おきたまラジオNPOセンター・だがしや楽校・ひとりごとダイアリー

 

マナビストのだがしや楽校

 

2020年10月10日(土曜日曇り 朝一時小雨 夕方以降 曇り晴れ間あり

【マナビストのだがしや楽校】
 山形県米沢市で10月10日、その名もズバリ“だがしや楽校”が開かれました。
 実は私がこの“だがしや楽校”を知ったのは、つい最近です。置賜総合文化センターの中に掲示されていたチラシ(右の画像)を見つけたことで、知ることができました。

 米沢市では社会教育の取り組みとして“よねざわ鷹山大学”があります。鷹山大学は、市民が主体となって、生涯学習を推し進め、米沢での「まちづくり」や「人づくり」に貢献しようというものです。
 鷹山大学の特徴は「誰でも講師、誰でも受講者」です。鷹山大学が毎年春と秋に発行する生涯学習ガイドブックには、毎回数多くの学びが紹介されています。その講師は市民です。私の知人の数人も、歴史やフラワーアレンジメントなどをテーマにした講座を開いています。

 ところで、きょう(10月10日)の“だがしや楽校”について、わかりやすくするため、ここでは“マナビストのだがしや楽校”としました。それでは“マナビスト”とは、なんでしょうか。
 マナビスト(正式には「米沢市生涯学習ボランティア」と言います)とは、米沢市教育委員会・米沢鷹山大学が開催した“マナビスト養成講座”を受講し、指定単位数を修めた方、若しくは通信教育で生涯学習に関する資格を取得された方で、米沢市が認定した方々の総称です。要は、米沢市が開催している生涯学習連続講座を受講した人たちです。この生涯学習連続講座の講師は、専門的に生涯学習に取り組んでいる人たちなどです。
 マナビストは、平成13年から現在までに100名以上が認定され、生涯学習に関する相談への助言及び指導、生涯学習団体の運営に関する側面的支援などの活動を、米沢市内のコミュニティセンターや社会教育施設などや、NPOなど市民団体などの活動の中で展開しています。
 “マナビストのだがしや楽校”を主催した“米沢マナビスト2期会”は、その名の通り、マナビストの2期生による会です。

 今年(2020年)は、すべての(と言っても過言ではありません)イベントが中止です。鷹山大学では最大のイベントである“米沢市生涯学習フェスティバル”(毎年10月開催です)が中止です。寂しい年になっています。そんな中、米沢マナビスト2期会では「今できることは何か」を考え、企画したのが“マナビストのだがしや楽校”です。
 みんなが笑顔になれる場をつくる。でも「3密」にならないよう、大々的なPRはせずに、「何人の来場者があったのか」も気にせず、ゆったりした中で、楽しいひとときを過ごしてもらう、というものです。これって、まさに“だがしや楽校”です。
 “米沢マナビスト2期会”の人たちが学んだ講座では、“だがしや楽校”の発案者、松田道雄さんが講師に招かれていたことも“マナビストのだがしや楽校”につながりました。でも、松田さんの話は参考程度です。“米沢マナビスト2期会”の皆さんは、自分たちで創り上げた“だがしや楽校”を、きょう(10月10日)の実践につなげました。「自分たちで創り上げた」とは「なんでもあり」です。この「なんでもあり」こそが“だがしや楽校”の真髄です。

 おみせの内容はチラシをご覧いただきたいと思います。
 私は午前中、別件の所用があったため、会場の置賜総合文化センターには午後に訪ねました。午前中は30人ほどの来場者があったそうです。午後はそれより少ないですが、数組の親子連れが会場を訪れ、クッキングやバルーンアートを楽しんでいました。別室からカランカランという大きな音がしました。くじ引きで大当たりです。お菓子のつかみ取りもありました。
 バルーンアートのはまちゃんは、これまでに何度も遊びの場でお会いしている方です。あらためて話をしている内、“だがしや楽校”の真髄を理解している人であることがわかりました。

 訪れていた親子連れのお子さんが、私の顔をじって見ています。やっぱり以前、一緒に遊んだことがあるお子さんとわかりました。米沢市内の保育施設に通っているお子さんたちでした。
 小さな“だがしや楽校”でしたが、久々にまったりとした“だがしや楽校”の雰囲気を味わうことができました。

 考えてみれば、今の状況では、本当の意味での「なんでもあり」はできないのかもしれません。
 でも、私たちはこれまでも「できることで・・・」と念頭に活動してきました。だから、「できることで」「なんでもあり」は自然なことです。
 今は「なにもできない」ではなく、「できることで」「なんでもやろう」を見直す絶好に機会です。それは「米沢には何もない」ではなく、実はいろんなヒト・モノ・コトがあるのと同じです。
 私たちは、あまりにも「便利」を求めすぎたのではないでしょうか。だから、今の状況を苦痛に感じてしまっているのではないのでしょうか。
 きょう(10月10日)の“マナビストのだがしや楽校”は、いろんなことを考えるきっかけにもなりました。

 置賜総合文化センターでは、“マナビストのだがしや楽校”近くの部屋で、ある市民グループが活動していました。“マナビストのだがしや楽校”に参加した人たちとともに、部屋の中に入りました。それは楽しい雰囲気の活動でした。
 そのスタッフの中に、Oさんがいました。今はお休みしていますが、毎週水曜日開催の“きっさ万世・お茶会”でお会いしていました。米沢市内の保育施設に通う子どもたちも、月に1回は“きっさ万世・お茶会”に遊びに来ていました。
 久々で、マスク越しで、気付くまで少し時間はかかりましたが、やっぱりみんな、どこかでつながっていました。

 

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