だがしや楽校・ひとりごとダイアリー

 

 

2014年5月31日:チャリティーコンサート&だがしや楽校:2日目

 

2014年5月17日(土曜日)山形市日中の天気:曇り時々晴れ

【チャリティーコンサート&だがしや楽校:1日目】
 東日本大震災復興支援“チャリティーコンサート&だがしや楽校”(主催:東日本大震災復興支援チャリティーコンサート&だがしや楽校実行委員会)が山形市内(霞城セントラル 1F アトリウム)にて開かれました。

 東日本大震災から1ヶ月も経過していない2011年4月9日・土曜日、山形市内で復興支援のためのチャリティーイベントが開かれました。当時は、被災地での支援活動・ボランティア活動が盛んに行われていた時期ですので、山形県内での被災地支援・復興支援の取り組みとして考えますと、先駆的な取り組みのひとつではないかと思われます。
 未曾有の大災害“東日本大震災”及び“原発事故”によって、日本中が被災地のことを思い、被災地支援のことを考えました。こうして、被災地・被災者・避難者への支援の輪が着実に広がっていっていったのが、この時期です。一方で、大勢の人々が犠牲になったり、被災者となったことで、日本中が自粛ムードに包まれました。
 そこで、「自分としては何をすべきなのか」という声が次第に聞かれるようになったのも、この時期でした。なぜなら、「被災地・被災者を支援したい」とは思うものの、みんなが被災地に赴くことはできないからです。また、みんなが、当時の被災地での(過酷な)支援活動(作業)ができるというものではありません。過度な自粛ムードによって、「できることもできない」という状況も生まれました。

 そんな中、「普通に生活し、少しでも日本が元気になるようにすることも支援です」という声が聞かれ始めました。また、「人それぞれ『自分ができること』で支援することも大切ではないか」という声も挙がり始めました。
 この思いを抱いて立ち上がったのが、山形で活動するミュージシャンたち、そして“だがしや楽校”の仲間たちでした。こうして、2011年4月9日に開催したのが“東日本大震災チャリティー・だがしや楽校&ライブ&バザー”でした。
 それは、1回だけではありませんでした。4週連続・土曜日開催でした。

 それから3年が経過しました。そして再び、あの時の思いが蘇りました。それは「今、自分が出来る事を!」です。
 3年が経過して、東日本大震災と原発事故は、現在進行形にもかかわらず、忘れ去られようとしています。「あれは終わったもの」「過去のことでしょ」「今も避難しているの。甘えているんじゃないの」という声が実際に聞かれているのです。
 だからこそ、「今、自分ができる支援活動」が、ますます大切になっているのです。

 こうして、3年前と同じように、“楽描きだがしや楽校”のRさんと山形市を中心に活動するシンガーソングライターの丹波恵子さんが中心になって実行委員会を結成し、“だがしや楽校”の仲間たち、そして山形で活動するミュージシャンたちが集い、本日(2014年5月17日)東日本大震災復興支援“チャリティーコンサート&だがしや楽校が開かれたのです。きょうは、その1日目です。

 きょうのコンサートに参加したミュージシャンは、丹波恵子さん、ゆき彦さん、チェリーズのお二人、一人ともちゃん、五十周一さん、Ita-neeさん、太田昌子さん、冨塚勝さん、エブリィ・ナイトウさん、楽団ひとりさん、アコーディオンゆうこ&オカリーナかづきのお二人 です。
 この内、太田昌子さんは午前と午後の2回ステージパフォーマンスを披露され、美しく癒される歌声を会場に響かせていました。一方で「伝えられていない情報がたくさんあるのではないか」とも語っていました。

  
  太田昌子さん              一人ともちゃん

 一人ともちゃんはチェリーズのメンバーで、午前中はソロでフラダンスを披露しました。
 もうひとりのチェリーズのメンバー・楽団ひとりさんは午後、お得意のエレキソロを演奏しました。その楽団ひとりさんは、ビデオカメラ撮影している私のために、わざわざ照明を持ってきてくださいました。

  
 チェリーズ                
五十周一さん

 ステージのトップバッターを務めた五十周一さんも午前と午後の2回出演です。午後には沖縄の音楽2曲を演奏しました。
 昨日被災地に赴いたというアコーディオンゆうこ&オカリーナかづきのお二人。かづきさんは涙ながらに“花は咲く”を演奏しました。

  
アコーディオンゆうこ&オカリーナかづき          冨塚勝さん      

 山形を代表するブルーズマン・冨塚勝さんは“イマジン”などをソウルフルに歌いました。
 エブリィ・ナイトウさんは今回も優しい歌声です。

  
エブリィ・ナイトウさん             Ita-neeさん  

 子どもさんが選手で出場した高校野球大会が開かれた米沢から戻り、そのままステージに立ったIta-neeさん。「応援で声がかすれた」と言いますが、相変わらずパワフルな歌声です。
 ゆき彦さんは音響を担当しながら、午前と午後の2回、ステージパフォーマンスを行いました。

  
  ゆき彦さん               丹波恵子さん 

 きょうはギャグが絶好調だった?丹波恵子さんは司会を務めながら、ソロは午前中、ゆき彦さんといっしょのステージは、午前と午後の2回行いました。

  

 会場では、“絣(かすり)屋”の「だんご」と“森のたんぼ”の「おにぎり」を販売しました。(下の写真左) 販売は、五十周一さんを中心に、ミュージシャンの人たちが協力し合いながら行っていました。甘党の私にとっては、おにぎりも美味しかったですが、手作りあんこがタップリのだんごも最高に美味しかったです。

   

 会場では募金も行ったのですが(上の写真中・右)、通りすがりの人が大勢募金に協力していました。心温まる思いがしました。また“だがしや楽校”で遊んだ人たち、だんごやおにぎりを買った上でさらに募金する人がいるなど、人の心の優しさにも触れることができました。

 “だがしや楽校”のおみせをご紹介します。

▼輪投げ

   

 写真は子どもたちが遊ぶ風景だけですが、大人も楽しく遊んでいました。たくさん入ると豪華景品ゲット!です。

▼スライム

   

 お馴染みスライムです。通りすがりの子どもたちが次々に遊んでいます。スライムでお絵描きしたお子さんもいました。

▼らくがき

 

 自由に楽しくお絵描きするおみせです。“楽描きだがしや楽校”仲間のNさんは、栃木県から駆け付けました。 

▼レジン

   

 初めてご紹介する遊びです。いろいろな形をしたプレートにビーズなどを乗せ、レジン(樹脂)を流し込み、レジンが固まることでアクセサリーを作るという遊びです。

▼まつぼっくりツリー

   

 お馴染み“まつぼっくりツリー”です。カラフルなまつぼっくりに「どうやって作られたのですか」と質問する人がいました。子どもたちだけでなく、ご年配の人たちも遊んでいました。世代を越えたコミュニケーション“だがしや楽校”ならではの風景です。

 こうして、午前10時すぎから始まった東日本大震災復興支援“チャリティーコンサート&だがしや楽校:1日目”は、午後4時が近づいて、いよいよ終盤です。
 ミュージシャンたち、“だがしや楽校”の仲間たちがステージに集います。そして、丹波恵子さんがこの日のために作った“心から”を歌いました。

 そして最後は、Ita-neeさんが東日本大震災発生直後に作った“この大きな空はつながっている”をみんなで歌い上げました。(上と下の写真)

 

 きょうの山形市は、冷たい西風が吹き付ける不安定な天気でしたが、会場は意外に暖かかったです。でも、それより温かかったのは人の心であり、出演者や“だがしや楽校”の仲間たちからは熱いものを感じました。

 なお、“チャリティーコンサート&だがしや楽校”の2日目は、5月31日(土曜日)の午前10時から、きょうと同じ会場(山形市・霞城セントラル 1F アトリウム)にて開かれます。

 

 

2014年5月31日:チャリティーコンサート&だがしや楽校:2日目

 

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