日(1957年の統計開始以来、観測史上最多)
*米沢の真夏日:今年66日(1976年の統計開始以来、観測史上最多、最多は2000年の55日)

 山形県の主要アメダス3地点では猛暑日の日数が過去最多になりました。
*山形の猛暑日:今年28日(1889年の統計開始以来、過去最多は1929年の19日)
*酒田の猛暑日:今年19日(1937年の統計開始以来、過去最多は1999年の10日)
*新庄の猛暑日:今年17日(1957年の統計開始以来、過去最多は2021年の09日)
*米沢の猛暑日:今年23日(1976年の統計開始以来、過去最多は1994年の11日)

 9月19日、群馬県桐生市では今年46日目の猛暑日です。これは全国のアメダスにおいて猛暑日日数の1位を更新です。

 10月は「大気の状態が不安定」が多かったです。これは、猛暑のなごりで地表付近が暖かいところに北からの寒気が流れ込んだためです。1日から25日までに少なくても9回、東北地方・北陸地方・中国地方など各地で竜巻などの突風が発生し、被害が出ました。27日にも突風が吹いたほか、ヒョウが降ることもありました。
 11月の上旬は暖かい日が多く、記録的暑さになったところもありました。熊本市では11月に初めて真夏日となりました。中旬になって一変し、寒くなりました。18日には中国地方で大雪です。この日は、福岡・下関・松江で米沢より早い初雪でした。その後は高気圧に覆われて晴れた日もありましたが、寒冷前線が通過するたびに冬型の気圧配置となり、日本海側を中心に雪や雨が降りました。米沢は25日に初雪でした。
 12月の米沢は17日から23日にかけて雪となり、24日には雪下ろしをしました。しかし、前日の16日は米沢でも12月とは思えない暖かさでした。最高気温は平年より12.2℃も高い17.5℃です。この日は関東地方を中心に記録的高温です。関東地方で12月に夏日となったのは気象庁の観測史上初めてです。25日以降は雪が降らなくなり、雪が少ない穏やかな年越しになりました。

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 気象庁は12月22日、2023年の天候のまとめ(速報)を発表しました。これは12月20日の主要アメダス153地点での気象データを基にした速報版で、確定版は年明けに発表です。

《特徴》
●年平均気温は全国的に高く、特に北・東・西日本で記録的な高温となった
 春から秋にかけて気温の高い状態が続き、低温は一時的だったため、年の平均気温は全国的に高く、特に北・東・西日本でかなり高かった。1946年の統計開始以降、北・東日本は春・夏・秋の3季節連続で季節の平均気温が1位の高温となり、西日本では夏の平均気温が1位タイの高温となった。北・東・西日本では、年平均気温が1位の高温となる見込みである。
●秋は西日本太平洋側で記録的な少雨多照となった
 東・西日本太平洋側と沖縄・奄美では、秋雨前線や低気圧、台風の影響を受けにくく、高気圧に覆われて晴れた日が多かったため、秋の降水量はかなり少なく、秋の日照時間はかなり多かった。特に西日本太平洋側では、秋の降水量平年比が48%、秋の日照時間平年比が120%となり、1946年の統計開始以降、秋として1位の少雨及び多照となった。

1 概況
 春から秋にかけて気温の高い状態が続き、低温は一時的だったため、年の平均気温は全国的に高く、特に北・東・西日本でかなり高かった。1946年の統計開始以降、北・東日本は春・夏・秋の3季節連続で季節平均気温が1位の高温となり、西日本では夏の平均気温が1位タイの高温だった。北・東・西日本では、年平均気温が1位の高温となる見込みである。また、春から秋にかけて高気圧に覆われやすく、晴れた日が多かったため、年間日照時間は北・東・西日本日本海側と北・東日本太平洋側でかなり多く、西日本太平洋側と沖縄・奄美で多かった。一方、夏は、梅雨前線や台風第6号、第7号などの影響により、記録的な大雨となった所もあった。なお、冬(前年の12月~2月)は、全国的に寒気の影響を受けやすい時期と受けにくい時期が交互に現れた。冬の平均気温は、寒気の影響を受ける時期があった北日本で低かった一方、暖かい空気に覆われやすかった沖縄・奄美で高かった。

2 気温、降水量、日照時間の気候統計値
(1)平均気温
 年の平均気温は、北・東・西日本でかなり高く、沖縄・奄美で高かった。根室(北海道)、東京(東京都)、福岡(福岡県)等の111地点で年平均気温の高い方からの1位の値を更新し、広島(広島県)、長崎(長崎県)等の8地点で1位タイの値を記録している。



(2)降水量
 年降水量は、北日本日本海側で多かった。一方、北・東日本太平洋側と沖縄・奄美で少なかった。南大東島(沖縄県)では年降水量の少ない方からの1位の値を更新している。東・西日本日本海側と西日本太平洋側では平年並だった。

(3)日照時間
 年間日照時間は、北・東・西日本日本海側と北・東日本太平洋側でかなり多く、西日本太平洋側と沖縄・奄美で多かった。仙台(宮城県)、銚子(千葉県)、金沢(石川県)等の24地点で年間日照時間の多い方からの1位の値を更新し、秋田(秋田県)、東京(東京都)等15地点で1位タイの値を記録している。

 3 季節別の天候経過
冬(2022年12月~2023年2月)
○冬の平均気温は北日本で低かった一方、沖縄・奄美で高かった
○東日本日本海側の冬の降水量は多かった一方、北・東・西日本太平洋側と西日本日本海側の冬の降水量は少なかった
○西日本日本海側と西日本太平洋側の冬の日照時間は多かった

春(3月~5月)
○春の平均気温は全国的に高く、特に北・東・西日本でかなり高かった
○春の降水量は西日本日本海側でかなり多く、東日本日本海側と西日本太平洋側で多かった一方、沖縄・奄美で少なかった
○春の日照時間は全国的に多く、特に北・東日本日本海側でかなり多かった

夏(6月~8月)
○夏の平均気温は北・東・西日本でかなり高かった
○夏の降水量は東・西日本太平洋側と沖縄・奄美で多かった一方、北日本太平洋側で少なかった
○夏の日照時間は北・東日本日本海側と北・東日本太平洋側でかなり多かった一方、沖縄・奄美で少なかった

秋(9月~11月)
○秋の平均気温は全国的に高く、特に北・東・西日本でかなり高かった
○秋の降水量は、東・西日本太平洋側と沖縄・奄美でかなり少なかった一方、北日本日本海側でかなり多かった
○秋の日照時間は全国的に多く、特に東・西日本太平洋側、西日本日本海側、沖縄・奄美でかなり多かった

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 新型コロナウィルス(COVID-19)の1年です。
 新型コロナウィルス(COVID-19)は5月8日、感染症法上の位置づけが、「2類相当」から、季節性インフルエンザなどと同じ「5類」へ移行しました。これによって、3年あまりにわたって続けてきた“ひとりごとダイアリー”での『COVID-19情報』も終了しました。
 今あらためて思うと、この3年あまりは「何だったんだろう」と思います。
 移行を機会に、これまでの対策・対応については、検証が必要と思います。例えば、過度な対策ではなかったのか、同調圧力はなぜ起きたのか・・などです。誤った正義感による「自粛警察」も問題になりました。誤った正義感はほかにもさまざまな場面で問題になりました。
 2020年3月からの学校閉鎖は、明らかに過度な対策でした。児童・生徒・学生から卒業式等を奪った責任は重いです。山形県では、地域の自治会長が地域の感染者氏名を回覧板で地域住民に伝えた、という例がありました。
 人との距離がある屋外においても、いまだに多くの人がマスクを着用しています。臨機応変の対応ができない日本人。繰り返しますが、マスク着用は相手に対して失礼な行為です。子どもにとって、顔が見えなくなることは、成長に大きな影響を及ぼします。もちろん、着用するか・しないかは個人の判断であり、強制はできませんが、マスク着用による影響は、しっかり考えなければなりません。
 確かに感染対策は必要でした。感染によって多くの人が亡くなりました。また、後遺症で苦しんでいる人も多くおります。このことはしっかり認識しなければなりません。また、今年はインフルエンザが暖かい時期から流行しており、そういう意味でのマスク着用などの感染対策は必要です。
 6月、沖縄県でで新型コロナウィルス(COVID-19)の感染が拡大です。今年初めの第8波以上の感染拡大が伝えられました。
 7月、米沢市内のある高齢者施設では、症状があるにもかかわらず出勤した職員が、施設から帰宅を促されたあとに実施した検査で新型コロナウィルス(COVID-19)感染が判明しました。施設では緊急の対応を余儀なくされたとのことです。
 8月から9月にかけても新型コロナウィルス(COVID-19)の感染拡大がありました。米沢では、ある高齢者施設の職員や家族などの感染が相次ぎました。鶴岡でも感染拡大があったそうです。
 あくまで私の個人的見解ですが、同じ人が再び感染する例が多いように感じています。

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 東日本大震災と原発事故関連です。
 今年の3月11日で、東日本大震災から12年経過しました。
 まもなく13年という時間は、やはり長いと感じます。状況の変化を感じます。例えば、避難者支援の難しさを感じます。避難者に寄り添って活動してきたつもりですが、実はそうではなかったのか…と自問自答した1年でもありました。私のような中間支援という立場の支援の難しさもあるのかもしれません。ただ、ここでも便宜上「支援」という言葉を使いましたが、私には「支援」という意識はありません。お互い様という意識です。

 これに関連して、エフエムNCV・おきたまGO!では今年も東日本大震災復興祈念事業に関する特番を放送しました。具体的には3月9日と10日、特別企画“つどう想い、ラジオにのせて”を放送しました。これについては、私も協力させていただきました。「災害時のラジオの活用事例」をテーマに番組にも出演しました。

 8月24日、福島第一原発で溜まり続けている処理水の放出がついに始まりました。
 東京電力や国は「地元の理解なしに放出はしません」と言ってきましたが、ウソだったのでしょうか。数字上は問題なく、問題にする方が「おかしい」という雰囲気です。ある人は「いつの間にか『汚染水』という言葉が『処理水』に変わった」と言っていました。私は、大半の報道が見事に右ならえになってしまったと感じています。

 11月26日、ドキュメンタリー映画『風に立つ愛子さん』上映会&トークイベントが鶴岡まちなかキネマで開かれました。愛子さんは津波によって、石巻市立湊小学校避難所に身を寄せた人です。避難所の様子はドキュメンタリー映画『石巻市立湊小学校避難所』で紹介されました。その映画の上映会が2012年の11月〜12月に開かれました。それは私が藤川監督へ声がけしたことで実現しました。『風に立つ愛子さん』はその後の愛子さんを紹介しているものです。私は監督の関係者として、午後の部のトークイベントでステージに上がりました。この映画はテーマやメッセージが無限にあるという奥深い映画です。

 12月3日、福島に関係ある人から「東日本大震災と原発事故のあと、福島市に住む友人4人が山形県へ移住しました。4人は小さな子どもを抱えるお母さんです。それは初めから山形への移住であり、『福島には戻ってきません』とキッパリ言って、山形に移住しました」という話を聞きました。この4人は避難という意識はなく、避難者登録もしなかったと思います。こういう例も、かなりあるのかもしれません。

 今年(2023年)は関東大震災から100年でした。これで特に気になったのが、関東大震災の朝鮮人虐殺事件です。以下は、ウィキペディアからの引用です。
 岸田文雄内閣の内閣官房長官・松野博一は、震災発生100年を2日後に控えた2023年8月30日、首相官邸での記者会見において、共同通信の記者から、関東大震災の記録について「当時、被災地ではデマが広がり、多くの朝鮮人が、軍、警察、自警団によって虐殺されたと伝えられています。政府として朝鮮人虐殺をどう受け止め、何を反省点としているのか」などの質問を受けた。これに対して、松野は「政府として調査した限り、政府内において事実関係を把握することのできる記録が見当たらないところであります」などと述べた。

 のちほどもご紹介しますが、東日本大震災について、ドイツでは連日、大々的に報じていたそうです。それは怖さを感じるほどだったとのことです。

 

 災害関係です。
 2月6日、トルコ・シリア大地震が発生しました。この地震で死者は少なくても5万人を超えました。
 特に5月は地震が多かったです。
 5日、石川県能登半島でマグニチュード6.5の地震が発生し、石川県珠洲市で震度6強を観測しました。この地震で1人が死亡し、多くの住宅や建物に被害が出ました。その後も地震が発生し、住民の不安が高まりました。この地域では数年前から地震活動が活発で、私も要注意地域のひとつでした。今後の地震活動が心配です。
 11日には千葉県南部を震源とするマグニチュード5.2の地震が発生し、木更津市で震度5強を観測しました。
 13日にはトカラ列島近海を震源とするマグニチュード5.1の地震が発生し、鹿児島県十島村中之島で震度5弱を観測しました。
 14日には八丈島近海を震源とする群発地震がありました。
 22日、新島・神津島近海震源とするマグニチュード5.3の地震が発生し、東京都利島村東山で震度5弱を観測しました。新島・神津島近海震源とする震度1以上を観測した地震は、この日だけで29回観測しました。
 26日、千葉県東方沖を震源とするマグニチュード6.2の地震が発生し、茨城県神栖市と千葉県銚子市・旭市で震度5弱を観測する地震が発生しました。

 8月8日、ハワイ・マウイ島で大規模な山火事が発生です。死者は100人を超え、ラハイナは大部分が焼け野原となりました。2012年、マウイ太鼓のめんばーが慰問で米沢を訪れていました。このことがあって、この火災については、心を痛めています。

 9月8日、モロッコで地震が発生し、2800人以上が亡くなりました。
 9月11日、リビアで大規模な洪水が発生し、1万人以上が亡くなりました。

 10月7日、アフガニスタン西部でマグニチュード6.3の地震が2回発生しました。その後も地震が相次いで発生し、11日にもマグニチュード6.3の地震が発生しました。これらの地震で2000人以上が死亡したと伝えられています。

 10月9日の朝、突然の津波注意報でした。それも、対象地域は当初、伊豆諸島・小笠原諸島だけでしたが、高知県・千葉県・宮崎県・鹿児島県(種子島・屋久島・トカラ列島・奄美群島を含む)まで広がりました。この日の津波注意報は、津波が到達してからの発表でした。これは、鳥島近海での地震観測の脆弱さを示すことになりました。 

 12月2日〜4日はフィリピン付近を震源とする地震が相次ぎ、2日夜遅くの地震では長時間にわたり津波注意報が発令されました。

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 NPO関連です。
 2月9日、特定非営利活動法人(NPO法人)難病患者支援の会の理事が警視庁に逮捕されました。逮捕容疑は、国の許可を受けずに臓器移植に使われる臓器の提供のあっせんしたことで、臓器移植法違反の疑いがあります。このNPO法人の事業報告と決算書等をチェックしたところ、案の定、いくつか疑問な点がみつかりました。

 沖縄県うるま市では、ふるさと納税制度を活用し、NPO支援に取り組む・・という報道がありました。2023年度に納められた寄付金は、2024年度に補助金としてNPOに交付されます。

 9月3日、羽前小松駅前歩行者天国(主催:山形かわにし綾プロジェクト推進協議会)が川西町の中心市街地(羽前小松駅前通り)で開かれました。これは、JR米坂線と羽前小松駅が2026年に開業100周年を迎えることから、その気運を高めることを目的に開催したものです。また、昨年8月の大雨によって一部区間が不通になっているJR米坂線について、早期の全線開通を実現することも目的のひとつでした。NPO法人えき・まちネットこまつが中心になり、開催しました。 

 今年は10月にインボイス制度(適格請求書等保存方式)が導入されました。現場からは「税金を搾り出してでも吸い取るための制度」「中小・零細企業やフリーランスなどでは事務等の負担が増すばかり」という声が聞かれました。NPO業界でも勉強会が開かれました。12月12日に発表の今年の漢字は『税』でした。年末は「政治とカネ」が大問題となりました。

 山形県長井市の特定非営利活動法人(NPO法人)レインボープラン市民農場が解散することがわかりました。

 米沢市のNPO法人 With 優 は、鶴岡市でも活動を展開することが報じられました。鶴岡にも居場所を開設するそうです。

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 今年は米沢市の対応に疑問を持つことがありました。それも子どもに関連することが多いです。
 7月28日、部活を終えた中学生が下校途中に熱中症で倒れ、亡くなりました。現場を見て、米沢市における配慮の無さを感じました。米沢では中学校の統合が計画されています。ますます通学距離が長くなります。心配です。
 8月3日、米沢市の学童保育所(放課後学童クラブ)は、福祉バスを利用し、福島県須賀川市の体験学習施設に行きました。その帰り、須賀川市雨田で、福祉バスは倒木に乗り上げます。この事故で児童2人が軽傷です。この学童保育所は、私もかなりお世話になっていましたので、心配になりました。米沢市の公表が8月17日になったことも問題になりました。
 11月26日に投開票が行われた米沢市長選挙。今回の選挙から投票所が一部変更になりました。そのひとつは、北部小学校から北部コミュニティセンターへの変更です。これで、例えば春日1丁目〜3丁目や徳町・大字塩野では、投票所までかなり遠くなりました。また、これらの地域から北部コミュニティセンターへ車で行く場合、狭い道のT字路を通らなければならないです。今回の選挙で、どのような影響があったかはわかりませんが、極端に言えば、民主主義の根幹にも関わることです。投票時間の終了が20時から19時と1時間早まったことについても、一部で疑問の声がありました。
 米沢市が2026年度から実施予定している学校給食のセンター化について、共同調理場を現在の第六中学校のグランドに建設することがわかりました。第六中学校は2026年度に第四中学校と統合され、第六中学校の生徒は第四中学校に通うことになります。しかし、第六中学校は米沢市の北西側の端っこです。とてもセンターとは言えない場所です。例えば、冬期間で猛吹雪になった時、各学校に給食を運ぶことはできるのでしょうか。センター化をめぐっては、一部市民から反対の声が挙がっています。
 ほかにも疑問に感じることがあります。
 12月、雪が降ったことで、業者による除雪が始まりましたが、作業の質の低下を感じました。とにかく、幅が狭いです。これは、我が家の前の道路だけではありません。松が岬公園近くの道路でも感じました。
 一方で、米沢市は障がい者支援で、ほかに自治体ではほとんどみられない先駆的な対応を行っています。評価したい取り組みもあります。

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 今年(2023年)はマイナンバーに関するトラブルのニュースが相次ぎました。
 マイナンバーについては、私の周囲でも、当初から疑問視・不安視する人が多かったです。それは、個人の情報が国に監視されてしまう・・という根本的なことから始まっていました。国は2024年の秋に健康保険証を廃止するという方針ですが、大丈夫でしょうか。

 

 今年(2023年)は熊に関するニュースが相次ぎました。私は熊と遭遇したことはありませんが、身近なところでも熊が出没しました。例えば、以前住んでいた福田町や第四中学校近くなどです。秋田県では多くの人が怪我を負い、亡くなられる方もいました。北海道からは数多くの牛を襲っってきた熊が退治されたというニュースが伝わりました。OSO(オソ)18 が新語・流行語大賞のトップテンに入りました。
 秋田県と言えば、先にもお伝えしましたが、7月は大雨でした。秋田市の市街地では広範囲で浸水被害がありました。今年の秋田県は大変な1年でした。

 南陽市宮内では1月7日、イノシシが出没、3人がかまれて負傷しました。年明け早々、ビックリのニュースでした。
 当時のニュースによりますと、事が起こったのは1月7日の午前10時20分頃です。まず、熊野大社から南へ約400メートルのしんまち商店街の一角で、40代と10代の母娘が襲われます。悲鳴を聞いた近所の人がイノシシを追い払おうとしたのですが、イノシシは母親に噛み付いたまま、逃げなかったといいます。命に別状はなかったものの、重傷と伝えられています。その直後、宮内中学校南側の市街地で、70代男性が襲われました。その後、イノシシは近くの車庫に逃げ込みます。パトカーで包囲するも、イノシシはパトカーを飛び越えて逃走。その際、パトカーは損傷です。昼の12時20分頃、イノシシは公立置賜南陽病院の東側で水路にはまり、動けなくなったところを、南陽市職員や猟友会の人たちが電気やりで駆除しました。この間、約2時間でした。
 今年(2023年)は、熊だけでなく、イノシシのニュースも頻繁に伝えられました。

 

 ほかにも気になったことがありました。

 5月17日の夜遅く、米沢市笹野地内でバイク火災がありました。なんでも運転していた男性(派遣社員)が、バイクの部品を交換したあと、試運転をしていたら、バイクから火が出た・・とのことです。我が家の近所では複数の人が外に出てくるなど一時騒然となっただけに、人騒がせです。 

 9月7日、米沢市にある障がい児支援施設で虐待があったと報じられました。この施設では「身体的虐待」と「心理的虐待」がありました。また、サービスに対する給付金も過大に受給していました。こちらで独自に調べたところ、代表者は長年にわたり、高齢者への作業療法士としてがんばってこられました。施設はクラウドファンディングで立ち上げました。あくまて私の個人的感想ですが、障がい者支援施設の中には「わかっていないな〜」と感じたことがあり、ここも同じように感じました。9月30日、保護者への説明会が行われました。保護者から「虐待を認めるまで長かった」などの声が挙がったそうです。代表者は「認識の甘さ」を認めたとのことですが、私は「認識の甘さ」ではなく「理解していない」とみます。つまり「まだわかっていない」ということです。 

 11月5日、福島市郷野目にあるJR東北本線の宮ノ脇踏切で、近くに住む34歳の男性が、黒磯駅発で仙台駅に向かっていた下りの18両編成の貨物列車にはねられ、死亡するという痛ましい事故が発生しました。その男性は、私の息子が住む福島市内のグループホームに住んでいました。この踏切は幅が狭く、私も以前から通りにくさを感じていました。

 11月8日、米沢など置賜地域を中心に大規模停電が発生しました。山辺町の変電所で行っていた機器の取り替え作業で、作業員が手順を誤ったことが停電の原因です。今年は全国で業務上での事故が多発しており、作業での質の低下を顕著に感じます。

 11月のある日のこと、米沢市内のあるファミリーレストランです。
 家族連れを思われる4人のお客さんが入店しました。お父さんと思われる中年男性とその子どもたちでしょうか。子どもと言っても青年とお見受けしました。その子どもたち、入店すると、いきなりスープバーへ行って、カップにスープを注ぎ始めました。そして、席に行って、飲み始めました。この間、店員はその様子を見ているだけでした。このあと、店員は席に行き、注文方法などを説明。お客さんはメニューを見て、注文しました。

 

 今年(2023年)も事件・事故が相次ぎました。それも子どもが被害に遭う事件・事故が相次ぎました。特に7月は多く発生しました。
 7月3日の午後には、東京の新橋にあるビルの2階で爆発があり、4人が重軽傷を負いました。爆発したのはビルの2階にあるCAfe&Barで、店長がライターに火を付けた瞬間、爆発しました。午前中からガスの臭いがしていたそうです。なぜ気付かないの・・疑問です。
 7月6日は、静岡市で午前3時頃、国道のバイパス工事現場で建設中の高架道路の橋げたが落下し、作業員2人が亡くなりました。作業ミスのようです。
 同じく7月6日には、宮城県栗原市の若柳小学校で、近くに住む34歳の男が、軽トラックで敷地内に侵入し、児童を次々にはねました。この事故で児童4人が怪我を負いました。この事件では、小学校の対応が問題になりました。
 7月18日、大阪府大東市の34歳の母親が逮捕されました。自分の娘に十分な食事を与えず、低血糖症にさせ、入院で支払われる共済金をだまし取ったとして、詐欺の疑いが持たれています。母親はその金を遊興費などに充てたとのことです。娘は今では元気になったそうです。
 7月21日、福岡県宮若市では川遊びをしていた小学6年生の女子児童3人が溺れて亡くなりました。
 7月23日、大阪府泉佐野市を走行中のJR電車で、男が乗客ら3人をナイフで切り付けました。テレビの映像では、男がホームでナイフを持っている様子が紹介されました。男は逮捕された際、3本のナイフを持っていたそうです。異常です。
 7月24日、水戸市で8歳と5歳のきょうだい2人が、母親に殺害されたことがわかりました。
 前後しますが、6月22日には、神戸市で、スーツケースに入れられた6歳の男の子が、遺体で見つかりました。そして、男の子の母親とそのきょうだいのあわせて4人が、男の子に暴行を加えるなどして殺害したとして、7月に入って逮捕されました。

 

 関連で、子どもに関することをまとめました。

 4月は学童保育(放課後学童クラブ)に関する報道が続きました。
 NHKは、学童保育の数が足りず、待機児童が全国で1万人以上・・と伝え、さらに施設内では子どもたちがひしめき合い、それによるストレスで学童保育へ行かなくなった児童の例を伝えていました。思いっきり身体を動かせないのです。
 山形新聞は、「学童保育に入りたくても入れない」という三川町に住む保護者の声から、三川町の現状、そして山形県内でも待機児童がいることを伝えていました。
 今年(2023年)に入って、米沢市内の学童保育関係者の話を聞くことができました。その学童保育所は、小学校の3学区に学童保育所を開設、うち1つの学区では複数の学童保育所を開設しています。その人の話は「これまでは利用児童数は増えてきたが、これ以上増えることはないだろう。将来的には減ることも想定しなければならないかも」とのことでした。
 同じくNHKの報道では、公立の学童保育所に入れなかったため、民間の学童保育所に入った子どもの例が報じられましたが、民間の学童保育所の保育料は、公立の学童保育所の保育料の6倍とのことでした。
 少子化は待ったなしの危機迫る大問題なのに、学童保育だけでも、こんなに問題があるのです。

 8月24日、山形市立第十中学校では「熱中症警戒アラート」が発令されていたにもかかわらず、体育祭の練習を強行、生徒13人が熱中症で救急搬送です。しかも、その後も練習を続けていたことが明らかになりました。私はこの日の“ひとりごとダイアリー”で、学校の対応を厳しく非難しました。

 一方で、8月は教職員の長時間労働が問題になりました。そもそも、教職員の残業代というものがないことに、ビックリです。こうなると、私に学校に通う子どもがいたら、ますます学校には行かせたくないです。

 埼玉県の県議会では10月6日、子どもに対する虐待禁止条例の改正案が福祉保健医療委員会で採決され、賛成多数で可決されました。ところが、改正案に対する批判や反発が殺到し、10日になって改正案は取り下げられました。
 改正案は、小学生以下だけで、公園で遊ばせる、集団登校させる、留守番させることを「放置」にあたるとし、禁止としました。そして、「放置」を見つけた場合には「通報義務」がある、ともしました。親が宅配便を受け取る際に子どもを室内に残した場合には放置ではないとしました。
 たまたまですが、最近複数の人から「現代はピリピリして生きにくい雰囲気」「なんでもかんでもルールにされてしまい、生きづらさを感じる」などの話を聞いていました。
 保守的な人たちは「子どもへの教育の第一義責任は親や家庭」という考えです。だから「こども庁」ではなく「こども家庭庁」になりました。

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 今年(2023年)の主なニュースです。

 3月はWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で日本中が盛り上がりました。一方で、選抜高校野球に影響があったことも触れたいです。決勝では甲子園の観客数が少なくなったと伝えられています。また、決勝では試合終了の瞬間、スタンドから歓声が沸き起こり、試合の進行を一時ストップしたという情報もあります。東北高校(宮城県)の選手がベンチでWBCのパフォーマンスをしたところ審判に注意された、という報道がありました。東北高校の監督は「野球界が一体となってWBCで盛り上がっているのに」と注意されたことに疑問を呈しました。

 今年(2023年)、最も悲しむべきニュースはイスラエルとハマスです。
 10月7日、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスは、イスラエルに向け、陸海空からの大規模な攻撃を開始しました。これをきっかけに、イスラエルとハマスによる戦闘が続いています。結果、双方に多数の犠牲者が出ました。特にガザ地区における人道上の環境は最悪の状況になりました。「この世の地獄」という人もいます。
 私は11月1日の“ひとりごとダイアリー”で、「あえて申し上げますと、それもかなりの暴言ですが、イスラエルのネタニヤフ首相はハマスの攻撃を歓迎したかもしれません」と書きました。なぜなら、イスラエルは分断していたからです。それがハマスの攻撃で挙国一致内閣を樹立することができました。そして、イスラエルは国連のグテーレス事務局長に対して辞任要求までしました。凄まじい強行姿勢です。どこかの国は、あまりにもイスラエルに寛容です。
 テロは許されるものではありません。ハマスをテロというのは簡単です。しかし、テロの背景を考えなければ、テロは無くなりません。力で押さえ付けようとしても、解決にはなりません。

 ウクライナの状況も心配です。戦争や紛争はこれだけではありません。例えば、マリでは特に北東部での治安が悪化しているそうです。 ワグネルが絡んでいます。ミャンマーの状況も心配です。

 NHKのニュースは連日、イスラエルとハマスのニュースを長時間にわたり放送しました。確かに重大なニュースではあります。日本への影響も大きいです。しかし、これだけ長く、しつこく放送していると、プロパガンダにも感じてしまいます。恐怖をあおっているようにも感じます。これでは問題の本質を見失います。
 一方で、自分のこととして考えることにつながる、という意見があります。人間はなぜいがみ合うのか・・・今こそ真剣に考えなければなりません。
 人間は「喜怒哀楽」というものを持つ生き物です。

 そして、年末にかけては、政治とカネの問題が、連日大きく報じられました。自民党派閥の政治資金パーティーでのキックバックが大きな問題となり、東京地検特捜部が捜査を進めています。

 今年の大きなニュースのひとつが、中古車販売会社“ビッグモーター”の不祥事です。
 私が問題視したのは、首都圏のFM局では不祥事後もコマーシャルを放送し続けたことです。
 7月20日、ビッグモーターはテレビやラジオでのCM放送を見あわせることを決めたことが報じられました。このことについて私は、ビッグモーターの判断は「遅い」と思いましたが、それ以上に問題であると思ったのは、FM局が自らCM打ち切りを判断しなかったことです。

 10月の上旬と下旬、金融機関や保険会社から「お届け内容等確認のお願い」とか「お客様情報の確認に関するお願い」という書類が郵送されてきました。金融機関に開設している口座や契約内容に間違いないかの確認と思ったら・・・。
 確認の目的は、マネーロンダリングやテロ資金供与対策のためとのことです。ただ、数項目で個人情報にかなり踏み込んだものがありました。そもそも、上旬の郵送では、本当にこの金融機関による確認かも疑問になりました。
 それで、その金融機関の米沢支店に電話してみましたた。そうしたら、その金融機関による確認であることがわかりました。その際、私が感じたことを伝えますと、お詫びの言葉が返ってきました。そして、必ず提出しなければならないものではないとのことでした。私は出さないことにしました。
 保険会社については、書面から契約内容の確認ではないことがわかりました。しかし、ここでも個人情報に踏み込んだ質問がありました。「差し支えない範囲で回答を」と書いてありますが、やはり疑問になりました。これも出さないことにしました。

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 山形市在住のシンガー・ソングライター、丹波恵子さん関連です。
 5月3日は、山形市野草園で開かれた丹波恵子さんのコンサートについて、記録スタッフとして対応しました。ちょうど、ミヤマカスミザクラの満開を重なり、好天の下、多くの人が集まり、とても心地良いコンサートでした。
 5月16日、YBC(山形放送)ラジオの番組“グッとモーニン!!”で、丹波恵子さんのオリジナル曲“ビリーブ”が放送されました。
 9月17日、丹波恵子コンサート in 山形市野草園が開かれました。自然の中での音楽はとても気持ち良いです。吹く風も心地良かったです。ただ、炎天下で記録ビデオを撮影した私は数日後、日焼けした顔の皮膚が剥がれていました(泣)。
 丹波恵子さんは、アサギマダラをテーマにした作品を制作するなど、新たな作品づくりに取り組んでいます。
 12月2日、しんまちイルミネーション・コンサート 2023(主催:しんまち商店街)が山形県南陽市宮内で開かれ、丹波恵子さんや ita-nee さんら5組が、素晴らしいライブを繰り広げました。丹波恵子さんと ita-nee さんのライブの模様は、おきたまラジオNPOセンターのYouTubeチャンネルにアップしています。

 今年は“だがしや楽校”についても動きがありました。
 5月16日、静岡県から“だがしや楽校”について問い合わせがありました。静岡県内にある駄菓子屋さんで“だがしや楽校”を開きたいというもので、問い合わせの中で紹介された理念はしっかりしたものでした。きっと、素晴らしい“だがしや楽校”になるでしょう。

 9月23日の置賜子どもアートイベントは、いろんな意味で有意義な時間となりました。この日の米沢は“なせばなる秋まつり”という大きなイベントが開かれました。それはそれで結構なことですが、「多様性」とか「人それぞれ」と言われる中で、同じ日に“解放”をテーマにした置賜子どもアートイベントが開催されたことは、とても感慨深いです。

 9月24日の環境フェアつるおかは、今回で第25回という節目でした。私はアーカイブ写真を提供したり、当日はステージでトークをする機会があったりするなどで、例年以上に力を入れた取材になりました。環境をテーマにしたイベントを継続しているのは、少なくとも山形県では鶴岡市だけであり、長年続いていることに敬意を表します。

 

 米沢市のフルート奏者、勝俣敬二さん関連では、7月22日に公開講座とトークコンサートが開かれました。このコンサートではドイツ在住の陸井鉄男さんと久しぶりにお会いすることができました。陸井さんによると、ドイツではウクライナの関係もあり、コンサートを開きにくい状況が続いているそうです。
 12月23日には“クリスマス・フルート演奏会 勝俣敬二とバッハの世界”が開かれました。このコンサートではドイツ在住の榎本桂子さんが声楽を披露しました。熱気を感じました。榎本さんによると、東日本大震災の時、ドイツでは大々的に報じられたそうです。それは怖さを感じるほどだったそうです。
 勝俣さんは今年も精力的に活動しました。

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 映画関連です。
 現地時間の3月12日、第95回アカデミー賞の授賞式が行われ、“エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス:EVERYTHING EVERYWHERE ALL AT ONCE”が作品賞など7部門で受賞しました。映画界では「エブ・エブ」という言葉が流行るほどの話題でした。SFアクション映画で、アジア系の俳優や監督による映画です。

 5月23日、ドキュメンタリー映画“無音の叫び声”などでお馴染みの原村政樹監督は、新たなドキュメンタリー映画“かつて山里は持続可能な世界だった”について、最後の仕上げと完成後の配給活動の資金のためにクラウドファンディングを始めました。クラウドファンディングは目標を達成です。そして、12月17日に完成しました。原村監督は「地味な映画ですが、環境破壊と貧富の格差が蔓延する使い捨ての現代社会とは正反対の価値観が息づいていたかつての共同体の精神風土を多くの人々に知ってもらいたい映画です。配給のための準備が沢山あるのですが、何とか(2024年の)春には公開したいと思っています」と話しています。

 10月は4年ぶりに東京へ出掛けました。その経緯をあらためてご紹介します。
 10月は、山形市で山形国際ドキュメンタリー映画祭が開催されました。前回(2年前)はコロナ禍でオンライン開催でしたので、4年ぶりの通常開催でした。
 私はほかの所用の関係などで、10日に“やまがたと映画”というプログラムの中で上映された“無音の叫び声”を鑑賞しました。この映画を鑑賞するのは2回目ですが、再発見の連続で、初めて観る感覚でした。そして、あらためて、この映画のクオリティの高さを実感しました。ただ、上映後はステージ・トークで原村政樹監督の姿がなかったのが残念でした。
 のちに、原村監督と連絡を取り合ったら「主催者からの連絡が直近だったために、予定していた私用について日程調整ができず、山形に来ることができなかった」とのことでした。原村監督も残念がっていました。私も原村監督と会えず、残念な思いでした。一方で、映画祭が予算の関係で呼ばなかったという話もあります。
 原村監督と連絡を取り合っているうち、彼の監督作品である映画“若者は山里をめざす”の上映会&トークセッションが10月17日に東京で開催されるという情報がありました。トークセッションは原村監督のほかに、映画に出ている人たちや映画の舞台となった埼玉県東秩父村の村長さんが出演されることがわかり、リベンジの意味も兼ね、4年ぶりの東京遠征を決めました。結果、会場では、トークセッション(映画)の出演者たちと親しく懇談することができました。また、原村監督とも2時間以上にわたり、話し込むことができました。

 ところで、今年(2023年)の山形国際ドキュメンタリー映画祭では、いくつかのトラブルがあった・・・という話をある人から聞きました。香味庵クラブでも不手際があったという話まであります。真相はわかりませんが、原村監督関連でも話が錯綜です。高橋卓也さんを失った影響が大きいとは、複数の人が指摘していました。

 11月11日、神奈川大学評論・連続講演会を聴講しました。この日は、原村政樹さん(記録映画監督)が『山里の文化に学ぶ』と題しての講演です。原村監督のこれまでの活動を時系列で聴くことができました。神奈川大学の取り組みにも感心しました。

 11月26日は、先にお伝えしたとおり、鶴岡まちなかキネマでの上映会・トークイベントに出演しました。ところで、鶴岡まちなかキネマは改修した上で、今年の春に再オープンしました。私はこの日、改修後のまちなかキネマを初めて訪れました。実は、まちなかキネマについては、再オープンの運営も厳しい状況という話を、ある人から聞いていました。実際に拝見した改修後のまちなかキネマは「狭い」のひと言です。改修前のエントランスは無くなり、イベントもできなくなりました。ホールは80席と40席の2つだけです。応援したいという思いは強いのですが・・・。

 12月7日、星寛治さんが亡くなりました。星さんは有機農業の先駆者です。有機農業研究会の活動がスタートしたのは、ちょうど50年前の1973年でした。また、農業詩人でもありました。原村政樹は2006年、星さんたち有機農業研究会の活動をテーマにした映画“いのちを耕す人々”を制作しました。

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 ラジオと音楽・エンターテイメント関連です。
 今年(2023年)最も大きな問題になったのは、ジャニーズ事務所問題です。海外からも注目されました。この問題では、これまでのマスコミの対応も問題になりました。ジャニー喜多川氏による性加害の問題がわかったにもかかわらず、長年にわたり、この問題をマスコミは取り上げることをせず、報じませんでした。これは非常に深刻な問題です。

 2月12日に行われたリアーナのスーパーボウル・ハーフタイムショーは良かったです。妊娠中のリアーナが地上から高いところでのパフォーマンスは、なんとも言えないです。トランプがSNSでリアーナに対し、誹謗中傷していました。残念です。

 2月17日〜20日、ニッポン放送は“オールナイトニッポン”放送開始55周年を記念し、55時間連続の特別プログラムを放送しました。私がよく聴いた1970年頃までは社内のアナウンサーやディレクターが中心です。特別プログラムでは、斉藤安弘さんと亀淵昭信さんが出演したブロックと小林克也さんが出演したブロックを聴きました。80歳をこえた小林克也さんはラジオ(NACK5)でも『ベスト・ヒットUSA』を放送しています。

 7月22日、公開講座とトークコンサートが米沢市内で開かれました。ドイツ在住の陸井さんが講演し、米沢市出身のフルート奏者である勝俣さんと共演しました。音楽だけではなく、いろんな意味で、垣根を取り払われる日が来ることを信じて、演奏を聴きました。陸井さんとの再会も嬉しい出来事でした。

 8月26日、井上あずみさんは“井上あずみ40周年記念コンサート”のリハーサル中に、脳出血を発症し、緊急手術を受けた・・・という情報がありました。1日も早い回復を願っています。

 韓国の女性DJ、DJ SODA(ソダ)さんは8月14日、旧ツイッターで、13日に大阪府泉南市で開かれた音楽フェスティバルに出演した際、複数の男女に胸を触られるなどのセクハラ被害を受けたと訴えました。これだけでも大問題なのに、その後のSNSでは「露出した服を着るから触られるのだ」という投稿が相次ぎました。これもある意味、セクハラです。

 福岡県の民放FMラジオ局、CROSS FM(クロスエフエム)の会長に堀江貴文さんが就任、ニュースとして報じられました。

 

 コミュニティ放送(コミュニティFM)関連です。

 とまこまいコミュニティ放送(とまこまいエフエム)が9月1日に開局しました。2018年(平成30年)9月6日に発生した北海道胆振東部地震により開局気運が高まり、2019年12月に開局へ向けての実行委員会が立ち上がりました。それから4年近く経過しての(ようやくの)開局です。

 9月18日、エフエムNCV おきたまGO!のイベント“NCV南陽でスイッチON♪”に参加しました。イベントには丹波恵子さんも参加しました。放送する側とリスナーが一体になった素晴らしい公開生放送になりました。放送終了後は出演者やリスナーさんと1時間以上にわたり談義しました。久しぶりにラジオのことを思う存分語り合うことができて、気分爽快でした。

 宮城県亘理町のコミュニティ放送局(コミュニティFM)FMあおぞら(エフエムわたり)は9月30日の11時から13時までの2時間、特別番組『また逢う日まで』を放送しました。これで、この日の放送を終了し、10月1日から放送を休止しました。

 10月1日、神奈川県茅ヶ崎市にコミュニティ放送局(コミュニティFM)“茅ヶ崎エフエム”が開局しました。

 11月1日、新庄市のコミュニティ放送局(コミュニティFM)“あすラジ”を1年ぶりに訪問、番組にも出演しました。とにかく素晴らしいコミュニティFMです。事務所やスタジオ内の雰囲気は最高に明るいです。こんなに楽しいコミュニティFMは、ほかには無いです。社長はじめ「スタッフ一丸」とは、まさにこのことを言います。

 11月23日、エフエムNCV・おきたまGO!は祝日恒例のオープンスタジオを行いました。ラジオに対するコアなファン10人近くが集まりました。その中に白鷹町から来たという小学生がいました。エフエムNCVはその小学生をスタジオに入れました。小学生がラジオへの熱い思いを語りました。頼もしい限りです。

 

 音楽評論家でDJの渋谷陽一さんが病気療養のため入院しました。かなり心配です。NHK-FMの番組“ワールドロックナウ”への出演は当面お休みになりそうです。11月25日放送分から、伊藤政則さんが代役を務めています。伊藤政則さんの番組は聴いていますが、代役ということで、いつもの政則さんとは違う雰囲気です。渋谷陽一さんへの気遣いが感じられます。

 11月29日、念願の“ケルティック・クリスマス”を体験することができました。ダーウィッシュの演奏は最高で、会場はスタンディング・オベーションになりました。ただ、直後の11月30日にアイルランドのミュージシャン、シェイン・マガウアンが亡くなってしまいました。悲しいです。

 ローリング・ストーンズとビートルズが新作を発表しました。一般のニュースでも取り上げられました。
 ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)のアルバム“Hackney Diamonds”がUKアルバムチャートの10/27付けで初登場第1位です。
 ザ・ビートルズ(The Beatles)の最後の新曲、“Now and Then”がUKシングルチャートの11/10付けで初登場第1位です。UKシングルチャートでの第1位は、1969年の“The Ballad of John and Yoko”以来54年ぶり18曲目です。AI 技術により、メンバー4人全員が揃いました。

 マイリー・サイラス(Miley Cyrus)の“Flowers”が Billboard Hot 100 で1月から4月まで8週間1位だったほか、長期間上位にランクされる大ヒットになりました。

 Billboard 200 の7月22日付けで、テイラー・スウィフト(Taylor Swift)の再録音シリーズの第3弾アルバム“Speak Now (Taylor's Version)”が初登場第1位です。これで Billboard 200 での第1位は12作目です。これはバーブラ・ストレイザンドを抜いて女性アーティスト最多になりました。さらに、同チャートではテイラー・スウィフトがトップ10に4枚がチャートイン、トップ100にはさらに6枚がチャートイン、あわせて10枚がチャートイン2です。
 同じ7/22付けの Billboard Hot 100では、同アルバムに収録に22曲がすべてチャートインです。ほかに3曲がチャートインしていますので、あわせて25曲がチャートインです。
 テイラー・スウィフトは「今年の顔」と言われるほどの活躍でした。大規模ツアーの評価が非常に高いです。例えば、7万人収容の会場において「すべての人に満足できる仕掛けをしている」という情報がありました。大きな会場でありがちな「アーティストが豆粒だった」とか「音が聞こえにくかった」などのようなことはありません。この情報に、私は感動しました。
 アメリカのタイム誌は「今年の人」にテイラー・スウィフトを選びました。理由は「分断された世界で人々に希望の光をもたらした」です。

 2022年末発表のシザ(SZA)のアルバム“SOS”は Billboard 200 で10週1位になるなど大ヒットです。シングルカットされた“Kill Bill”は名曲です。

 ほかにも、ドージャ・キャット(Doja Cat)やオリヴィア・ロドリゴ(Olivia Rodrigo)など、今年は女性アーティストの活躍が目立ちました。

 Billboard Hot 100 の7/29付けで“Try That In A Small Town / Jason Aldean”が初登場第2位です。内容は、田舎と都会のライフスタイルを対比させ、国旗の燃やしや抗議活動、警察官への攻撃などの行動は、都市部よりも田舎のほうがより強い結果に直面すると主張し、「小さな町で試してみて、どれだけうまくいくか見てみましょう」と歌っています。2番でジェイソン・アルディーンは「銃の権利と自分の銃を没収されたくない」と歌っています。ミュージックビデオも、人種差別や暴力を助長しているいうことで、物議を醸しています。批評家・アーティスト・政治家・一般国民から非難されています。シェリル・クロウも強く非難しました。一方で、共和党の大統領選挙候補者は、この曲を選挙運動のイベントで使用しています。私も複雑な心境で曲を聴きました。
 「保守讃歌」とも称され“Rich Men North Of Richmond / Oliver Anthony Music”もBillboard Hot 100 で1位です。さらに、モーガン・ウォレン(Morgan Wallen)のアルバム“One Thing At A Time”は Billboard 200 で15週にわたり第1位でした。
 アメリカの分断は、音楽にも影響です。

 今年(2023年)は、ペソ・プルマ(Peso Pluma)などメキシコ関係の音楽がヒットしました。

 “Calm Down / Rema”,“Water / Tyla”,“Strangers / Kenya Grace”が気に入りました。
 レマ(Divine Ikubor)はナイジェリアの男性ラッパー、シンガー、ソングライターです。タイラ(Tyla Laura Seethal)は南アフリカの女性シンガー・ソングライター、ダンサーです。2曲とも心地良いビートにピッタリのヴォーカルです。今年は南アフリカなどアフリカのアーティストのヒットも目立ちました。ケニヤ・グレイス(Kenya Grace Johnson)はイギリスの女性ミュージシャンですが、南アフリカ生まれです。

 ロックでは、日本でイタリアのロックバンド、マネスキン(Måneskin)が話題になりました。1月にはアルバム“Rush!”を発表、12月には来日公演を行いました。

 Billboard Hot 100 の年間チャートです。
1位 Last Night / Morgan Wallen
2位 Flowers Miley / Cyrus
3位 Kill Bill / SZA
4位 Anti-Hero / Taylor Swift
5位 Creepin' / Metro Boomin, The Weeknd & 21 Savage
6位 Calm Down / Rema & Selena Gomez
7位 Die For You / The Weeknd & Ariana Grande
8位 Fast Car / Luke Combs
9位 Snooze / SZA
10位 I'm Good (Blue) / David Guetta & Bebe Rexha
11位 Unholy / Sam Smith & Kim Petras
12位 You Proof / Morgan Wallen
13位 Something In The Orange / Zach Bryan
14位 Rich Flex / Drake & 21 Savage
15位 As It Was / Harry Styles
16位 Rock And A Hard Place / Bailey Zimmerman
17位 Under The Influence / Chris Brown
18位 Cruel Summer / Taylor Swift
19位 Thinkin' Bout Me / Morgan Wallen
20位 Boy's A Liar, Pt. 2 / PinkPantheress & Ice Spice

 Billboard 200 の年間チャートです。
1位 One Thing At A Time / Morgan Wallen
2位 Midnights / Taylor Swift
3位 SOS / SZA
4位 Her Loss / Drake & 21 Savage
5位 Dangerous: The Double Album / Morgan Wallen
6位 Heroes & Villains / Metro Boomin
7位 Un Verano Sin Ti / Bad Bunny
8位 American Heartbreak / Zach Bryan
9位 Lover / Taylor Swift
10位 Utopia / Travis Scott
11位 Speak Now (Taylor's Version) / Taylor Swift
12位 Folklore / Taylor Swift
13位 It's Only Me / Lil Baby
14位 The Highlights / The Weeknd
15位 Harry's House / Harry Styles
16位 1989 / Taylor Swift
17位 Red (Taylor's Version) / Taylor Swift
18位 Diamonds / Elton John
19位 Manana Sera Bonito / Karol G
20位 Gettin' Old / Luke Combs

 今年は来日アーティスト・ラッシュで、この“ひとりごとダイアリー”は毎月、来日アーティスト状況を伝えることにしました。4月にはボブ・ディランの日本公演が行われました。観客へのチェックが厳しかったようです。
 11月29日、山形市で開催の“ケルティック・クリスマス”で、アイルランドのバンド、ダーヴィッシュの演奏を楽しみました。久々の洋楽コンサートであり、私も大好きなケルト音楽(アイルランド音楽)のコンサートでした。最高のひと言でした。今年最も興奮した時間でした。

 ジェフ・ベック、リサ・マリー・プレスリー、デヴィッド・クロスビー、バート・バカラック、ウェイン・ショーター、デヴィッド・リンドレー、ボビー・コールドウェル、ジム・ゴードン、ハリー・ベラフォンテ、ゴードン・ライトフット、ティナ・ターナー、シンシア・ワイル、アストラッド・ジルベルト、ジェーン・バーキン、トニー・ベネット、ランディ・マイズナー、ロビー・ロバートソン、ジミー・バフェット、ゲイリー・ライト、シェイン・マガウアン、デニー・レインらが亡くなりました。
 日本では高橋幸宏さん、坂本龍一さんが亡くなりました。今年は邦楽アーティストの訃報が相次ぎました。