だがしや楽校・ひとりごとダイアリー

 

もっけおじさんの紙芝居 @ たまげたほこ天

だがしや楽校 @ 山王ナイトバザール

 

2015年10月17日(土曜日)東南置賜地方の天気:朝 場所によって午前9時すぎから午前10時前にかけてが消え のち晴れ

【もっけおじさんの紙芝居 @ たまげたほこ天】
 山形県川西町で“かわにし産業まつり”(主催:川西町産業まつり実行委員会、会場:川西町中央公民館及び駐車場)と“たまげたほこ天”(主催:山形県かわにし綾プロジェクト、会場:羽前小松駅前通り)が開かれました。
 米沢の北西側隣りに位置する川西町は農業を中心した町です。この時期は、ダリヤ園に大勢の見物客・観光客が訪れています。作家:井上ひさしが生まれた地としても知られています。
 そう言えば、「2015年10月12日、熊倉一雄さんが亡くなった」というニュースが伝えられました。井上ひさし氏と山元護久氏の原作による“ひょっこりひょうたん島”でトラヒゲの声を担当していました。

 さて、川西町もご多分に漏れず、人口減少、少子高齢化の波が押し寄せています。そうした中、川西町でも、町民が中心になり、地域づくり・まちづくりの取り組みが盛んに行われています。
 そのひとつが、山形県立置賜農業高等学校と連携し、JR米坂線の羽前小松駅を核とした、NPO法人“えき・まちネットこまつ”によるまちづくりの取り組みです。山形県かわにし綾プロジェクトは“えき・まちネットこまつ”を中心にいろいろな人(団体)が綾のように関わりながら地域づくりに取り組むプロジェクトのことです。
 “たまげたほこ天”は山形県かわにし綾プロジェクトにとって秋最大の行事・イベントです。羽前小松駅前通りを歩行者天国とし、様々なイベントが催されます。

 羽前小松駅前通りのすぐ脇にある川西町中央公民館及び駐車場で開かれるのが“かわにし産業まつり”です。この時期は、山形県内各地で産業まつりが開かれます。米沢では10月31日と11月1日開催予定です。
 本年が町制施行60周年の川西町。そこで今回の“かわにし産業まつり”では、ダリア3000本による60周年をモチーフにしたダリアの展示をはじめ、地域の産業を紹介(工業製品の展示)したりや美味しいものを販売するテントが並びました。木工教室(匠の技体験コーナー)もありました。

 下の写真左は午前10時にスタートした“かわにし産業まつり”から、町内幼稚園児による太鼓パフォーマンスです。

 

 上の写真右は働く車の展示です。写真は冬の川西町には欠かせない除雪ロータリー車です。
 この働く車の展示は“かわにし産業まつり”と“たまげたほこ天”の両方で行われました。写真は“たまげたほこ天”での展示です。右奥が羽前小松駅方向です。
 川西町の中心部は小松(こまつ)地区と言います。それで羽前小松駅と言います。“えき・まちネットこまつ”も小松地区からの命名です。

 きょう(10月17日)の川西町は絶好の行楽日和です。朝は濃霧に覆われましたが、霧が晴れますと、気温はグングン上昇し、身体を動かしますと、汗ばむほどです。最高気温は22〜23℃と思われますが、強い日差しで、体感温度はそれ以上です。

 “たまげたほこ天”は午前10時30分、スタートです。
 駅前通りのほぼ中央をステージに見立て、ステージイベントが始まりました。オープニングセレモニーに続き、トップバッターとして登場したのが、川西町のかわいい観光案内人・ラダリアによるパフォーマンス(下の写真)です。きょうは新曲も披露されました。 

 

 続いては、置賜地方の3団体による“よさこいソーラン”パフォーマンス(下の写真)です。フィナーレは、観客も加わっての大パフォーマンスです。

 

 下の写真は置賜農業高校・生徒さんによる吹奏楽、下の写真右は小学生によるマーチングです。会場内を行進しました。

 

 下の写真左はストリートパフォーマンスです。ほかに音楽ライブも行われました。

 

 上の写真右は竹トンボ作りのおじさんです。川西町ではお馴染みです。
 ほかに、フリーマーケット、新鮮野菜などを販売するコーナー、焼きそばや焼き鳥などを販売するコーナーなどが設けられました。

 子どもたちに人気があったのは、ウサギと触れ合うコーナー(下の写真左)、ボーリング(下の写真中)、輪投げ(下の写真右)です。いずれも置賜農業高校・生徒さんによるおみせです。

  

 私はこれまで何度か“かわにし産業まつり”と“たまげたほこ天”を拝見・取材したことがあります。きょうは好天に恵まれ、例年以上に多くの集ったように見えました。ただ、この時期は各地でイベントが開かれていることもあり、人出については、なんとも言えない感じもします。

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 ここまで“かわにし産業まつり”と“たまげたほこ天”についてご紹介してきたのには訳があります。もっけおじさんこと、創作紙芝居劇団“だだちゃ豆”の中村恵二さんによる紙芝居口演が“たまげたほこ天”で行われたからです。
 もっけおじさんの紙芝居は、川西町では初めてです。置賜地方では、白鷹町、そして米沢での2回口演に続き、3ヵ所目です。

 川西町では、すでに“だがしや楽校”との関わりがあります。“えき・まちネットこまつ”が取り組む農都交流の一環で、東京都杉並区の“だがしや楽校”仲間との交流があります。杉並区で開かれているイベントで、川西町のおみせが出店したり、杉並の人たちが川西町を訪れ、農作業体験をしたりして、交流を深めてきました。

 今回は、先日(2015年9月26日)米沢市で開かれた“なせばなる秋まつり”の中の“どん丼まつり”に、エコ地鶏親子丼で置賜農業高校が参加し、引率した“えき・まちネットこまつ”理事長の江本さんと私が会場で出会ったことがきっかけです。
 私が中村さんの紙芝居を紹介しますと、江本さんから「是非“たまげたほこ天”にも来ていただきたいです」とリクエストがありました。それで中村さんと調整したところ、中村さんが承諾されたことで、川西町発の紙芝居口演が決まったのです。

 場所は“たまげたほこ天”会場の最も西側(駅から最も遠い位置)です。近くに、ウサギと触れ合うコーナー、ボーリング、輪投げと子どもたちが集まる場所です。

 

 紙芝居が始まりますと、子どもたちだけでなく、大人たち、高校生たちも集まってきます。昭和30年代になって、なぜ紙芝居が世の中から消えたのか、という中村さんの話に、特に大人たちから「へ〜、そうなんだ」という声が漏れてきました。 

 

 午後2時でおしまいとなった紙芝居。口演後、中村さんは「きょうの子どもたちは、おとなしかったです」と感想を話されました。確かに、桃太郎での反応が、ほとんどありませんでした。
 それは、良い意味でおとなしいのか、それとも、環境の中で感情表現が押さえられているのか、感情表現の仕方がわからないのか・・・。

 中村さんと私は、それぞれの車で、鶴岡へ向かったのでした。


【だがしや楽校 @ 山王ナイトバザール】
 第132回“山王ナイトバザール”が鶴岡市・山王商店街(山王通り商店街)で開かれました。
 きょうが今年(2015年)最後の“山王ナイトバザール”ということもあり、“だがしや楽校”も“拡大版”として開かれました。 

 

 山王商店街は“山王ナイトバザール”が始まる前からにぎわっていましたが、午後6時30分をすぎて、写真のとおり、ますます大にぎわいです。上の写真右のテント村もごった返しています。鶴岡郵便局前のフリーマーケット(下の写真左)もご覧のとおりです。

   

 “山王ナイトバザール”は車両通行止めにしませんので、来場者は歩道を歩きます。そして、それぞれにお店に立ち寄ります。上の写真右の阿部久書店(古本屋)でも大勢の人が立ち寄っています。店内も多くの人です。
 私はこれが本来の商店街イベントであると思います。特にきょう(10月17日)はそれを強く感じております。“山王ナイトバザール”の素晴らしさを、あらためて実感しました。

 

 上の2つの写真は鶴岡中央高校の生徒さんによるおみせです。ビンゴゲームなどのコーナーがありますが、特に人気はわたあめです。写真のとおり、長い行列ができていました。

 会場の一角で、自家焙煎珈琲“ひぐらし”の店(というより車)を見つけました。(右の写真)
 米沢にも出没しているということで、声をかけてみました。
 米沢での最近の出店は9月開催の“なせばなる秋まつり”です。中村恵二さんの紙芝居も行われたイベントです。
 私は“ひぐらし”の車を、米沢などで何度か見掛けていましたが、あまり気にもしていなかったため、声をかけることはありませんでした。しかし、最近になって、かなり以前から、そして頻繁に米沢へ来ていることを知り、声をかけたのです。
 鶴岡のみならず、広く山形県内で美味しいコーヒーを届けるため、ケータリングカーでイベント会場を巡っているお店、それが佐藤泰史さんの“ひぐらし”です。
 米沢には伝国の杜ができる前から来ているそうです。佐藤さんから「伝国の杜ができる前は?」と聞かれましたので、「(山形県立)米沢工業高等学校です」と答えました。この会話で、いつ頃から米沢へ来ているかがわかります。
 佐藤さんから「めろめろぱんち」や「With 優 が駄菓子屋をオープンさせましたね」という言葉を聞いた時には、あまりに米沢のことが詳しくで、ビックリです。
 ちなみに、名刺も米沢の人に作ってもらったそうです。
 次は2月の“雪灯篭まつり”で米沢に来るそうです。
 ・・・と会話していたら、お客さんです。会話はこれでおしまいです。気が付くと、会話に夢中になり、コーヒーを飲むことができませんでした。

 

 山王日枝神社境内の一角には、新潟県村上市からのおみせ(上の写真)がありました。
 年に一・二度お会いする程度ですが、私ともすっかり顔馴染みになっています。数年前の村上地域と庄内地域での広域連携の取り組みから知り合いです。「山王ナイトバザールには先月(9月)も出店しました。個人的な思いから出店しています」とのことです。熱意を感じます。

  

 もっけおじさんこと、創作紙芝居劇団“だだちゃ豆”の中村恵二さん(中村おっちゃん)による紙芝居口演は“だがしや楽校”が開かれる山王日枝神社境内の一角で行う予定でしたが、近くで音楽ライブが行われるため、場所を鶴岡中央高校の生徒さんによるおみせの脇に変更しました。
 中村さんの周りにもたくさんの子どもたちが集まります。桃のその後を作ってもらう場面では、お子さんが前に出て話しています(上の写真右)。中村さんもダブルヘッダーです。

  

 上の写真3つとも“だがしや楽校”のおみせです。左は人口イクラ作り、中はプラバンです。鶴岡工業高等専門学校・生徒さんのおみせです。右は山形大学・学生さんによるキャンドルつくりのおみせです。来年3月11日の『5年目のキャンドルナイト』に向けてのおみせです。

 

 今夜の“だがしや楽校”の目玉は、丹波恵子さんとゆき彦さんによるミニコンサートです。山形大学の学生さんたちが企画した“山王の杜コンサート”にひとつとして行われました。コンサートでは、オリジナル3曲ずつ、計6曲を演奏しました。

 駄菓子総合研究所の酒井勝一さんによる駄菓子屋は、鶴岡の子どもたちによる“こどもみせ”でもあります。子どもたちは、値札を付けたり、お客の対応をしたり、自分で駄菓子を試食したりと大忙しです。

  

 おせんべいにいろいろな味のジャムを付けて食べて楽しむおみせに酒井さんは「きょうはワークショップになりそう」と言います。親子での、友だち同士でのコミュニケーションが生まれます。

  

 今年最後の“山王ナイトバザール”は午後9時でおしまいです。
 私にとっては、ダブルヘッダーで長い1日でしたが、終わってみますと、アッという間の1日でした。楽しいことは、一瞬にして過ぎていきます。


【おまけ】
 翌10月18日の朝、酒井さん・丹波さん・ゆき彦さんとの談義で、私(山口)のニックネームが“ラジエモン山口”になりました。(笑)

 ゆき彦さんによると、木村迪夫さんは当初映画には乗り気でなかったそうです。
 しかし、木村迪夫さんの作品(詩)と、原村監督の熱意で、芸術作品、歴史を記録する作品、人間の尊厳を伝える作品、山形(地域)の貴重な財産である長編ドキュメンタリー映画“無音の叫び声”が誕生したのです。

 

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