だがしや楽校・ひとりごとダイアリー
とつかのおもちゃ箱 vol.10
“おみせ”でふれあい だがしや楽校!
祝!とつかのおもちゃ箱は今年で記念すべき10年目!
2016年2月20日(土曜日)横浜市の天気:曇り一時日差し 昼前から雨 真夜中前にやむ
【とつかのおもちゃ箱 vol.10】
『みんなで作る みんなが主役の 大イベント! とつかのおもちゃ箱 vol.10 “おみせ”でふれあい だがしや楽校!』(主催:とつかのおもちゃ箱実行委員会 共催:川上小学校放課後キッズクラブ、東戸塚みんなの居場所「お茶の間♥楽交」)が、きょう(2016年2月20日)、横浜市立川上小学校(横浜市戸塚区秋葉町203-2)にて開かれました。
ついに“とつかのおもちゃ箱”は節目の“vol.10”です。
これまでの“とつかのおもちゃ箱”の歩みについては、“とつかのおもちゃ箱 vol.9”の様子をご紹介しているこちらをご覧いただきたいと思います。
さて、“vol.10”を開催するにあたり、主催者(とつかのおもちゃ箱実行委員会)から次のような発表がありました。原文のまま、ご紹介します。
とつかのおもちゃ箱は、最初は小さなクリスマス会からのスタートでした。それが年を重ねるごとにたくさんの方たちが参加してくださり、とても大きな“つながりの場”になることができました。そして、今や、とつかのおもちゃ箱だけでなく、地域にはさまざまな“つながりの場”ができ始めています。
とつかのおもちゃ箱は、10年を機に、“毎年開催”方式を見直しさせていただくことになりました。「もう絶対やらない!」というわけではありませんが、次はいつになるのかは未定です。企画から一緒にやりたいという方、うちの学校でやってほしいなどのご要望がありましたら、ぜひご相談ください。そのときは、また復活!・・・するかもしれません。きっとまた会えます!またお会いできる日を楽しみにしています。
この文章を書いて感じたことがあります。
主催者の文章をそのまま書き写したのですが、自分(山口)で考えた文章を書いているような気分になったのです。文字からの情報は、真意がなかなか伝わりにくい、と言われます。確かに、実際に会って話すことに比べれば、そうかもしれません。だから、私も現地・現場に行ったり、実際にお会いして話すことを大切にします。
でも、文字からの情報でも、気持ちを込めながら書くことで、伝わる可能性は広がります。主催者の文章は、その意味で、私(山口)の思いに通じるものを感じたのです。
主催者からは“とつかのおもちゃ箱”について、考え方を紹介している文章も発表されていますので、抜粋ですが、それもご紹介します。
だがしや楽校のおみせは
(1)自分の得意なこと、好きなことをみせる場
(2)できることをする。ムリはしない
この2点を大事にしています。決して、「営利を目的にしたお店」ではありません。
と、いうことで、以下のようなことがあります。
★(資料に書いてある)内容と違うことをしているかもしれません
★売り物や見えるものがなくなったら、お店を閉めます
★つかれたら、お店を閉めて休みます
★おみせをひらいている人たちも、ほかのおみせであそびます
おみせが閉まっていても、おこっちゃや〜よ♥ それがだがしや楽校
これって“だがしや楽校”の原点だったはずです。
私は、昨年(2015年)あたりから、“だがしや楽校”そのものが節目の時に来ていると感じております。だからこそ、“だがしや楽校”に関わる皆様に、あらためて「“だがしや楽校”ってなんだろう?」と考えていただきたいため、ご紹介しました。
ついでに、主催者からのお願いも紹介します。
◎小さい子から、おじいちゃんおばあちゃんまで、いろんな方が参加しています。みんなで楽しむために、あたたかい心、やさしい目をもちましょう。みんないっしょ!!
◎会場内での、事故・ケガについては、基本的には全て自己責任となります。ご注意ください。
主催者では、記録や今後の広報のため、カメラ・ビデオでの撮影があることも案内しており、都合悪い人は「受付やスタッフに声がけください」と伝えています。
こうした気配り・細かな配慮には、毎回のことながら感心するばかりです。こうしたことがあるから、本当の意味での“だがしや楽校”が行えるのです。
それでは『とつかのおもちゃ箱 vol.10 “おみせ”でふれあい だがしや楽校!』の模様をご紹介します。
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▼ピーチーズ バトンクラブ(発表のおみせ)
すっかりお馴染み、今年もオープニングは“ピーチーズ バトンクラブ”の子どもたちによるパフォーマンス・ステージです。
“スマイリー”など3曲を、低学年、高学年、そして全員で披露しました。写真は、上から低学年、高学年、全員です。
ピーチーズ バトンクラブでは、今年度(平成27年度)は、平戸小学校、平戸台小学校、境木小学校、川上北小学校の子どもたちで活動しています。
3月21日に平戸小学校で開かれる発表会に向けて、熱のこもったパフォーマンスです。
ピーチーズ・バトンクラブによるパフォーマンスが終わり、午前10時になりました。
今年も“ひよこ”になった神田さん(主催者代表)の「はじまるよ〜」の合図で、『とつかのおもちゃ箱 vol.10 “おみせ”でふれあい だがしや楽校』がスタートしました。(写真右:今年は1年前ほど身体は反っていないように見えます)
▼受付
“とつかのおもちゃ箱”へ遊びに来た人は、昇降口に設けられた場所で受付をします。
▼はろ〜わ〜く
今回は体育館入口脇に“はろ〜わ〜く”が設けられました。
子どもたちは、おみせが出した求人票で、お手伝いの内容を確認します。そして、“はろ〜わ〜く”で受付してもらったら、おみせに行ってお手伝いします。お手伝いしますと、エコマネー“とぷれ”がもらえます。
それでは、おみせをご紹介します。
▼福田丸・・・品濃ミニバス6年生(体育館)
品濃ミニバスケットボールクラブの子どもたち(6年生)によるおみせです。
インタビューしてみましょう。以下、子どもたちの話です。
品濃小学校だけでなく、周辺の学校の子どもたちも参加しているクラブです。
おみせは“フリースローゲーム”です。“とつかのおもちゃ箱”におみせを出すことにしたのは、自分たちの活動をPRしようと思ったからです。おみせでは、チームの目標を書いた旗を飾ることができて、PRになります。メンバーの中で、おみせを出すことにやる気満々だったのが福田さん(男子児童)でした。それで“福田丸”という名前になりました。
資料では、部員数約30名です。男女とも仲良くやっているそうです。おみせもにぎやかで、和気あいあいです。
▼ルルとララの手作りやさん(体育館)
毎年のように参加している佐々木家ファミリー(おかあさんとお子さんたち)のおみせです。いつものように、美味しい手作りお菓子や小物が並んでいます。
私が“とつかのおもちゃ箱”について「毎年開催を見直したいという話がありますが・・・」と尋ねますと、佐々木さんは「(その話は)聞きました。できれば“とつかのおもちゃ箱”は続けてやってほしいです。おみせを出しているのは、ここだけなので・・・」と言います。
二人のお子さん、初めてお会いした時に比べて、(当たり前ですが)だいぶ大きくなりました。10年目という時間を感じます。
おみせは、きょうも大にぎわいです。
▼出張!お茶の間♥楽交:東戸塚みんなの居場所「お茶の間♥楽交」(体育館)
品濃町に「毎日がだがしや楽校」をコンセプトにオープンしているコミュニティカフェが東戸塚みんなの居場所“お茶の間♥楽交”です。私は1年前、訪問しています。
私(山口)が「期間は3年間ですよね」と尋ねますと、「そうです。(オープンして1年半が経ち)折り返しをすぎたところです。ただ、この先どうなるかは、わかりません。『もっと続けてほしい』『続けたい』という声がありますので、なんとかしたいのですが、難しいですね」というお話が返ってきました。
▼おしごと・あそびっできるかな〜ブース:東戸塚学童クラブ(体育館)
おみせでは、お仕事や遊びにトライします。
ごみの分別(おしごと)、豆つかみ(あそび)などです。「生活」「便利」というキーワードからできたおみせです。豆つかみは、1分間で何個つかめるかを挑戦します。
ほかに、せんたく干し(「きれいに干せるか」というおしごと)もあります。
▼或紅刀 ー アクト ー(発表のおみせ)
体育館のおみせを巡っていますと、ステージ前では、殺陣(チャンバラ)の練習をしている人たちがいます。早速インタビューしました。以下は、メンバーの方のお話です。
私たちは或紅刀(アクト)と言います。殺陣(チャンバラ)の(パフォーマンス)団体です。毎週木曜日、戸塚の小学校の体育館を借りて、練習しています。
元々は殺陣の教室でした。その教室の中で「イベントに参加したい」という話が出ました。そこで、とつか区民活動センターに行ったら「市民団体として登録できます」という話でしたので、殺陣パフォーマンスチーム(ソードパフォーマンスチーム)を結成しました。登録は昨年(2015年)暮れでした。
最初の公演は(2015年)12月31日、東戸塚の駅前でした。
或紅刀(アクト)としての活動は始まったばかりで、これからが「みせどき」と思っています。
きょうは11人で参加しました。普段の練習は20人でやっています。
メンバーは小学生から20代、30代、40代と年齢幅は広いです。時代劇が大好きです。先生に教えてもらいながら、自分たちで練習し、そして披露していきたいです。メンバーを増やし、いろんな場所で、パフォーマンスしていきたいです。
或紅刀(アクト)目的は、殺陣を楽しむことです。そして「殺陣は楽しいこと」を周りの人に伝えたいです。
全国大会のようなものは、まだありません。将来はそういう場もあれば・・・と思っています。
資料によりますと、戸塚区内でキッズサムライ教室も開校しているそうです。
ステージでは、基本的な殺陣パフォーマンスから、ミニ芝居まで楽しく演じていました。途中、体験コーナーがあって、活動のPRに努めていました。
ここで、お仕事をしている子どもたちをご紹介しましょう。
私(山口)の目に真っ先に飛び込んできたのは、カメラを手にする子どもたちです。私のライバルでしょうか。“とつかのおもちゃ箱”の様子をカメラに納めていました。
会場では、プラカードを持って、おみせのPRに努める子どもたちを、何度も見掛けました。
はろ〜わ〜く脇では、子どもたちが、そのプラカードを手作りしていました。
お仕事をする子どもたちは、おみせ紹介でも登場します。
校舎2階の視聴覚室へ行ってみましょう。
▼キャップでマグネット作り 土と生活を考えるラボ(視聴覚室)
冷蔵庫などにくっつくマグネットを作るおみせです。作り方は、ペットボトルのフタに粘土(珪藻土:けいそうど)を入れ、それにシールやビーズでデコレーションし、マグネットを付けます。NPO法人“土と生活を考えるラボ”のおみせです。
“とつかのおもちゃ箱”は初参加ですので、スタッフの方(と思ったらNPO法人の理事長さんです。ご年輩の方です)にインタビューしました。それによりますと・・・
NPO法人では、子どもたちとの遊び、まちづくり、講演会、中小企業経営支援などの活動を行っています。経営指導は私(理事長さん)の専門分野です。企業を退職した人たちがが集まって、これまでの経験を活かし、社会貢献しようと設立したのが、このNPOです。設立して7年です。メンバーは10名ほどです。
私(山口)が「とつかのおもちゃ箱へ参加することになったのは?」と尋ねますと、理事長さんは「こちらの先生が・・・」とメンバーのひとり(ご年輩の方です)を紹介しました。紹介された人は次のように話します。
この地域(東戸塚)の小学校で理科の出前授業を行っていました。それが始まりです。大企業でも傾いてしまうような(今の)時代では、良い学校に入っても、良い会社に入っても、なんにもなりません。
子どもたちの(本当の意味で)体力を付けるためには、最後は「感性」と「手先の器用さ」が必要なのです。そして、これからの時代、日本の国際競争力を付けるには「表現力」が必要です。その「表現力」を小さい時から磨いて自信を持ってもらうことが目的です。
この粘土(珪藻土:けいそうど)は、地球温暖化での悪玉である二酸化炭素(炭酸ガス)を吸って固まります。はじめはシュークリームのようにやわらかいものが徐々に固まるのです。漆喰の壁は、この粘土によるものです。夏涼しく、冬暖かく、ほどほどの湿気があり、快適になります。日本の伝統的な建材です。これをクラフト用にアレンジしたものです。だから省エネの勉強もできますし、手先の器用さ、表現力向上にもつながります。
(再び理事長さんの話)この人の(クラフトの)仕事は、横浜市の地区センターにも取り上げられ、あちこちで教室を開いています。NPO法人の理事もやってもらっています。
私が「シックハウス症候群の問題を山形で聞いたことがあります」と言いますと、「そうそう」と言って「それは家具からも出ていますし、高気密住宅で発生しやすいのです。だから、ちょっとした隙間があっても、快適なのが漆喰の壁です」と説明されました。
▼夢売り屋台:石川博美さん(視聴覚室)
毎回出店している石川さんに、とつかのおもちゃ箱が毎年開催を見直すことについて聞いてみました。石川さんは「神田さんはお忙しいですし、会場を抑えるのも大変かと思いますので、仕方ないのかなとも感じています」と話されました。そして「PRして良いですか?」と言います。
石川さんが私に紹介したのは冊子(右の写真)です。
石川さんは「戸塚旭町通商店街では昨年(2015年)冊子を作りました。軒数は少ないですが、各お店の情報が載っています。旭町通商店街では8月の第1週土曜日、おまつり(イベント)をすることになりました。毎年です。とつかーなの商店街といっしょに行います。また、旭町通商店街では御神輿のおまつりもあります。そういうところで、おみせ(夢売り屋台)を出しながら、活動を続けます」と話されました。
旭町通商店街は戸塚駅西口にある商店街です。そこでまちづくりに取り組む石川さんです。
▼Nゲージの世界 鉄道子ども会(視聴覚室)
こちらも毎回参加しています。お馴染みですが、中に初めて見掛ける方(お父さん)がいましたので、インタビューしました。「昨年の夏に入会しました。子どもが好きなので、このような会を探していました。会では、バーベキューなどの行事に参加し、楽しんでいます」と話してくださいました。
▼ミニタイルでコースターを作ろう mignon(ミニョン)(視聴覚室)
mignon(ミニョン)も毎回参加のおみせです。きょうはミニタイル36個を並べて、自分だけのタイルコースターを作るというおみせです。
mignon(ミニョン)では、昨年(2015年)“ぷち*だがしや楽校”を3回開催しました。今年(2016年)は6月11日と11月23日の2回開催するそうです。
mignon(ミニョン)では“ぷち*カフェ”というおみせも開いています。家庭科室に行ってみましょう。
▼ぷち*カフェ mignon(ミニョン)(家庭科室)
美味しいワッフルやタピオカがあります。また、今年もダンナさんの故郷:徳島からの鳴門金時の焼き芋を用意しました。
▼シチュー屋&フランク屋 川上小学校PTA(家庭科室)
川上小学校PTAのおかあさんたちのおみせです。昨年(2015年)は山形の玉こんにゃくを提供していましたので、印象に残っています。今年は、あったかいシチューと美味しいフランクフルトを用意しました。
“とつかのおもちゃ箱”取材・見学中は「食べる時間までも、もったいない」と思ってしまう私(山口)ですが、シチューとフランクフルトをいただきました。ホッとひと息です。
▼りんどう亭 高齢者食事サービスグループ「りんどう」
あったかいうどんは、今回も大人気です。
品濃町・川上町・前田町で、一人暮らしの高齢者や高齢者世帯で食事の支度が困難な方に対して毎週1回水曜日、お弁当を調理して配達しているボランティアグループです。
▼にこにこコロッケ 東戸塚地区配食サービスの会 にこにこネットワーク(家庭科室)
平田牧場三元豚ひき肉が入っているということで、私にとっても身近に感じる“にこにこコロッケ”。とつかのおもちゃ箱には欠かせない食のひとつです。
東戸塚地域で、食事作りが困難な方に、手作りお弁当を週4回お届けしています。活動は18年になります。「安心・安全」にこだわった素性確かな食材を使っています。
▼横町やきそば もんじゃ横町
昨年(2015年)に続いて、2回目の出店です。東戸塚駅近くにお店があります。
今年は太麺の美味しい焼きそばを用意しました。
ここまで食関係のおみせをご紹介しました。
つづいては、家庭科室隣りの理科室を覗いてみましょう。
今回の“とつかのおもちゃ箱”では、フレンド工房の白岩さんと再会できることも楽しみのひとつです。
▼パステルシャインアート体験 フレンド工房(理科室)
白岩さんとは2年ぶりかと思います。以前は、横浜市都筑区でもお会いしていました。それで“つづき楽校”が開かれていた都筑区の最近の様子を聞いてみました。
白岩さんは「先日、センター北にあるモザイクモールでのイベントに参加しました。それは、区役所も絡む地域の人たちによるイベントです」と話されました。イベントはにぎわったようで、形はどうあれ、都筑区では地域での取り組みが続いているようです。
パステルシャインアートは日本を代表するパステルを使った画法でであり、セラピーもかねている癒しの画法です。
▼ダンボールクラフトで貯金箱作り SMBCコンシューマーファイナンス株式会社(理科室)
とつかのおもちゃ箱ではお馴染みになったSMBCコンシューマーファイナンス株式会社のおみせです。「今回で5回目の参加でしょうか」だそうです。
社会を知る時、お金は欠かせません。社会教育という視点でも意味あるおみせです。
▼だいたい50均ショップ 品濃小学校仲良し3人組+α(理科室)
おかあさんにインタビューしました。
“とつかのおもちゃ箱”で遊んだことがある子どもたちが「自分たちもおみせを出したい」と言ってきましたので、参加しました。おみせに出すカードや小物・材料は、子どもたちで準備しました。
カードをはじめ、スライム、ストラップ、ヘアゴムなどいろいろあります。
ブレスレット作りも楽しめます。
つづいて、校舎2階のキッズルームです。
▼紙芝居 てんとうむし(キッズルーム:下の写真左)
てんとうむしは“ぷち*だがしや楽校”でも紙芝居を披露していました。
てんとうむしは、地域で本の読み聞かせ活動を行っています。
紙芝居の隣りでは、とつかのおもちゃ箱10周年記念ということで、今までに記録した映像の一部を紹介するコーナーが設けられています。写真をスライドショーのようにして、モニター画面で紹介しています。(上の写真右)
▼ポップコーン(キッズルーム)
とつかのおもちゃ箱実行委員会のおみせです。
売上はとつかのおもちゃ箱の開催費用に充当するそうです。ということは、毎年開催を見直すだけで、とつかのおもちゃ箱はこれからも続きます・・・ということですね。
▼ウナシー
ジャーン!!“ウナシー”が“とつかのおもちゃ箱”に初登場で〜す!
“ウナシー”については戸塚区のホームページをご覧ください。多くの子どもたちを引き付けている“ウナシー”です。人気ありです。
▼SASUKE・W 〜サスケ・ウィング〜 NPO法人空の翼 ウィング(体育館)
お昼をすぎて、体育館に新たなおみせができました。スタッフの方に聞いてみました。以下はスタッフの方の話です。
放課後等デイサービスを行っています。障がいを持った小学生・中学生・高校生を預かっているデイサービス施設です。そこでは、ルールゲームをしたり、トランポリンでバランス感覚を養ったり、ビーズの穴にヒモを通すことや箸やスプーンを使うことで、指先を器用にしたり、指先を鍛えたりするなど『療育』を行っています。それを地域の皆さんにも体験してもらおうかな、ということで“とつかのおもちゃ箱”におみせを出しました。
NPOとして活動を始めて1年半です。おとうさん・おかあさんに楽をさせたい、映画を観に行ったり、買い物する時間を作ってあげたい、という思いから始めました。学校まで迎えに行き、預かり、ご自宅まで送っています。東京都や神奈川県に施設を開設しました。この内、きょうは東京都狛江市と川崎市麻生区から来ました。
放課後学童クラブと違い、『療育』が目的です。自閉症・発達障がい等のお子さんたちも利用しています。
▼ガールズ!ロープジャンプ!(発表のおみせ)
縄跳び得意の女のお子さん3人(Hyr・Rk・Yk)によるパフォーマンスです・・・と資料では紹介していましたが、ステージに登場したのは4人のお子さんです。
それぞれの得意な縄跳び、曲に合わせて4人いっしょの縄跳びを披露しました。また、妖怪ウォッチの“ようかい体操第二”も踊りました。4人は川上小学校放課後キッズクラブの子どもたちです。
本人たちにインタビューできませんでしたので、とつかのおもちゃ箱実行委員会・副代表で、川上小学校放課後キッズクラブの比護さんにお聞きしました。以下は比護さんの話です。
縄跳びの子どもたちが「やりたい」と言ってきました。キッズクラブでも縄跳びを披露している子どもたちです。「キッズクラブと違って、知らない人たちが見ていたり、大勢の人が見ていたりするけど・・・」と言いましたが、それでも子どもたちは「やります」と言いました。そして、自分たちで企画書を書き、プログラムも自分たちで作りました。
駄菓子総合研究所の酒井さん(右の写真の右側の方)が会場を訪れました。意外にも、酒井さんにとって“とつかのおもちゃ箱”は今回が初めてです。
酒井さんとは、最近も、山形県内のあちこちでお会いしているほか、横浜・戸塚では、昨年(2015年)の“ぷち*だがしや楽校”でお会いしています。しかし、“とつかのおもちゃ箱”のことは、あまりご存じでなかったようです。
「“とつかのおもちゃ箱”を知らずして“だがしや楽校”は語れない」と思っている私(山口)としては、酒井さんにもご覧いただきたいと思っていましたので、良かったのであります。
一通り会場を見て回った酒井さんは私に「見えました」と言いました。酒井さんは駄菓子屋を通して様々な活動を展開しています。それに対して、私はあくまで、人と人とがつながる“だがしや楽校”があっての駄菓子屋です。その微妙な違いが、酒井さんには「これまで気付かなかったことが『見えた』」のかもしれません。
▼遊歌団のあそびうたライブ 三根政信さん(発表のおみせ)
体育館では、おじさん(三根政信さん)と女性の方がライブの準備を始めました。何が始まるのでしょう。それは「あそびうたライブ」です。
なんとなく引き込まれる、そんな感じのライブです。ライブ終了後、三根さんにインタビューしました。以下は三根さんの話です。
自分であそびうたを作り、ライブをやったり、先生たちのために講習会を行ったりしています。この活動を30数年間やっています。
大学卒業後、しばらく保育園に勤めていました。保育園では子どもたちによる劇の歌を作りました。それが子どもの歌を作るきっかけです。あそびうたを作っている知り合いがいたことも刺激になりました。
あそびうたとは、歌に遊びが付いているものです。なんでもあそびになります。それもあそびうたを作ろうとしたきっかけです。
好きでやっています。あそびうたを作るのが好きです。できるだけシンプルに、すぐにおぼえてもらい、誰でも遊べる歌を作っています。そして、あそびうたで遊ぶ人が、その歌から遊びを変えていくことができるような歌を作っています。そうしたことで、いっしょに遊ぶのも楽しいです。CDや本も出しています。本は“あそびうたオンパレード”です。
とつかのおもちゃ箱は今回が初参加です。とつかのおもちゃ箱は知っていましたが、ほかとスケジュールと重なっていました。きょうも午前中は港北区の幼稚園でファミリーコンサートをやってきたところです。
以上が三根さんのお話です。
三根さんのライブを観て感じたのは、わざとらしい演出(例えば、キラキラ感)が一切ないことです。自然なのです。生きていることを大切にしているのです。
平戸地区にお住まいの三根さん。資料によると、品川で『あそびうた倶楽部』、東戸塚で『遊歌団のあそび☆うたかい』を主宰しています。第2回A1あそびうたグランプリで優勝。平戸地区主任児童委員、児童館職員だそうです。
▼だがしやしなの(キッズルーム)
今回も最後にご紹介するおみせは、やっぱりだがしやさんです。おみせでお手伝いをした子どもたちがエコマネー“とぷれ”を持って、だがしやさんに集います。
“だがしやしなの”は、第1・第3の水曜日、常盤商店がお休みの時に、その店頭で、放課後の3時間オープンします。それは、地域の人たちが出会い、気軽におしゃべりできる場所でもあります・・・という活動を続けて何年になるでしょうか。継続には頭が下がるばかりです。
今年もおみせには“東戸塚地域ケアプラザ・おじさんボランティア助っ人隊”の人たちが、助っ人として参加しています。
パステルシャインアート体験のおみせとともに、最後までにぎわっていました。
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これで、すべてのおみせを拝見することができました。中にはゆっくり拝見することができなかったおみせもありましたが、私(山口)としては、いつものように、いっぱい楽しむことができました。取材・見学中は「10年目だから」とか「毎年開催見直し」とかは、特に意識しなかったことが良かったと思います。
午後3時をすぎて、お片付けが始まったところで、先にも登場した比護さんに話を聞くことができました。以下は比護さんの話です。
今回は約400名の参加者で、例年よりやや少なめでした。
川上小学校という場所の問題もあるかもしれません。品濃小学校ならもっと参加者は多いと思われます。(東戸塚駅からみて、近い方が品濃小学校です)
川上小学校の参加者が少なく、それ以外からの参加者が多かったです。川上小学校の子どもたちは“だがしや楽校”に慣れっこになっているから・・・と思います。
天気(雨予報が出ており、実際にも昼前から雨降りです)や、やほかの行事と重なったことも影響しました。
時期の問題もあります。この時期、小学校によっては中学受験で忙しいところもあります。
比護さんの話をお聞きして、私は逆に「多くの人たちが集った」という印象を持ちました。
今回は10回目の“とつかのおもちゃ箱”だったにもかかわらず、初参加者の人たちが多かったことに感心しました。だから、私にとっては、初参加者との新たな出会いがたくさんあり、新鮮な気分で、会場を見て回ることができました。
横浜・戸塚では、現在進行形で、新たな市民の活動が生まれ、地域での輪がますます広がっていることを実感したのであります。
そういう意味では、“とつかのおもちゃ箱”がやるべきことは、まだまだたくさんありそうな気がします。しかし、一方で“とつかのおもちゃ箱”は、そのような地域の新たな動きを見守る、という考え方があると思います。それを踏まえることで、“とつかのおもちゃ箱”の新たな歩みにつながることも考えられるわけです。
いずれもしても、“とつかのおもちゃ箱”が果たした地域への貢献度合いは、計り知れません。言い尽くせません。高く評価されるべきものであり、表彰モノなのであります。
神田さん・比護さんをはじめとするとつかのおもちゃ箱実行委員会、そして“とつかのおもちゃ箱”に関わったすべての皆様に敬意を表するとともに、感謝を申し上げます。そして、最後に「お疲れ様」と申し上げます。
新たな“とつかのおもちゃ箱”の歩みが始まることを願いながら、おしまいにします。
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