だがしや楽校・ひとりごとダイアリー

 

2015年9月26日(土曜日)未明 日中曇り時々晴れ一時 夕方以降晴れ時々曇り

【もっけおじさんの紙芝居 @ なせばなる秋まつり】
 第4回“なせばなる秋まつり”(主催:米沢四季のまつり委員会 主管:なせばなる秋まつり実行委員会)がきょう(9月26日)から2日間、松が岬公園・伝国の杜周辺にて開催されています。
 第4回ということで、歴史は浅いです。春の“米沢上杉まつり”に匹敵するイベントを秋にも行いたいという関係者の思いは以前からありました。そして、いろいろな形で開催してきましたが、それは試行錯誤の歴史でもありました。東日本大震災の影響もあります。それがここにきて、ようやくひとつの形として落ち着いてきた感じです。
 今回は「時を越え、今なお受け継ぐ、伝統の味・技・心」をテーマにしての開催です。
 それでは、イベント内容を写真でご紹介します。

  

 上の写真左の右側は“うまいもの市”です。地元米沢だけでなく、石巻市から焼きそばや海産物を販売するお店は出店したり、高橋昭太郎さんのなみえ焼きそばなどが出店しています。高橋昭太郎さんは相変わらずお元気です。
 上の写真左の左側と上の写真右は“どん丼まつり”です。名物イベントになりました。19の嗜好を懲らしたドンブリが販売されています。
 “お茶会・きっさ万世”でお世話になっているSさんたちのブースでは、山形(米沢)名物の芋煮が販売されていました。うれしいことに豆腐入りです。だから、山形(米沢)名物なのです。
 こちらも地元米沢だけでなく、会津のソースカツ丼、川西町のエコ地鶏親子丼なども販売されています。チケットを求めますと、抽選にも参加できます。

  

 上の写真左は“益子陶器市 in よねざわ”です。栃木県益子町とは国道121号線を通してのつながりがあります。
 その国道121号線沿いの自治体による交流ブースが、上の写真右です。会津若松市や喜多方市などからの出店があります。ほかにも、新潟県長岡市・湯沢市・南魚沼市、宮城県仙台市などからの出店もあります。

  

 上と下の4枚の写真は“棒杭市(ぼっくいいち)”です。上杉鷹山の時代、庶民が杭などにザルをつるし、その中に商品を入れて販売しました。そこにお店番をする人はおりません。無人のお店です。人を信じる心を受け継いでいます。
 たくさんのお店が並んでいます。和菓子から小物、果物から米沢織まで、なんでもありです。こちらも新潟県や福島県などからの出店があります。
 主管は“Accel Link 米沢”です。米沢市内にある3つの大学の学生さんによる団体です。

  

 その“Accel Link 米沢”が主管するもうひとつのイベントが、下の2つの写真の昔遊びです。写真左は射的、写真右は輪投げです。ほかには、水ヨーヨーつくり・ブンブンこまつくりなどです。多くの子どもたちでにぎわっています。

  

 下の2つの写真は米沢時代行列です。小野小町からC・H・ダラスまで30名あまりの行列です。伊達政宗や近藤勇の名前もあります。演じるのは、公募等で選ばれた人たちです。

  

 下の写真左は、本場沖縄のエイサーです。下の写真右は、本場仙台のすずめ踊りです。2つとも地元米沢の人たちが続きました。

  

 下の写真左は、キャロライン・ケネディ駐日米国大使来訪記念碑除幕式です。ケネディ大使は1年前、米沢を訪問し、“なせばなる秋まつり”の会場で、伝国の杜バルコニーからスピーチしました。それを記念しての石碑です。

  

 上の写真右は、会場で見つけた虹です。一時的とは言え、何度か雨が降ったことで、虹が現れました。写真に写っているのは棒杭市のブースです。

 ほかにも、ステージイベント、草木塔祭・飯豊山登拝出発式などが行われました。

 さて、例年通り、大にぎわいの“なせばなる秋まつり”でしたが、正直に言えば、例年より明らかに人出は少ないです。高橋昭太郎さんやSさんなど何人かのスタッフ・関係者にお聞きしたら、一様に「例年より売上が少ない」そうです。
 この要因は2つ考えられます。ひとつは連休直後であることです。もうひとつは天気がイマイチだったことです。晴れたかと思うと、突然雨が降るという不安定な天気です。

 それで、気になったのは、いろんなイベントが重なっていることです。特に明日(9月27日)は“伴淳映画祭”と“米沢卸売団地まつり”が同時開催です。

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 ここまで“なせばなる秋まつり”についてご紹介しましたが、実はこれからが本当の目的です。
 きょう(9月26日)は、会場の一角で、鶴岡市から遠征した創作紙芝居劇団“だだちゃ豆”の中村恵二さんによる紙芝居口演が行われたのです。最近の中村恵二さんは“もっけ”を芸名にしての活動です。自転車の荷台での本物の紙芝居です。

  

 紙芝居は午前11時からの予定でしたが、10時30分前には始まっていました。1回20分あまりの口演です。それを中村さんは午後2時30分頃まで、ほとんど休みなく、口演しました。

  

 それでも、写真のとおりです。毎回のように大勢の子どもたちが集いました。紙芝居パワー炸裂です。大きな拍子木の音と中村さんの話術で、通り掛かりの子どもたちが吸い込まれます。

  

 中村さんは今回が初めての米沢です。そこには、並み並みならぬ強い思いがあります。
 高松市の紙芝居仲間の人が“上杉鷹山”(上の写真右)の紙芝居を持っていることを知った中村さんは、その人からその紙芝居を借ります。そして、米沢で口演しようと決意しました。ただ、まともに(紙芝居の裏に書かれている)台本を読みながら紙芝居をしますと、1時間以上かかるそうです。
 それで、少し簡略化して、30分程度の紙芝居にしました。それでも「平成の良い子」には難しい紙芝居と判断した中村さんは「昭和の良い子」が集まったらやることにし、1回だけさわりを口演するだけにしました。(右の写真)
 この上杉鷹山は戦前に作られたかなり古いものです。さわりだけ聴いても、上杉鷹山の業績が紹介されています。ただ、台本自体も昔の言い回しです。それを中村さんがどのように口演するのかも興味津々です。中村さんの紙芝居では台本を読む光景はありません。それは、師匠のヤッサン(昨年死亡)からの教えによります。
 私が思ったのは、“上杉鷹山”の紙芝居は、きょう(9月26日)のようなイベントではなく、場を設けて口演していただいた方が・・・です。私もどのような方法があるのか、考えることにしました。

 秋に入って大忙しの中村さんです。実はきょうも私に、山形県川西町の関係者から、10月開催のイベントでの口演依頼があり、中村さんと調整したところ、中村さんも承諾され、具体的な話が進むことになりました。この日は夜は鶴岡での口演があり、1日2箇所での活動となります。
 それだけ、中村さんの紙芝居は、子どもたちにも、そして大人が見ていても楽しいのです。
 きょうもアッと言う間の5時間でした。

 

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