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2018年3月1日〜2日


2018年3月2日(金曜日)小雪一時 一時差す 午後まで強く 未明がかなり強く 午後3時頃から曇り時々晴れ のち晴れ

※地震のデータ(2018年1月1日〜)はこちらをご覧ください

【山形県の避難者数】
 山形県はきょう(3月2日)、3月1日の午後5時現在での山形県における避難者の受け入れ状況を発表しました。前回発表の2月1日時点との増減も合わせてお伝えします。

◎山形県内全体の避難者数:2,160人(2月1日より 35人減少)
◎福島県からの避難者数:1,970人(2月1日より 26人減少)
◎宮城県からの避難者数:164人(2月1日より 7人減少)
◎岩手県からの避難者数:17人(2月1日より 2人減少)
◎その他からの避難者数:9人(2月1日より 増減なし)
◎米沢市への避難者数:478人(2月1日より 2人増加)
◎山形市への避難者数:765人(2月1日より 23人減少)

 米沢市について、さらに詳しく見てみますと、福島県からの人は471人(2人増加)、宮城県からの人は4人(増減なし)、その他(茨城県)からの人は3人(増減なし)です。
 同じく山形市において、福島県からの人は715人(18人減少)、宮城県からの人は44人(3人減少)、岩手県からの人は6人(2人減少)です。

 避難先住宅等についてもご紹介します。
◎アパート等(民間賃貸、公営住宅等)・・1,373人(39人減少)
◎その他(知人宅、病院等)・・・・・・・787人(4人増加)

 米沢市と山形市以外の避難者数をご紹介します。
◎置賜地方・・・長井市:63人(1人減少)、南陽市:49人(増減なし)、高畠町:60人(増減なし)、川西町:27人(増減なし)、小国町:4人(増減なし)、白鷹町:3人(増減なし)、飯豊町:21人(増減なし)です。《置賜地域合計:705人:33%(1人増加)》
◎村山地方・・・上山市:52人(増減なし)、天童市:155人(1人減少)、寒河江市:67人(増減なし)、村山市:11人(増減なし)、東根市:57人(5人減少)、尾花沢市:6人(1人減少)、山辺町:12人(増減なし)、中山町:7人(増減なし)、河北町:9人(増減なし)、西川町:3人(増減なし)、朝日町:8人(増減なし)、大江町:1人(増減なし)、大石田町:0人(増減なし)です。《村山地域合計:1,153人:53%(30人減少)》
◎庄内地方・・・鶴岡市:117人(増減なし)、酒田市:144人(6人減少)、三川町:2人(増減なし)、庄内町:4人(増減なし)、遊佐町:5人(増減なし)です。《庄内地域合計:272人:13%(6人減少)》
◎最上地方・・・新庄市:16人(増減なし)、金山町:4人(増減なし)、最上町:7人(増減なし)、舟形町:0人、真室川町:0人、大蔵村:0人、鮭川村:3人(増減なし)、戸沢村:0人です。《最上地域合計:30人:1%(増減なし)》

 

【山形県内も暴風】
 日付がきょう(3月2日)に変わって、風はさらに強くなりました。米沢アメダスでの最大瞬間風速は20.6m/s(西:02時53分)でした。米沢で最大瞬間風速が20m/sを超えることは滅多になく、暴風と言えます。

 山形県内でも暴風が吹き荒れました。風については、のちほど一覧表にてご紹介しますが、山形県内では各地で記録的な風速を観測しました。
 最大瞬間風速について、米沢のお隣り・高畠では23.2m/s(西:02時05分)、同じ置賜地方では長井で29.6m/s(西:02時31分)を観測しました。いずれも観測史上最も強い風です。凄まじい暴風です。山形県ではほかに7地点(計9地点)で観測史上1位となる最大瞬間風速を観測しています。狩川では30.7m/s(西:02時20分)を観測しました。
 9地点以外では、飛島は36.0m/s(西北西:04時42分)、酒田は30.4m/s(西:04時33分)、浜中は30.9m/s(西:02時10分)、新庄は29.2m/s(西:09時46分)、大井沢は28.3m/s(北北東:05時45分)、小国は35.8m/s(北西:01時48分)です。
 この暴風で、トタン屋根が剥がれるなどの被害が各地で発生している模様です。交通機関も大きく乱れました。ニュースでは昨日(3月1日)の午後6時に出発した山形新幹線がきょう(3月2日)の午前4時頃になって山形駅に到着した様子を伝えていました。全国ニュースにもなっていました。米沢・高畠間で、基準を超える風速を観測したため、運転を見合わせたためです。米沢駅で長い時間待たされたものと思われます。

 強い風は日中も続きます。打ち合わせのために山形市から米沢へ来られた方は「吹雪で大変だった」と言います。山形県で暴風が収まったのは夕方になってからです。

 暴風で吹雪になりましたが、積雪は僅かです。下の写真は午前6時45分と49分に、自宅近くの米沢市笹野地内で撮影したものです。路面にうっすらと雪が積もり、幾何学模様ができました。写真右は強風の中での撮影ですが、斜平山(なでらやま)が見えるほどです。真冬の吹雪とは違ってきました。

  

 下の写真は午後1時41分撮影の松が岬公園です。雪が降っています。一方で、薄日も差しています。午後になっても断続的に雪が降りましたが、常に日が差すようになります。午後3時頃にはその雪もやみます。夜は晴れました。天気は急速に回復しました。

  

 米沢アメダスでの最高気温は2.8℃(00時20分:-1.9℃)、最低気温は-3.6℃(23時41分:-0.4℃)です。米沢アメダスでは、午前8時前から午前11時すぎまで氷点下です。昼前に0℃を上回りましたが、正午前から午後2時前は氷点下です。夕方6時前後にも氷点下となります。夜になって晴れて冷え込んできたため、夜9時前からは氷点下です。
 なお、最低気温は、山形県の気温を観測しているアメダス22地点の中で、大井沢(-4.3℃:08時33分:+1.3℃)、肘折(-4.0℃:07時53分:+0.7℃)に次いで3番目に低いです。

 最高気温は、北海道東部、関東地方とその周辺、瀬戸内地方とその周辺、先島諸島などで平年より高く、東北地方から北陸地方、九州地方南部で平年より低いです。

 最低気温は、北海道で平年より大幅に高いです。北海道(宗谷地方)中頓別が-2.5℃(24時00分:+12.8℃)だったほか、平年より10℃以上高い地点が数多く出ました。


【北海道の一部で数年に一度の猛吹雪】
 下の図や画像は、気象庁発表の天気図、気象庁発表の気象衛星写真、気象庁発表のアメダスから日照時間です。低気圧は午前6時には962ヘクトパスカルまで発達しました。この影響で、北海道を中心に大荒れの天気です。気象庁は「北海道の一部で数年に一度の猛吹雪になっている」と発表しました。北海道では死者(1名)が出てしまいました。東北地方も大荒れです。山形県と同様に記録的暴風が吹き荒れました。東日本から西日本は高気圧に覆われ、晴れたところが多いです。ただ、早くも西から雲に覆われてきました。

     
06時00分         12時00分        12時までの1時間        18時00分

 下の画像は、国土交通省・防災情報提供センター・リアルタイムレーダーの画面です。

   
03時00分          04時30分          09時00分          15時20分

 このあとご紹介する表は気象庁発表のものです。なお、ここでご紹介している観測データは速報値で、のちに訂正される場合があります。

 下の表左は、1時間降水量について、全国のアメダスでのランキングです。
 下の表右は、3時間降水量について、全国のアメダスでのランキングです。

  

 下の表左は、24時間降水量について、全国のアメダスでのランキングです。
 下の表右は、きょう(2018年3月2日)1日の総降水量について、全国のアメダスでのランキングです。

  

 24時間降水量について、統計開始以来3月の観測史上1位の地点です。

 下の表左は、最大風速について、全国のアメダスでのランキングです。
 下の表右は、最大瞬間風速について、全国のアメダスでのランキングです。

  

 最大風速について、統計開始以来観測史上1位の地点です。

 最大風速について、統計開始以来3月の観測史上1位の地点です。

 最大瞬間風速について、統計開始以来観測史上1位の地点です。

 最大瞬間風速について、統計開始以来3月の観測史上1位の地点です


 下の表左は、22時の積雪量について、全国のアメダスでのランキングです。
 下の表右は、22時までの24時間降雪量について、全国のアメダスでのランキングです。

  

 下の表は、統計開始年から昨年までの最も多い積雪量を上回っている地点です。気象庁が発表したものです。

 下の表は、3月において、統計開始年から昨年までの最も多い積雪量を上回っている地点です。気象庁発表です。

 岩手県奥中山では、24時間降雪が36cmとなり、1979年の統計開始以来観測史上最も多い積雪となりました。


【昨日関東地方で春一番】
 気象庁はきょう(3月2日)になって、「3月1日、関東地方で『春一番』が吹いた」と発表しました。これは昨年より12日遅いです。1日遅い発表には何か理由がありそうです。


2018年3月1日(木曜日) 昼前から曇りで一時差す 午後から 夜遅くはみぞれ

※地震のデータ(2018年1月1日〜)はこちらをご覧ください

【全国的に暖かくも大荒れの天気】
 日付がきょう(3月1日)にかわる頃から雨です。雨はやむことなく降り続きます。雪融けが進みました。下の写真左は午前10時54分撮影の松が岬公園です。撮影の前には雨はほぼやみます。南西側の空では青空が覗いています。

  

 撮影後、自宅に戻る間に青空が広がっていきました。下の写真左は午前11時06分と07分、自宅近くの米沢市笹野地内での撮影です。

  

 しかし、この天気は長続きせず、午後1時前には再び雨です。風も強くなりました。米沢アメダスでの最大瞬間風速は16.7m/s(南西:13時33分)です。
 その後も断続的に風雨の強い状態が続きます。夜遅くにはみぞれ混じりの雨となりました。米沢アメダスでのきょう1日の総降水量は26.5ミリです。きょう1日の総降水量について、山形県で降水量を観測しているアメダス28地点の中で最も多いのは大井沢の50.5ミリです。
 米沢も荒れ模様の天気です。

 米沢アメダスでの最高気温は9.6℃(14時01分:+5.0℃)です。今年の最高気温です。これは山形県の気温を観測しているアメダス22地点の中で、鼠ケ関(10.9℃:11時16分:+4.7℃)、鶴岡(10.0℃:12時16分:+4.0℃)、浜中(9.9℃:12時17分:+3.9℃)、山形(9.7℃:15時16分:+4.1℃)に次いで5番目に高いです。
 最高気温は、北海道の一部や南西諸島の一部を除き、全国的に平年より高いです。特に東北地方の太平洋側から関東甲信越地方では平年よりかなり高く、関東地方では平年より大幅に高い地点が出ました。茨城県つくば(館野)は20.9℃(14時33分:+10.1:5月上旬並み)、茨城県水戸は20.3℃(14時22分:+10.0℃:5月上旬並み)、栃木県宇都宮は20.5℃(13時54分:+10.1℃:4月下旬並み)、群馬県上里見は20.8℃(12時41分:+10.0℃:4月下旬並み)、東京都羽田は22.2℃(14時29分:+10.7℃:5月中旬並み)、東京都青梅は20.7℃(14時02分:+10.3℃:4月下旬並み)です。

 米沢アメダスでの最低気温は0.8℃(22時51分:+4.1℃)です。山形県はすべての地点で平年より高く、多くの地点で4月並みの最低気温です。
 最低気温は、北海道で平年より低い地点が多く、それ以外は平年より高いです。東北地方から九州地方北東部では平年よりかなり高いです。岩手県薮川は-1.9℃(00時05分:+10.2℃)、茨城県鉾田は9.7℃(01時54分&24時00分:+10.7℃)、北海道(上川地方)江丹別は-23.1℃(02時19分:-8.0℃)です。


【北海道に対して数年に一度の猛吹雪予想】
 下の図や画像は、気象庁発表の天気図、気象庁発表の気象衛星写真、気象庁発表のアメダスから日照時間です。
 前線を伴った低気圧が発達しながら日本海を北東へ進んでいます。午前9時には関東地方付近で低気圧が発生しました。夜9時には2つの低気圧は北海道付近で1つになり、970ヘクトパスカルまで発達しました。低気圧周辺では等圧線の間隔が狭いです。

     
06時00分         12時00分        12時までの1時間        18時00分

 全国的に大荒れの天気です。日中は低気圧に向かって南からの暖かい空気が流れました。寒冷前線通過後は北からの寒気が流れ込んでいます。全国的に暴風が吹き荒れました。
 北海道では「数年の一度の猛吹雪が予想される」として、緊急の情報が気象庁などから発表されました。

 下の画像は、国土交通省・防災情報提供センター・リアルタイムレーダーの画面です。

   
00時10分          05時00分          06時30分          09時00分

 未明から朝は西日本から関東地方で激しい雨が降りました。低気圧が近づいている北海道では十勝地方を中心に大雪です。

   
13時00分          15時00分          19時00分          21時00分

 3月として記録的な降水量を観測した地点が数多く出ました。
 風速にいたっては、記録的な最大風速・最大瞬間風速を観測した地点が大量に出ました。 

 このあとご紹介する表は気象庁発表のものです。なお、ここでご紹介している観測データは速報値で、のちに訂正される場合があります。

 下の表左は、1時間降水量について、全国のアメダスでのランキングです。
 下の表右は、3時間降水量について、全国のアメダスでのランキングです。

  

 1時間降水量について、統計開始以来3月の観測史上1位の地点です。

 3時間降水量について、統計開始以来3月の観測史上1位の地点です。

 下の表左は、24時間降水量について、全国のアメダスでのランキングです。
 下の表右は、きょう(2018年3月1日)1日の総降水量について、全国のアメダスでのランキングです。

  

 24時間降水量について、統計開始以来3月の観測史上1位の地点です。

 きょう(3月1日)1日の総降水量について、統計開始以来3月の観測史上1位の地点です。

 下の表左は、最大風速について、全国のアメダスでのランキングです。
 下の表右は、最大瞬間風速について、全国のアメダスでのランキングです。

 

 最大風速について、統計開始以来観測史上1位の地点です。

 最大風速について、統計開始以来3月の観測史上1位の地点です。



 最大瞬間風速について、統計開始以来観測史上1位の地点です。

 最大瞬間風速について、統計開始以来3月の観測史上1位の地点です。





 下の表左は、23時の積雪量について、全国のアメダスでのランキングです。
 下の表右は、23時までの24時間降雪量について、全国のアメダスでのランキングです。

  

 下の表は、統計開始年から昨年までの最も多い積雪量を上回っている地点です。気象庁が発表したものです。

 下の表は、3月において、統計開始年から昨年までの最も多い積雪量を上回っている地点です。気象庁発表です。

 3月は、暖かくも、大荒れの天気でスタートです。

 

【2月の天気】
 2月は大雪と低温に悩まされました。
 2月の天気を振り返る時、真っ先に取り上げなければならないのは、福井を中心にした北陸地方の豪雪です。2月4日頃から「数年に一度のの非常に強い寒波」が日本列島に襲いかかります。北陸地方には“日本海寒帯気団収束帯”と呼ばれる強力な雲のかたまりは次々に流れ込み、2月7日にかけて豪雪となります。福井市では2月7日、積雪が147cmに達しました。この豪雪で国道8号で車の立ち往生が発生するなど物流に深刻な影響が出ました。小学校は数日間にわたり休校になるなど生活への影響も深刻でした。この寒波は記録的低温ももたらしました。
 2月4日は沖縄県で最高気温において2月としては記録的低温に見舞われます。2月5日は西日本で低温です。この状態は2月7日〜8日になっても続き、西日本では最高気温は記録的低温を観測しました。
 その前の2月2日には、東北地方で記録的低温に見舞われました。山形県では狩川で-13.0℃(平年より10.3℃低い)は1976年の統計開始以来観測史上低い方から1位を更新するなど3地点で最低気温の記録を更新しました。青森県・秋田県・岩手県でも同様の地点が出ました。
 2月12日には再び最強寒波に見舞われます。山形県肘折では全国で今シーズン初めて積雪が4メートルを超えました。尾花沢市では2メートルを超えました。2月13日、肘折の積雪は445cmに達し、1982年の統計開始以来観測史上1位となりました。尾花沢では2月14日に256cmとなりました。これは1979年の統計開始以来観測史上1位です。米沢では2月13日に135cmです。これが今シーズンの最高積雪です。
 2月14日、気象庁は「北陸地方・中国地方・九州北部地方で『春一番』が吹いた」と発表しました。北陸地方は豪雪からいきなり『春一番』です。
 2月17日から18日、北日本は強い冬型の気圧配置で、またまた猛吹雪です。17日は雪かき3回、18日は朝の雪かきで3時間半もかかりました。また、東側の屋根に巨大雪庇ができ、この冬7回目の雪下ろしをしました。18日は東北中央自動車道で吹雪による事故が相次ぎ、混乱しました。
 2月下旬は天気の変化が早くなります。23日は岩手県・秋田県で強烈冷え込みです。25日は喜界島で非常に激しい雨が降りました。
 とにかく春が待ち遠しい2月でした。

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 米沢アメダスの観測データで2月の天気を振り返ります。
 最高気温の平均値は2.0℃です。これは平年値(3.1℃)より1.1℃低いです。
 最低気温の平均値は-7.7℃です。これは平年値(-4.3℃)より3.4℃低いです。
 2月の平均気温は-2.4℃です。これは平年値(-0.6℃)より1.8℃低いです。また、1977年の統計開始以来2月の観測史上低い方から8位です。
 2月の総降水量は88.0ミリです。これは平年値(99.5ミリ)の88%です。
 2月の総日照時間は118.0時間です。これは平年値(91.5時間)の129%です。これは1988年の統計開始以来2月の観測史上多い方から4位です。
 2月の総降雪量は159cmです。これは平年値(212cm)の75%です。
 2月6日の最低気温-15.8℃は1977年の統計開始以来2月の観測史上低い方から6位です。
 2月18日の最大瞬間風速18.3m/s(西)は2009年の統計開始以来2月観測史上4位です。
 2月の真冬日は5日(昨年は0日)です。
 最低気温が氷点下10℃以下の日は6日(昨年は2日)です。

 やはり気温は低く、2月は寒かったです。
 しかし、降水量や降雪量は意外にも平年より少なかったです。また、日照時間も平年より多かったです。思えば、大雪は吹雪の日があった一方で、雪かきをしなかった日や晴れた日が多かったのでした。例えば、2月17日から18日は猛吹雪でしたが、降雪は少なかったです。ただ、猛吹雪で吹きだまりができて道幅が狭くなったり、屋根に雪庇ができたりして、生活に支障が出ました。
 また、一晩で40cm以上のドカ雪が無かったことも、米沢でのこの冬の特徴です。

 2月14日に256cmという観測史上最高の積雪を尾花沢アメダスのデータです。
 2月の総降水量は152.0ミリです。これは平年値(85.5ミリ)の177%です。
 2月の総降雪量は264cmです。これは平年値(245cm)の107%です。
 やはり平年より多い雪が降りました。

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 このあとご紹介する6つの図は、気象庁発表のものです。全国のアメダス観測地点での観測データについて、平年差を地図上にプロットして分布図にしたものです。

 下の図左は、平均気温での平年差分布図です。1月30日〜2月28日の30日間です。
 下の図中は、総降水量での平年差分布図です。1月30日〜2月28日の30日間です。
 下の図右は、総日照時間での平年差分布図です。1月30日〜2月28日の30日間です。 

  

 参考にご紹介しました。

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 最後に気象庁発表の“2月の天候”をご紹介します。

《概要》
 2018年(平成30年)2月の日本の天候は、強い寒気の影響で、全国的に気温が低くなりました。 日本海側では、北陸地方を中心に記録的な大雪となった所がありました。東日本太平洋側では、降水量がかなり少なくなりました。

《本文》
 2018年(平成30年)2月の天候の特徴は以下のとおりです。
●全国的に、気温が低かった
 日本付近は強い寒気に覆われることが多かったため、全国的に月平均気温が低かった。
●日本海側では、北陸地方を中心に記録的な大雪となった所があった
 しばしば冬型の気圧配置が強まって日本海側では上旬後半と中旬前半を中心に、発達した雪雲が日本海から盛んに流れ込み、北陸地方を中心に記録的な大雪となった所があった。
●東日本太平洋側は、降水量がかなり少なかった
 冬型の気圧配置の日や高気圧に覆われる日が多く、低気圧や前線の影響を受けることが少なかったため、東日本太平洋側では月降水量がかなり少なく月間日照時間が多かった。

1 概況
 日本付近は強い寒気に覆われることが多かったため、全国的に月平均気温が低かった。
 しばしば冬型の気圧配置が強まり、日本海側では上旬後半と中旬前半を中心に、発達した雪雲が日本海から盛んに流れ込んで記録的な大雪となった所があった。上旬後半は、福井(福井県)で日最深積雪が7日に147cmに達して、1981年以来37年ぶりに140cmを超えるなど、多い所で平年比6倍超の積雪を観測した北陸地方を中心に記録的な大雪に見舞われた。この影響で除雪作業中等の死者が複数出たほか、福井県と石川県を結ぶ国道8号線では約1500台の車両が立ち往生するなど、交通網が大混乱した。また、農業用ハウスが倒壊するなどの農業施設被害も発生した。中旬前半は、肘折(山形県)で13日に日最深積雪が1982年11月の統計開始以降1位の445cmを記録するなど日本海側の広い範囲で大雪となり、九州や四国の平地でも積雪の所があった。
 一方、東日本太平洋側は冬型の気圧配置の日や高気圧に覆われる日が多く、低気圧や前線の影響を受けることが少なかったため、月降水量がかなり少なく月間日照時間が多かった。

2 気温、降水量、日照時間等の気候統計値

(1)平均気温
 全国的に低かった。

(2)降 水 量
 東日本太平洋側でかなり少なく、西日本日本海側と沖縄・奄美で少なかった。三島(静岡県)、彦根(滋賀県)など4地点で月降水量の少ない方から1位の値を記録した。

 北日本と東日本日本海側、西日本太平洋側では平年並だった。

(3)日照時間
 北日本太平洋側と東・西日本で多かった。山形(山形県)、仙台・石巻(以上、宮城県)では月間日照時間の多い方から1位の値を記録した。

 北日本日本海側と沖縄・奄美では平年並だった。

(4)降雪・積雪
 降雪の深さ月合計は西日本日本海側でかなり多く、東日本日本海側と西日本太平洋側で多かった。一方、北日本日本海側で少なかった。北・東日本太平洋側で平年並だった。
 月最深積雪は、東・西日本日本海側で多いところが多かった。


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