だがしや楽校ひとりごとダイアリー

 

しゃぼん玉だがしや楽校 @ 児童会館こどもの日

置賜子供アートイベント

 

2015年5月5日(火曜日・こどもの日曇りのち薄曇り 昼前から晴れ

【しゃぼん玉だがしや楽校 @ 児童会館こどもの日】
 米沢市児童会館では毎年恒例の“こどもの日”イベントが催されましたが、NPO法人学童保育所しゃぼん玉クラブ(米沢市)では今年も“しゃぼん玉だがしや楽校”を開きました。
 はじめに、児童会館“こどもの日”からご紹介します。 

  

 上の写真左はボールプール(フワフワアニマルランド)、上の写真右はバルーンアート・コーナーです。下の写真左は、市民グループ“ゆびっこ”による折り紙です。

   

 屋外では、米沢工業高校機械生産類工業クラブによるミニSL(上の写真右)です。昼前にはすっかり晴れて、絶好のミニSL日和です。バックの緑も鮮やかです。

 

 上の写真は保育士グループによるパネルシアターと作って遊ぼう(もこもコップ作り)です。

 さて、米沢市児童会館では、高森務文庫のオープニングセレモニーが開かれました。
 高森務さんは現在106歳です。高森さんは昭和28年から長年にわたり米沢市児童会館開設のために尽力されました。現在でも寄付・寄贈等を行うなど米沢市児童会館を支援しています。このたびも多額の寄付をいただいたことから、米沢市児童会館では新たに図書を購入し、図書コーナーに“高森務文庫”を開設したのです。

 

 オープニングセレモニーには、高森務さん、米沢市長などの関係者、そして児童会館を訪れていた子どもたちらが出席しました。上の写真左はテープカット&くす玉オープンです。中央が高森さんです。最後には高森さんの曲をみんなで歌いましたが、なんと!高森さん自らハーモニカを演奏していました。高森さんは健康長寿にも貢献しています。 

 それでは“しゃぼん玉だがしや楽校”の模様を写真でご紹介します。おみせは4つです。

▼シュシュ

  

 4つのおみせとも大人気でしたが、特に“シュシュ”は人気で、途中で完売しました。


▼かみ皿こま

  

▼コルクストラップ

  

▼輪投げ

  

 毎年続けていることで、米沢市児童会館“こどもの日”の“しゃぼん玉だがしや楽校”もすっかりお馴染みになりました。きょうも大にぎわいです。地域と学童保育所(放課後学童クラブ)のつながりを深める良い機会にもなっています。


【置賜子供アートイベント】
 吉田祐子さんから電話をいただいたのは数ヶ月前のことです。電話の内容は「5月5日、甘木さんといっしょに、米沢にて、屋外で、子どもたちを対象に、アートイベントを開催することにしました。それで、市街地の中心部に近い適当な場所(公園)があれば教えてください」というものでした。ちょっと考えた私は「北村公園が良いです。市街地の中心部に近いですし、駐車場の心配もありません。米沢市役所に問い合わせしてみてください」と答えました。

 吉田祐子さんは、“だがしや楽校”を通して、東北芸術工科大学在学中からの付き合いです。同大学の大学院を修了後は、出身地である関東地方に戻ることなく、鶴岡市を拠点に、山形県を中心に、活動を継続しています。“やまがたこどもアトリエ”の主宰でもあります。
 甘木龍史さんは米沢市を拠点に活動する書道家です。春風書道教室の主宰でもあります。私が甘木さんの存在を知ったのは“めろめろぱんち”でのパフォーマンスです。音楽と書のコラボレーションです。新たなカルチャーとの出会いを感じました。
 吉田さんと甘木さんは白鷹町で開かれたアートイベントで2人が出展(参加)したことをきっかけに知り合った・・・というより意気投合しました。それが昨年(2014年)5月に開いた“HARUKAze art 書 fumi(甘木龍史)・吉田祐子 作品展”につながりました。そして、今回のアートイベントにつながったのです。

 4月に入って、吉田さんからチラシが届きました。それには「おかげさまで公園を予約できました!」というコメントが添えられていました。私はホットしました。お役に立てたことも嬉しかったです。

 さて、そのイベントのタイトルは“第1回 置賜子供アートイベント”です。『第1回』としているとおり、来年以降も“こどもの日”に開催したい、という強い意思を持っています。
 イベントの主宰は、吉田さん・甘木さんの2人です。

 サブテーマは『KAIHOU~解放~』です。
 コンセプトは『ココロとカラダを解放して、大きなキャンバス(布や紙)に思いっきり書と絵をかこう!』です。
 吉田さんからのメッセージは『子どもたちがココロとカラダを解放して、大きなキャンバス(布や紙)に思いっきり書と絵をかいてほしい!・・・という想いで企画しました。 こどもアトリエの吉田と米沢市を拠点に活動されている書道家の甘木龍史さん主宰です。「上手くかかなきゃ…」と心配する必要はありません! 家庭や学校ではできない、「ダイナミックで楽しく自由な絵の具・墨あそび」です。書や絵は苦手だなと思っている子どもたちにも楽しんでもらえるような内容を目指していますので、興味がありましたら、ぜひご参加ください。子どもゴコロを忘れたくない大人の参加も大歓迎!』です。

 日時:2015年5月5日(火・祝)こどもの日 13時00分〜15時00分
 場所:北村公園 芝生スペース

 チラシには『服装・持ち物:汚れてもいい服装、帽子、飲み物』という記載がありました。楽しいイベントになりそう・・・という予感がしました。

 ただ、心配だったのは天気です。1週間前から週間天気予報では、5月5日は雨予報だったからです。しかし、その予報は外れ、スタート時刻の午後1時には快晴となりました。しかも、昨日(5月4日)までの暑さから解放され、ちょうど良い陽気です。

 私が北村公園に着いたのは午後1時すぎです。オープニングのオリエンテーションが終わり、『描き・書き』が始まったところです。
 それでは、その様子を写真でご紹介しましょう。
 1つ1つの写真に対して、説明(コメント)はしませんので、自由に感じてください。

  

 

  

 

  

 

  

 

  

 

  

 

  

 

  

 

  

 

  

 

  

 写真をご覧になって、どのように感じましたか?
 参加者は20人ほどの親子です。米沢以外の参加者も多いようです。甘木さんの広報活動が功を奏しました。
 数名の人たちがスタッフとして協力(参加)しました。この内、上山市で人形作家として活動を行っている方と談義することができました。
 また、“めろめろぱんち”でお世話になっている方、米沢市を拠点に活動している若い女性の写真家、農村文化を研究している学芸員の若い男性の方など、いろいろな人と談義することができました。
 さらに、吉田さんや甘木さんとも談義しました。そこで見えてきたのは・・・

 米沢(置賜)で、このようなイベントは初めてです。
 米沢でのアート活動は弱いです。それは、子どもたちがアートに接する機会がほとんどないからです。それは、なぜでしょうか。
 それは、縛りや形式を大事にしすぎるからです。絵を描くにしても、書を学ぶにしても、描き方・書き方、つまり『型枠・縛り・形式』から教えようとするからです。それでは、子どもたちは、絵画や書道(アート)を好きになるはずもありません。
 子どもたちは、遊びを通して学びます。体験を通して、身体でおぼえるのです。
 子どもの遊びに『型枠・縛り・形式』はありません。だから、子どもたちには、自由な環境でのアート体験が大切になるのです。
 それが『置賜子供アートイベント』のコンセプトです。

 それは、アートだけではありません。あらゆる分野に共通することです。例えば、農業もそうですし、歴史もそうです。歴史には、いろんな見方があります。ところが、一方的な見方・解釈により、決め付けてしまっていることがあります。
 自由な発想ができずに、ある地場産業が衰退してしまった例もあります。

 米沢で生まれ育った私としては「そうではない!」と言いたいですが、残念ながら「そのとおりです」と言わざるを得ないです。

 しかし、新たな息吹きが芽生えていることも確かです。
 だから、“第1回 置賜子供アートイベント”を開催することができたのです。
 取り組んでいるテーマ・分野は異なりますが、ここに集った人たちは同じ想いを持っています。“第1回 置賜子供アートイベント”は、そんな人たちの出会いの場でもあったのです。

 一方で、女性写真家の方は、まもなく庄内地方へ移住するそうです。それは、米沢での活動に限界を感じたからです。それは、米沢の文化の乏しさが原因です。それで、庄内地方を拠点に山形県内全域で活動しながら、いろいろな文化に接し、学び、自分を成長させるのです。それは、いつかは米沢に戻り、米沢の文化発展に貢献したいという想いをヒシヒシと感じるものです。

 もうひとつ、いろんな人たちとの談義で出てきたのは「米沢では子どもが外(公園など)で遊んでいない」ということです。それは複数の人たちが語ったことです。
 これこそ私などは「そんなことはない」と言いたいです。しかし、複数の人から言われますと、反論もできません。それより、「なぜ?」と思います。そして、「非常に深刻なこと」と受け止めました。

 どうしてなんでしょうか。
 思い当たることとして、ひとつは車依存社会です。ゴミ出しにも車を使う・・・そんな大人の様子を見ますと、子どもたちだって、楽(らく)したくなります。
 もうひとつは、地域コミュニティの問題です。自治会などの地域コミュニティ(地縁コミュニティ)の大切さは、誰もが承知していることです。しかし、多くの地域コミュニティでは『型枠・縛り・形式』が優先されています。すなわち、“第1回 置賜子供アートイベント”とは真逆の世界なのです。

 子どもたちの楽しそうな様子を見ながら、談義はかなりシビアな話になりました。でも、これが事実です。事実から目を背けてはなりません。
 そこで私が誓ったのは、談義でも話が出た『出る杭が打たれる』地域社会からの脱却です。微力ながら、それに少しでも貢献できるよう、努力したいと思ったところです。

 来年の“置賜子供アートイベント”も楽しみです。

 

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