だがしや楽校・ひとりごとダイアリー

 

とつかのおもちゃ箱 vol.9

“おみせ”でふれあい だがしや楽校!

 

2015年3月7日(土曜日)横浜市の天気:曇り 午前中まで時々小雨

【とつかのおもちゃ箱 vol.9 “おみせ”でふれあい だがしや楽校】
 『みんなで作る みんなが主役の 年に一回 大イベント! とつかのおもちゃ箱 vol.9 “おみせ”でふれあい だがしや楽校!』(主催:とつかのおもちゃ箱実行委員会 共催:川上小学校放課後キッズクラブ〈NPO法人教育支援協会〉「保護者のつどいの場づくりモデル事業」、東戸塚みんなの居場所「お茶の間♥楽交」)が、きょう(2015年3月7日)、横浜市立川上小学校(横浜市戸塚区秋葉町203-2)にて開かれました。

 vol.9・・・気が付くと“とつかのおもちゃ箱”も今回が第9回になっていました。
 ということは、次回は節目の“vol.10”です。
 そこで、あらあめて“とつかのおもちゃ箱”を振り返ってみました。

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 私が参加(取材)するのも今回で6回目になりました。時間が経つのは早いものです。

 私が初めて“とつかのおもちゃ箱”に参加(を取材)したのは2009年12月20日です。第4回目の“とつかのおもちゃ箱”です。
 2009年は山形県が“だがしや楽校普及事業”に取り組み、私が普及員(オフィシャルコーディネーター)として活動を始めた年です。
 その活動で、具体的に私が取り組んだテーマは、大きく2つあります。1つは、山形県内での普及・コーディネートです。もう1つは、全国での普及・コーディネートです。私の場合、2004年に“だがしや楽校”に関わって以来、当初から全国にも目を向けていました。その結果、全国の“だがしや楽校”仲間と交流を築くことができました。それと同時に、より一層“だがしや楽校”における全国ネットワークの構築を図りたい、という思いが強まりました。
 そうした時の“だがしや楽校普及事業”だったわけで、私はそれまで築いてきた全国の“だがしや楽校”仲間と交流を礎に、全国ネットワークの構築に対して、力を注ぐことになったのです。

 そうした中、横浜市戸塚区で“とつかのおもちゃ箱”が開かれることは、いち早く知る(情報収集する)ことができました。“とつかのおもちゃ箱”を知って、私は直感的に「素晴らしいだがしや楽校」と感じました。その直感は当たりました。

 “とつかのおもちゃ箱”を初めて参加(取材)した当日、“とつかのおもちゃ箱”の誕生や経緯について、お聞きすることができました。
 その内容について、当時の“ひとりごとダイアリー”などを参考に、ご紹介します。

 横浜駅から見て南西方向に約5kmから15km以上にわたって広がる横浜市戸塚区。その昔から江戸と京都を結ぶ東海道が通るという交通の要所でした。日本橋から10里半(約42km)に設けられた戸塚宿は、日本橋から5番目の宿場として栄えました。現在もJR東海道線が通り、戸塚駅を中心にとつか宿駅前商店街などの商店街が形成されました。あの箱根駅伝も戸塚を通ります。
 時代と共に、東戸塚駅周辺には高層ビルが建ち並ぶなどして、戸塚は発展し続けています。アパートやマンションも建ち並び、人口も増えております。
 しかし、それに伴って、地域のつながりも稀薄になっていきました。
 そこで、立ち上がったのが、当時は社会福祉協議会のスタッフであった神田達彦さんです。そして企画したのが“とつかのおもちゃ箱”です。
 “とつかのおもちゃ箱”誕生については、第4回“とつかのおもちゃ箱”に参加していたTaさんも関係しています。当時Taさんは子どもの団体(障がいを持った中学生中心)を持っていました。団体では毎年クリスマス会などを開いていました。でも、なかなか地域に広がりませんでした。そこで、Taさんは神田さんに相談します。これも“とつかのおもちゃ箱”誕生のひとつのきっかけになりました。

 こうして、2006年12月23日、第1回の“とつかのおもちゃ箱 2006”が横浜市立川上北小学校にて開かれました。この時は、音楽(クリスマスコンサート)とゲーム大会などをやりました。
 その後、“だがしや楽校”と出会った神田さんたちは、2回目(横浜市立川上小学校)・3回目(横浜市立東戸塚小学校)と場所を変えながら、音楽と“だがしや楽校”で構成する“とつかのおもちゃ箱”を開きました。ところが、諸事情でやや停滞気味となります。
 しかし、地域のみなさんは、やりたくでウズウズしていたのです。PTAのおかあさんたちが神田さんに「やりたい」と声をあげたことから、2009年も“とつかのおもちゃ箱”が開かれることになります。これが私(山口)が初めて参加(取材)した2009年12月20日開催の第4回“とつかのおもちゃ箱”(場所:横浜市立品濃小学校)です。

 私が感動したのは、開催のためのミーティングが開かれるたびに、地域(戸塚)に於ける交流の輪が広がっていったことです。結果、学校、そして学校の先生方をはじめ、NPO、行政関係、福祉関係、放課後支援団体、ほかのPTA関係者などなど、地域の方々が、それぞれの立場を飛び越えて集結しました。
 気が付いたら、屋台(おみせ)の数が35、おみせを出す人だけで200人以上(約230人)になりました。予想もしなかったほどの物凄い“とつかのおもちゃ箱”になったのです。それは「それぞれができることで集めた結果」と当時の神田さんは語っています。
 こうして“とつかのおもちゃ箱”は、私にとって最も思い入れのある“だがしや楽校”のひとつとなりました。

 第5回は2010年12月19日(場所:横浜市立品濃小学校)に、第6回は2011年12月10日(場所:横浜市立川上小学校)に、それぞれ開催しています。
 第7回は2012年12月開催予定でしたが、ノロウイルスの流行による延期で、2013年2月23日(場所:横浜市立品濃小学校)に開催しました。
 第8回は2014年2月15日開催予定でしたが、大雪による延期で、2014年3月1日(場所:横浜市立川上小学校)に開催しました。

 この間、私(山口)はほかに用件と重なることがあり、横浜・戸塚まで出向いて、参加(取材)するべきか悩んだこともありました。特に東日本大震災が発生したこと、2012年3月をもって“だがしや楽校普及事業”がひとまず終了したことで、私の活動環境に大きな変化が生じ、“とつかのおもちゃ箱”への対応についても、熟慮することになったのです。
 しかし、それは逆に“だがしや楽校”や“とつかのおもちゃ箱”への思い入れを強くしていくことになります。だから、私はその後も欠かさず“とつかのおもちゃ箱”への参加(取材)を続けたのです。
 第8回は私が横浜に着いてから(大雪による)延期が決まりましたので、結果的に横浜へ2回出掛けることになりました。しかし、それもひとつの思い出となりました。2014年2月15日は、神田さんら“とつかのおもちゃ箱”スタッフの方々といろんな談義ができたからです。この時だけしかできなかったことです。

 そう言えば、参加(取材)と書いてきましたが、“とつかのおもちゃ箱”のチラシには毎回、協力者の中に、私(山口)の名前が記載されております。恐縮するばかりです。

 さて、今回が第9回です。
 今も私にとって最も楽しみな“だがしや楽校”のひとつに変わりない“とつかのおもちゃ箱”ですが、第8回は、大雪による延期の影響もあり、名物“品濃カレー”が姿を消すなど、おみせの数がやや少なくなりました。それは「微妙な変化ではないか」とも感じました。

 「微妙な変化」とは新たな歩みへの一歩とも言えます。
 そんな中、神田さんから「(今回は)無理なく、こじんまりとでも開催ができたら・・・」という連絡が入りました。
 私は涙が出るほど嬉しかったです。

 私が“だがしや楽校普及事業”での“だがしや楽校オフィシャルコーディネーター”としての活動を終えたのは2012年3月です。
 私はその後も“だがしや楽校コーディネーター”として活動を続けていますが、この3年間で、私の目には“だがしや楽校”にも「変化が生じている」と映りました。
 “だがしや楽校オフィシャルコーディネーター”としての活動を終える際、ある方から「山口さんがこれからも全国の“だがしや楽校”仲間と交流し続けたい気持ちはわかりますが、『それぞれに“だがしや楽校”として巣立っていく』と思っていただき、山形から見守っていった方が、気が楽になると思います」という助言をいただきました。
 そんなこともあってか、その後も各地で“だがしや楽校”は行われていますが、山形県内は別にして、全国での参加(取材)機会が減りました。これはやっぱり寂しいです。
 寂しいだけではありません。やり方・定義・ルールがない、それが“だがしや楽校”です。だから、各地でその後、どんな“だがしや楽校”が行われているのか、やっぱり気になるのです。

 だから、神田さんから事前に連絡をいただくだけで、涙が出るほど嬉しいのです。

 いろんな思いがよぎる中、“とつかのおもちゃ箱 vol.9”を迎えました。
 小雨が降り出した戸塚です。でも、私の心は「戸塚に戻ってきた」という安心感です。少々の雨は、まったく気になりません。みなさんと会えるのが楽しいばかりです。

 それでは『とつかのおもちゃ箱 vol.9 “おみせ”でふれあい だがしや楽校!』の模様をご紹介します。

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▼ピーチーズ・バトンクラブ(発表のおみせ)
 今年もオープニングは“ピーチーズ・バトンクラブ”のパフォーマンス・ステージです。“レット・イット・ゴー”など2曲を披露しました。
 JR東戸塚駅から見て東側に位置する平戸小学校・平戸台小学校の児童による地域のバトンクラブです。
 私が感心するのは、新たな世代の児童に引き継がれていることです。きょうも低学年の児童が脇をしっかり固めていました。

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 ピーチーズ・バトンクラブによるパフォーマンスが終わり、午前10時になりました。
 “ひよこ”になった神田さん(写真右:今年は例年以上に身体を反っています)の「はじまるよ〜」の合図で、『とつかのおもちゃ箱 vol.9 “おみせ”でふれあい だがしや楽校』がスタートしました。

 それでは、おみせをご紹介します。

 

▼受付&はろ〜わ〜く
 “とつかのおもちゃ箱”へ遊びに来た人は、昇降口に設けられた場所で受付をします。(下の写真左)

  

 受付の脇には“はろ〜わ〜く”(上の写真右)が設けられています。子どもたちは、おみせが出した求人票で、お手伝いの内容を確認します。そして、“はろ〜わ〜く”で受付してもらったら、おみせに行ってお手伝いします。お手伝いしますと、エコマネー“とぷれ”がもらえます。

 

▼貯金箱作りとおこづかい帳作り(体育館)

  

 貯金箱はダンボールクラフトで作ります。おこづかい帳はシールなどを貼って、自分だけのデザインにします。中央にその場で撮影する記念写真を貼ります。SMBCコンシューマーファイナンス株式会社・横浜お客様サービスプラザによるおみせです。今回で4回目の参加です。

 

▼とくや:MONEY LOVE(体育館)
 2人の女のお子さん(Mさん・Oさん)によるおみせです。品濃小学校の6年生です。自分たちで作った物や、お家にある物を安く販売するおみせです。

  

 私(山口)のインタビューに「今回初めておみせを出しました。これまで“とつかのおもちゃ箱”を見ていましたが、楽しそうなのでおみせを出しました」と答えてくださいました。いろんな小物などがあり、見るからに楽しそうです。
 “とくや”というおみせの名前は、急遽決めたそうです。

 

▼トモ☆ミサ(体育館)
 こちらも2人の女のお子さん(品濃小学校の6年生・トモさん・ミサさん)によるおみせです。昨年に続いて2回目の参加です。

  

 今回はお揃いのティッシュカバー、ブックカバー、クッションなど品揃えがパワーアップです。自分たちで作った小物です。スタート早々、たくさんのお客さんです。2回目とあって、楽しんでいる様子がこちらにも伝わってきます。

 

▼ルルとララの手作り屋さん(体育館)
 “とつかのおもちゃ箱”ではお馴染み、佐々木家のおみせです。

  

 私のインタビューに真っ先に出たのは「今までは静かな場所でのおみせでした。今回は初めてにぎやかな体育館での出店です」。今年も手作り小物と手作りお菓子を出しています。お菓子は、マドレーヌ、チーズケーキ、シュークリーム、シフォンケーキなどです。昨日、子どもたちとおかあさんで作りました。

 

▼出張!お茶の間♥楽交(体育館)
 東戸塚みんなの居場所“お茶の間♥楽交”のおみせです。
 昨日(3月6日)訪問した“お茶の間♥楽交”は、昨年(2014年)7月21日、JR東戸塚駅の近く、品濃町にオープンしたコミュニティカフェです。「毎日がだがしや楽校」を目指した居場所です。ご年配の人から赤ちゃんまで、誰もが気軽に過ごせる場所です。また、それぞれの人が持っている力を、発表や出店をとおして、活かすことができる場所です。そこに新たな交流が生まれ、地域の元気につながります。“とつかのおもちゃ箱”のメンバーでもある山田さん・松田さんら地域の人たちが立ち上げ・運営しています。詳しくはこちらをご覧ください。

  

 きょうの“とつかのおもちゃ箱”では“小箱ショップ”からの手作り小物や焼き菓子を出張販売しているほか、折り紙ミニ講座も行いました。

 

▼新聞プールと新聞ソード(体育館)
 ボランティア(任意)団体“かにのまえあるき”によるおみせです。
 “かにのまえあるき”は“とつかのおもちゃ箱”のような小学校や地域のイベントにおみせを出しています。子どもたちにとっては頼れるお兄ちゃんのような感じに見受けました。

  

 ちぎった新聞を溜めてプールにし、そこで泳いだり、新聞でソードを作って遊んでいます。

 

▼ダンスキッズ(発表のおみせ)
 今年も発表のおみせ(パフォーマンスステージ)の2番手はダンスキッズです。

 

 ダンスキッズは、就学前のお子さん(幼児)から小学生までの女のお子さんたちで構成しています。ヒップホップを中心にしたダンスを楽しんでいます。川上小学校・川上北小学校・東戸塚地区センター等で毎週土曜日に練習しています。見学体験レッスン受付中です。

 

▼ぼうくじのおみせ(視聴覚室)
 “とつかのおもちゃ箱”ではお馴染みになった品濃小学校6年生Aomura君ら男のお子さんたちによる棒くじ(1回50円)のお店です。今年の1等賞は“妖怪ウォッチのハンマー”や“アンパンマンの人形”などです。

  

 私(山口)が「毎年がんばっているね」と言いますと「もう4年目ですよ」と言います。貫禄の答えです。私が「中学生になってもやる?」と聞きますと「もうやらない」と答えました。それで私は「今回が最後ですか。それじゃ、がんばろうね」と申し上げました。
 脇におられたおかあさんたちにも聞きました。「お子さんたちは『中学生になったらやらない』と言っていますが・・・」と尋ねますと「(とつかのおもちゃ箱は)中学生になってもおみせを出せるのですか」と逆に聞かれましたので、私(山口)は「もちろん出せます」と答えました。

 

▼mignon ビーズアクセサリーのお店(視聴覚室)

  

 mignon(ミニヨン)のおみせも“とつかのおもちゃ箱”ではお馴染みですが、資料によりますと、昨年度から自称“かわいい(ミニヨン)おばちゃん”が集まって異世代地域交流サークルとして生まれ変わったそうです。そのmignon(ミニヨン)では“ぷちだがしや楽校”を開くことになり、私(山口)も大注目です。早速、Takagiさんに話をお聞きしました。
 “ぷちだがしや楽校”は、今年(2015年)の5月30日(土)、8月29日(土)、11月29日(日)の3回、東戸塚地域ケアプラザにて開く予定です。東戸塚では“川上小学校放課後キッズクラブ”で“だがしや楽校(わくわくデイ)”が開かれていますが、そこは川上小学校の児童でないと参加できないので、「地域の子どもたちの“だがしや楽校(わくわくデイ)”の雰囲気を味わっていただきたい」という思いで、計画しました。
 Takagiさんは「ぷちですが」と言いますが、なかなか凄いことだな〜と感じました。実施に向けて準備中とのことで、私も応援したくなりました。1回でも実際に拝見したいとも思いました。
 これも“とつかのおもちゃ箱”の波及効果です。

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 先にご紹介した“お茶の間♥楽交”、mignon(ミニヨン)の“ぷちだがしや楽校”、そしてこのあとご紹介します“だがしやしなの”や“川上小学校放課後キッズクラブの“だがしや楽校”と、横浜戸塚には“だがしや楽校”がいっぱいです。「日本一の“だがしや楽校”のまち」です。
 Takagiさんは横浜市泉区の方を紹介してくださいました。泉区でも“だがしや楽校”を開く計画があるそうで、横浜では“だがしや楽校”がますます広がりを見せています。

 

▼エストリオ(視聴覚室)
 カードと子ども向けおもちゃのおみせです。品濃小学校6年生の男のお子さんたち(Hor君、Sat君、Shim君)によるおみせです。みんなで「出してみよう」ということになり、今回初めておみせを出しました。

  

 私(山口)が「山形から来ました」と言いますと、「結構遠いですね」という反応でした。クールですが、実感のこもった反応です。ありがとうございます。

 

▼Nゲージの世界(視聴覚室)
 こちらも毎年のように参加している“鉄道子ども会”のおみせです。“鉄道子ども会”が発足したのは2009年です。

  

 私のインタビューに「現代でも鉄道に興味を持っているお子さんは多いです」と言います。山形については「鉄道模型をやっている人がおりますし、興味を持っている人は多いと思います」とのことでした。横浜・戸塚に来て、山形のことを学んだ私でした。

 

▼夢いろ屋台(視聴覚室)

  

 今回で5年目の出店になる石川博美さんのおみせです。石川さんのお店はJR戸塚駅の近くにある旭町通商店街の中にあります。みんなが楽しめる屋台風くじのおみせです。

 

▼学童あそびばランド(キッズルーム)
 私も訪問したことがある東戸塚学童クラブのおみせです。川上小、品濃小、川上北小、名瀬小、東品濃小の児童が通っています。NPO法人教育支援協会が運営しています。東戸塚学童クラブでは現在、40名ほどの児童が通っています。

  

 今回のあそびは、アーチェリーと冒険迷路です。
 アーチェリーはちょっと難しそうで、子どもたちは「練習」していました。
 冒険迷路(海賊の宝を探せ)は制限時間2分(当初は3分でした)で、迷路の中の宝箱からお宝を持って脱出しよう!というあそびです。

  

 遊びは指導員の皆さんで考えました。

 

▼自分の力でできるかな体験ブース
 こちらも東戸塚学童クラブのおみせです。生活が便利になったことで、子どもたちは、いろんなことを体験する機会が少なくなったと言われます。

  

 このおみせでは、3つのチャレンジメニュー(住コース、食コース、衣コース)で、子どもたちにチャレンジ(体験)してもらいます。住コースでは、ほうき、ぞうきんしぼりなど、食コースでは、お箸でつかめるかな、テーブルふきなど、衣コースでは、くつひもを結べるかな、服をたためるかななどです。お弁当箱を小さな風呂敷に包む体験もあります。

 

▼えのきテクニカルサポートセンター
 今回の“とつかのおもちゃ箱”で一番の注目が“えのきテクニカルサポートセンター”です。男子中学生2人による笑いをテクニカルにサポートするプロジェクトです。早い話、コントで笑いを誘う2人組です。
 神田さんからの紹介で、2人にインタビューすることができました。
 以下2人の話です。

 昨年(2014年)、学校で始めました。休み時間をおもしろくしようと思って始めました。
 やってみたら、笑ってくれました。ネタは自分たちで考えています。
 笑わせることが好きです。難しいですが・・・。
 自分たち(2人)はずっと同じクラスでした。芸人を目指しているわけではありません。

 

▼とうちゃんの『ワッフル』&『いもバタ・いもしお』(家庭科室)

  

 こちらも mignon(ミニヨン)のおみせです。ワッフルは美味しくて大人気です。お芋(ジャガイモ)は(父ちゃんの故郷)徳島から持ってきたものです。私も実際にいただきました。チョー美味しかったです。

 

▼りんどう亭(家庭科室)
 高齢者食事サービスグループ・りんどうのうどん屋さんは今年も大繁盛です。食べた人の話では「うどんは大盛り」でお腹は大満足! 見事に完売しました。

  

 高齢者食事サービスグループ「りんどう」は、品濃町・川上町・前田町で一人暮らしをしている高齢者あるいは食事の支度が困難な高齢世帯を対象に、毎週水曜日、昼食(お弁当)を調理し、配達する活動を行っているボランティアグループです。

 

▼更生保護女性会のビスケット屋さん(家庭科室)
 こちらも毎度お馴染みのおみせです。“ライフビスケット”や“愛のあられ”などを販売しています。
 あられは、神奈川県指定銘菓の“美濃屋のあられ”です。美濃屋(株式会社美濃屋あられ製造本舗)は今年で創業86年目となる横浜の老舗のあられ屋さんです。“美濃屋のあられ”は、神奈川県指定銘菓に指定されるほど、神奈川県では高い評価を得ています。
 戸塚区更生保護女性会の皆様ともすっかり顔馴染みになりました。

 

▼にこにこコロッケ(家庭科室)
 東戸塚地区配食サービスの会・にこにこネットワークによる“にこにこコロッケ”もお馴染みです。
  お肉は今年も平田牧場(山形県酒田市)の三元豚であります。限定150個のコロッケは、今年もあっさり売り切れてしまいました。
 写真はお手伝い(お仕事)のお子さんがおみせ番をしている様子です。
 東戸塚地区配食サービスの会は、食事作りが困難な方に、安心安全素性豊かな食材を手作りしたお弁当を週4日お届けしています。活動は17年も続いているそうです。
 “とつかのおもちゃ箱”のメンバーでもある山田さんは“お茶の間♥楽交”開設にも尽力されました。

 

▼わたあめ(家庭科室)
 しおり(資料)に書かれていなかったおみせです。直前になって出店が決まったおみせでしょうか。私もうかつで、インタビューを漏らしてしまいました。それでも、映像取材はできました。

  

 小学生の女のお子さんたちのおみせです。
 わたあめはビニール袋に入れたもので販売しています。お楽しみの景品付きです。

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 会場では地元ケーブルテレビ(J:COM)による取材が行われていました。
 ちょうど女のお子さん3人へのインタビューが始まったところです。私も便乗させていただきました。お子さんたちは「とぷれ、10枚くらい集めました」と言います。「どのおみせがおもしろいですか?」には「だがしやです」と答え、「どんなところがおもしろいですか?」には「お手伝いできるところがおもしろいです」と答え、「何年生ですか」には3人とも「2年生です」と答え、「“とつかのおもちゃ箱”は何回目ですか?」には「初めて」と「2回目です」と答え、「また来たいですか?」には3人とも「また来たいです」と答えていました。
 子どもたちへのインタビュー後、ケーブルテレビの方(Hさん)と談義しました。私からは、山形から訪れている理由や“だがしや楽校”が持つ意味・意義をご紹介しました。Hさんからは「ナレーション作りの参考にできそうです。ありがとうございます」と御礼をいただきました。

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 ここで、お手伝い(お仕事)している子どもたちの様子をご紹介します。

  

 みなさん、真剣に、また生き生きとした表情をしていましたので、撮影できたすべての写真をご紹介します。

  

 お手伝い(お仕事)の内容は、会場内を巡ってのPRや販売、おみせ番・おみせのお手伝いもあります。受付のお手伝いもあり、多岐にわたります。

  

 私(山口)のカメラに笑顔を見せてくださるお子さんたちもいて、こちらまで元気になります。

  

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▼ホット・スナック(図工室)
 川上小学校PTAのおかあさんたちのおみせです。昨年に続いてのおみせです。
 昨年は、飲み物のほかに“みたらしだんご”や“山形名物:玉こんにゃく”を販売しましたが、今年はさらにパワーアップした感じです。実は今回も“玉こんにゃく”を販売したのですが、私が訪問した時(昼前)には、すでに完売でした。フランクフルトやおかゆ(トッピング付き)も提供していました。

  

 スタッフのおかあさんにインタビューしました。“とつかのおもちゃ箱”について、「子どもたちが楽しそうにしているので、良いと思います。自分の子ども(小学2年生)も今回初めて参加しましたが、友だちと楽しそうに(会場を)まわっていました」と話されました。

 

▼もんじゃ横町☆とり吉
 “とつかのおもちゃ箱”初出店です。東戸塚駅近くにお店があります。

  

 “とつかのおもちゃ箱”のようなイベントだけに提供するやきそばサンドのほか、とり吉の焼き鳥・唐揚げもあります。ここでも、子どもたちが手伝いしています。

 

▼横浜市立秋葉中学校吹奏楽部:ミニコンサート(発表のおみせ)
 秋葉中学校吹奏楽部も毎年“とつかのおもちゃ箱”に参加しています。
 昨年も演奏した2年生15名、3年生10名に、今年はあらたに1年生19名が加わり、大編成となった吹奏楽の迫力ある演奏を披露しました。これも“とつかのおもちゃ箱”効果かも・・・?

 妖怪ウォッチ(体操)では、女のお子さんが前に飛び出し、体操します。(上の写真)

  

 演奏の合間には、今回も楽器体験のおみせが開かれました。おや・・・“ひよこ”さんも演奏に挑戦です。どうやら経験がありそうな吹きっぷりです。

 コンサートでは、妖怪ウォッチ(体操)のほかに、ディズニーのあの曲も演奏するなど、午前・午後の2回のコンサートとも、大盛り上がりです。


 

▼りんごの木(理科室)
 川上小学校PTA(企画委員)のおかあさんたちが出されたおみせです。今回初めておみせを出しました。

  

 オリジナルカードを作ろう!というおみせです。好きな紙のセットを選んで、スタンプしたり型抜きしたりしながらデザインし、消しゴムスタンプで仕上げて、自分だけのカードを作ります。

  

 女のお子さんを中心に大人気で、終了時刻の午後3時ギリギリまで大にぎわいでした。

 

▼サイエンスらぼ(理科室)
 渡辺さんと自称「渡辺さんの弟子」というおじさんによるおみせです。
 渡辺さんは川上小学校放課後キッズクラブのサイエンスを担当しています。

  

 今年もカラフルな水を作る実験です。砂糖の量を変えることで、比重の異なる砂糖水を作り、それぞれに色を付けて色水にします。比重の重い順にビーカーへ入れます。それで、カラフルな水を作ります。なんでも、パシフィコ横浜の“だがしや楽校”でも子どもたちに大人気のネタだったそうです。

  

 おみせでは、静電気の実験も行っていました。こちらも終了時間までにぎわっていました。

 

▼だがしやしなの(家庭科室)

  

 最後にご紹介するおみせは、やっぱりだがしやさんです。おみせでお手伝いをした子どもたちがエコマネー“とぷれ”を持って、だがしやさんに集います。

  

 今回は2年ぶりに“だがしやしなの”によるだがしやさんです。
 “だがしやしなの”は、現在も第1・第3の水曜日、常盤商店がお休みの時に、その店頭で、放課後の3時間オープンします。それは、地域の人たちが出会い、気軽におしゃべりできる場所でもあります。

  

 おみせでは、数人のおじさんたちがおみせ番をしています。“東戸塚地域ケアプラザ・おじさんボランティア助っ人隊”の人たちです。1人の方にインタビューしました。以下はその内容です。

 (自分は)11年くらい活動しています。活動内容は、年配者・障がい者のためのボランティア、介護の人ができないお手伝いなどです。介護者からケアプラザに依頼がありますと、ケアプラザから私たちにメールが来ます。メンバーは19人です。依頼があった時に行かれる人が対応します。月平均で7〜8件の依頼があります。
 具体的な仕事は、例えば、家具の転倒防止、電気の交換、庭の草刈り、パソコン・テレビ・ビデオなどの配線です。
 私たちは、気楽なおじさんの集まりです。無料でボランティアをやっていますが、結構楽しいですよ。

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 神田さんから事前に連絡のあった「無理なく、こじんまりとでも開催ができたら・・・」のとおりで、おみせの数は少なくなりました。でもそれは私には幸いしました。なぜなら、ひとつひとつのおみせをじっくり取材(拝見)することができたからです。
 えのきテクニカルサポートセンターのコントを拝見できなかったのは残念でしたが、とても楽しかったです。

 楽しい時間は、アッと言う間に過ぎます。私などは、昼食をとらずに取材し続けたほどです。
 今回は特におみせを出した人たちの生き生き感が強く印象に残りました。心から楽しんでいる様子がこちらにも伝わったからです。余裕を感じるおみせもたくさんありました。
 そんなおみせがたくさんありましたので、集った(参加した)人たちも楽しい時間を過ごすことができました。とても良かったと思います。

 しかし、一方で、今回が「第9回」だったこともあり、“とつかのおもちゃ箱”は、ひとつの節目を迎えつつある、とも感じました。
 それは、終了後のミーティングにも感じました。例年なら多くの人が集まって“振り返り”を行うのですが、今回は僅かな人でのミーティングになりました。少ないことで、各自が自由に発言でき、本音も聞くことができましたが、やっぱり少し寂しいです。

 おみせを出した人、集った人に対して、アンケートを行いましたが、アンケートの方法(設問内容)については、工夫が必要に感じました。
 具体的には「楽しかったおみせや印象に残ったおみせ」や「イベント全体の感想や今後に期待すること」という設問ではなく、「自分だったらどんなおみせをやりたいか」というような集った人も主体性を持たせるような設問の方が良いと思いました。

 先に、終わりのミーティングについて申し上げましたが、そもそも、新たにおみせを出した人たちがいた反面、これも先に申し上げましたが、おみせの数は少なくなりました。この点からも、ひとつの節目を感じました。だから、このあたりで原点に立ち帰ることが必要なのかもしれません。

 それで、私なりに考えたのは、やり方の再検討です。
 あくまで私の提案ですが、「発表のおみせ」を中心にしたやり方です。第2回・第3回は“音楽”と“だがしや楽校”で構成する“とつかのおもちゃ箱”を行いました。このやり方はその後停滞しますが、戸塚でも「発表の機会が少ない」と聞いていたことや、同じ横浜で市民グループが「発表の場」を設けた事例があったことでの提案です。
 例えばですが、「秋葉中学校・吹奏楽部の演奏会と協働で開催する。演奏会場におみせを並べ、“おもちゃ箱コンサート”と題して開催する」でも良いと思うのです。
 このように、いろいろなアイディアが考えられると思います。大胆な発想の転換を望みます。
 大変だとは思いますが、いろいろなやり方にトライすることも、節目をクリアする方法です。

 それから、節目をクリアするには、おみせの出店者を募る際、“とつかのおもちゃ箱”がもつ意味・趣旨(みんなが参加者であり主催者です)を伝えることも大切です。

 ここまでは、節目をクリアすることを前提に申し上げましたが、もちろん今後の“とつかのおもちゃ箱”を考えるとき、選択肢に制限はありません。
 大切なのは、戸塚に“だがしや楽校”文化が根付くこと・・・イヤ、これでも型枠にはまっていますね。究極は、戸塚が、年齢・性別・国籍・障がいの有無・立場などに関係なく、みんなが友だちになれる地域コミュニティであることではないでしょうか。

 ・・・と勝手なことを申し上げましたが、戸塚大好きの私です。私(山口)ができることで、最大限の応援をしたいと思っております。
 なぜなら、戸塚は私(山口)を大切にしてくださるからです。だから、私には「戸塚へ恩返ししなければ・・・」という思いがあるのです。

 

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