米沢市
米沢市は、山形県の最南端に位置しています。米沢という地名の由来は次の通りです。
1238年、長井時広が初めて米沢に城を造った時、現在の大沼デパート東隣りに、米井山熊野堂(よねいさんくまのどう)をつくりました。この場所は、米沢城から見て北東の方角です。北東は縁起の悪い方角(鬼門)と言われたために、この地につくったとされています。当時、ここで井戸を掘りました。しかし、出てきた水は白く濁っていました。それは、米のとぎ汁のような白い水でした。米沢(よねざわ)という地名は、ここから生まれたのです。
米沢は上杉の城下町と言われますが、伊達氏212年、上杉氏272年と続いた城下町です。伊達政宗は24歳まで米沢で過ごしましたが、上杉謙信は米沢に足を踏み入れたことはありません。実際に米沢に貢献したのは9代藩主上杉鷹山です。
米沢市は人口92,000人余りです。米沢市はお米を中心にした農業とともに、工業都市でもあります。米沢にはおいしい食べ物がたくさんありますが、代表が“りんご(館山りんご)”“牛肉(米沢牛)”“鯉(米沢鯉)”で、米沢の食のABCと言われています。そのほか、お酒・うこぎ・雪菜などおいしいものが豊富にあります。秋のイモ煮会は米沢市内の河川敷でも盛んに行われます。冷や汁、玉こんにゃくなども欠かせない食べ物です。
山形県は、全国唯一、44市町村すべてに温泉があります。米沢にも小野川温泉、白布温泉をはじめ、市内各所にあります。豪雪地帯ですが、スキーは十分お楽しみいただけます。雪質抜群の天元台スキー場、国道13号線沿いと交通の便が良い米沢スキー場、栗子スキー場などがあります。春の“上杉まつり”をはじめ“上杉鷹山生誕祭”“雪灯籠まつり”“産業まつり”などイベントも盛んです。
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南陽市
南陽市は、1967年(昭和42年)に誕生した山形県でもっとも若い市です。人口は35,000人ほどです。
南陽市と言えば、まずは赤湯地区の温泉とぶどうが有名です。赤湯温泉は市街地の中にある温泉です。ぶどうは大型品種も栽培されていますが、小型の種なし品種“デラウェア”が多く栽培されています。赤湯には、千本桜と石の大鳥居で有名な烏帽子山公園もあります。白竜湖は、置賜地方が大昔、湖だったことを物語っています。
宮内地区は熊野神社のもとにある街です。双松公園は“南陽の菊まつり”が開催されるほか、バラ園も見所です。
そのほか、市民の憩いの場“ハイジアパーク南陽”、新たな交流施設“蔵楽”などもあります。南陽市を語る時、ハングラーダーも忘れてはいけません。
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長井市
長井市は、人口31,000人ほどです。通称松川と白川が合流し、最上川が堂々と流れています。最上川堤防沿いの桜並木も見所のひとつです。
長井市は何と言っても花のまちです。桜では、伊佐沢地区の“久保の桜”をはじめ、市内には桜の名木が数多くあります。そして忘れてならないのが“白つつじ”と“あやめ”です。
長井市は文化のまちでもあります。各地に伝統芸能が伝わっているほか、現在も著名なアーティストのコンサートが開催されるなど、音楽活動も盛んです。
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高畠町
高畠町は、人口27,000人(平成14年3月現在)ほどです。現在のような高畠町が形成されたのは1955年(昭和30年)4月です。
高畠町は“まほろばの里”と言います。“まほろば”とは、古事記などに出てくる“まほら”という古語に由来すると言われ、「丘・山に囲まれた稔り豊かな住みよい所」という意味だそうです。
高畠町は歴史の町です。高畠町にはたくさんの古墳(その数200以上と言われています)があります。歴史公園には、縄文時代の住居が復元されています。
高畠町は、童話作家・浜田広介(1893年〜1973年)を生んだことでも知られています。“広介記念館”には、浜田広介の資料が豊富に展示されているほか、ひろすけホールでは様々なイベントが開催されています。
高畠町には、ラフランスをはじめ、まつたけ、ぶどう、さくらんぼ、地酒など美味しいものが豊富にあります。
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川西町
川西町は、人口約19,000人です。最上川(松川、鬼面川)の西に広がる町です。現在の川西町が誕生したのは、1955年(昭和30年)です。川西町は、県内でも有数の“米どころ”です。また、“米沢牛”の生産地でもあります。
川西町は、何と言っても“ダリア”です。“川西ダリア園”は昭和35年にオープンしました。川西町が誕生した後、町の観光開発を目的に検討した結果、以前から町内で行われてきたダリア栽培を、観光の目玉にしました。現在、園内には650種50,000本のダリアが栽培されています。毎年、8月から11月上旬まで開園しています。
川西町は、井上ひさし氏の生まれた町でもあります。井上ひさし氏の資料は、“川西町フレンドリープラザ”に展示されています。“川西町フレンドリープラザ”は、文化複合施設で、図書館、ホール、会議室などが備えられています。
川西町にも、たくさんの古墳群があります。
町の東半分が平野部で、西半分は丘陵地です。自然豊かな町、それが川西町です。
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飯豊町
飯豊町は、人口約8,900名です。町の北東部は長井市と接した平野部です。その平野部に展開する風景は「第1回美しい日本の村景観コンテスト」で農林水産大臣賞を受賞し、日本一の“田園散居集落風景”となりました。
町の大半は丘陵地域か山間部です。山間部の中津川地区は有数の豪雪地帯です。その一角、白川ダム周辺は、自然を満喫できる保養地になっています。町の最南西端は飯豊連峰です。
毎年6月〜7月にかけては、平野部を見下ろす高台にあるゆり園(いいでどんでん平ゆり園)がオープン、美しいゆりの花の競演が楽しめます。ゆり園を散策したら、温泉“がまの湯”(羽前椿駅の近く)で体を癒すことができます。最近は、中津川地区の“観光わらび園”も注目されています。
飯豊町では、映画「蕨野行」(恩地日出夫監督)の撮影が行われました。「蕨野行」は、平成15年度芸術選奨文部科学大臣賞に輝いています。
飯豊町には、米沢牛を育む広大な牧場もあります。
飯豊町は“めざみの里”と言われます。“めざみ”とは、フランス語で「親しい友達」の意味です。
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白鷹町
白鷹町は、長井市の北隣りです。人口は約17,000人です。1954年(昭和29年)に1町と5村が合併、翌1955年(昭和30年)に西村山郡朝日町の一部を編入して今に至っています。町は、荒砥地区と鮎貝地区の最上川を挟んだ2つの集落を中心にしています。この平野部を、東は白鷹山、西は朝日連峰で囲んでいます。
白鷹町の最大の観光スポットは“あゆ茶屋”です。最上川に仕掛けられた“やな”には、元気の良いあゆが飛び跳ねます。取りたてのあゆは、炭火で焼き、提供されます。この美味しさはたまりません。
町内にはエドヒガンザクラの名木があり、南陽市から続く“置賜さくら回廊”となっています。
300有余年の歴史と伝統を持つと言われる白鷹紬・深山和紙は今でも脈々と受け継がれています。
毎年夏開催される“アジア国際音楽祭”も忘れてはなりません。白鷹町の文化水準の高さを示しています。
国道348号線が整備されたことで、山形市とも至近距離となり、西置賜の交通の要所になりました。
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小国町
小国町は、置賜地方の西の端に位置し、新潟県と接しています。町の中央部に僅かに広がる平地に市街地がありますが、町のほとんどは山間部です。北側は朝日連峰、南側は飯豊連峰がそびえています。山間部には森林が広がっていますが、その大半はブナの森です。
そんな小国町では、登山・トレッキング・渓流釣りなどのアウトドアが観光のメインになりますが、食では豊富な山菜が見逃せません。赤芝峡をはじめ、紅葉スポットもたくさんあります。
人口は約1万人です。小国町は、新潟と山形を結ぶ交通の要所でもあります。
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